障がい者採用と一般採用の違いは?自分に合う働き方を探そう!
障がい

2021年5月23日

障がい者採用と一般採用の違いは?自分に合う働き方を探そう!

障がい者が就職をする際に悩む大きなポイントが「障がい者採用」「一般採用」どちらで働くかです。
この2つの働き方にどんな違いがあるのか、障がい者採用で働くには、何が必要なのか、メリットとデメリットを交えてご紹介していきます。
障がいを持つ人それぞれに合った働き方を見つけるヒントになるかもしれません。

 

①障がい者の採用方法

障がい者が就職をしようとするとき、選択肢として「障がい者採用」と「一般採用」があります。
 
■障がい者採用
障害者手帳(身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳)を所持する者を対象に採用します。企業には「法定雇用率」が設けられており、ある決められた割合で障がい者を雇用する義務があります。企業はそれに基づいて障がい者の採用を進めています。
 
■一般採用
求人の「応募条件」を満たす場合、誰でも応募が可能です。
 

 

②障がい者採用の現状

企業は先述した「法定雇用率」に基づき、障がい者の採用を進めています。
2020年には企業の48.6%が、定められた雇用率を達成しています。
個々の企業で見てみると、まだまだ障がいへの理解が進まなかったり、受け入れ態勢が取れずに採用が出来ていない企業もあれば、積極的に採用を進めており、雇用率を大幅にクリアしている企業もあります。
ここ数年を見てみると、雇用率の上昇が定められたことで、多くの障がい者がより就業しやすくなっていると見られています。

 

③どの働き方が合う?メリットデメリット

■障がい者採用で働くメリット
障がいを持っていることを前提に採用されるため、障がいに対する理解・配慮を受けやすい環境があります。
必要とする配慮を受けるためには、書類提出や面接時に〈障がいの状況〉〈障がいにより困難な業務〉〈配慮してほしいこと〉等、きちんと伝えておく必要があります。
そうすることで、企業との相互理解が進み、働きやすい職場作りに結びつきます。
障がい者採用と一般枠で見る就業継続状況は、障がい者採用の方が2倍以上、定着率が上がるとされています。
 
■障がい者採用で働くデメリット
一般枠に比べ、収入が低い傾向にあります。
ただし、企業によっては、健常者と待遇の差をつけていないところや、専門職種であれば給与が高い といった場合もありますので、自分に合った求人の確認が必要です。
また、募集職種の限定が見られます。
バックオフィスの事務業務や軽作業など、一般枠に比べて職種の限定をしている場合もあります。
 
■一般採用で働くメリット
手帳を持っていても持っていなくても、誰でも応募が可能です。
求人数は圧倒的に多いため、選択肢が多くなります。
職種も多様ですので、障がいがあっても健常者と同じように働きたいと言う場合にお勧めです。
企業によっては、障がい者枠を設けていない場合もありますので、選択肢を広げたい場合には一般採用で探してみるのもいいでしょう。
 
■一般採用で働くデメリット
障がいを持っていることを前提に雇われる訳ではないため、障がいに対する配慮を受けることが難しくなる傾向にあります。
そもそも障がいがあることを明かさない場合には、理解を得られずに辛い思いをする方もいます。
逆に、入社後に障がいを打ち明け、それに応じた配慮を受けることができる場合もあります。
ただし、その場の人間関係や職場環境に左右されてしまいますので、デメリットとして挙げさせていただきます。

④自分に合った働き方は?

ここまで、障がい者採用と一般採用の違い、メリットとデメリットをご紹介しました。
働く上で何を重視するのかによって、どちらを選ぶのかが変わってきます。
いずれにせよ、自分の障がいに対する理解を深め、障がいとどう折り合いをつけて働くのかを考えることが大切です。
メリットとデメリットを比べながら、自分に合う働き方を見つけていきましょう。

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