～職場対応ポイント一覧～　免疫・呼吸・心機能障がい

「免疫機能障がい」「呼吸器障がい」「心臓機能障がい」
それぞれどんな状態の方で、どのような配慮が必要なのかピンとこない方も多いのではないでしょうか。

体の機能に関する障がい（免疫機能障がい・呼吸器機能障がい・心機能障がい）は外見からは分かりにくく、就労時の配慮が見落とされがちです。
しかし、症状を正しく理解し、環境調整や業務の工夫を行えば、就業の継続やパフォーマンス向上が期待できます。
本記事では、各障がいの特性と企業が実施すべき配慮事項を整理し、雇用促進と職場定着に向けてのポイントをご紹介します。

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免疫機能障がいとは

免疫機能障がいは、体の免疫力が低下している状態を指します。HIV感染などが代表例であり、通院や投薬により症状を安定させられるケースが多くあります。職場では誤解や偏見を防ぎながら、通院や体調管理への配慮が重要です。
副作用や合併症、ほかの病気がある場合などを除けば、一般的には、1日1～2回の服薬と1～3カ月に1度の通院で、免疫機能が維持されている状態の方が多いです。

通院配慮（数か月に1回など）と勤務調整
感染症に対する正しい理解と社内啓発
ご本人様の感染症対策（マスク着用や通勤ラッシュを避けた出勤など）への理解
本人の同意を得たうえでの情報共有

参考：免疫機能障がいの理解と職場配慮

呼吸器機能障がいとは

肺や気管支など呼吸器の働きが弱く、酸素を取り込んだり二酸化炭素を排出する力が低下している状態を指します。喘息・COPD・肺線維症などが該当し、気温・空気環境などの影響を強く受けます。
手帳は１、３、４級があり、3-4級の方に関しては健康管理が適切であれば、軽作業、デスクワーク、接客といったような仕事は健常者と変わらずできる方も多いです。

エアコン風や乾燥を避けた座席配置、加湿器の活用
喫煙・煙・刺激臭を避ける空間づくり
重労働や階段利用の軽減
ご本人様の風邪や肺炎感染へのリスクを考慮する

参考：呼吸器機能障がいの理解と職場配慮

心臓機能障がいとは

心臓の機能に障がいがある状態で、心不全・心筋症・弁膜症・虚血性心疾患などが含まれます。
身体への過度な負荷、ストレス、長時間労働が症状悪化の引き金となるため、業務の選定や健康管理の工夫が必要です。
心臓機能障害の方は、治療法は手術や薬物療法が主で、人工弁やペースメーカーを埋め込んだ方は症状も少なく安定して過ごされる方が多く、手術後は特に配慮項目もなく長く安定的にご勤務をされている方も多いです。