障がい

2021年9月8日

雇用・定着に向け企業が知っておくべき『視覚障害』について

今回は知っているようで意外と知らない『視覚障害』についてお話ししたいと思います。
企業側で雇用を進める際に、最低限知っておくべき内容をお伝えいたします。
 
・『視覚障害』とは何か?
・長期的・安定的に就業をする際の配慮は?
・人事担当者が採用時に確認するべき内容は?
 
など、人事採用のご担当者様向けにまとめていきたいと思います。
 
 

(1)視覚障害とは

障害の定義は『視力・視野に障害があり、生活に支障を来している状態』を視覚障害といいます。
また視覚障害には4つの種類に分けることが出来ます。
 
【視覚障害の種類】
①視力障害
視力が低下している状態を指します。
『弱視(ロービジョン)』『強弱視』『盲』の3つに分類されます。
 
・弱視(ロービジョン) 矯正視力は0.04~0.3未満、拡大鏡を使用することで文字情報を読むことが可能
・強弱視 矯正視力は0.02~0.04未満、物の形状がぼんやりだが見て理解することが可能
・盲 視力が0.02未満、物を見ることがほぼ出来ず、明るさ・暗さを感じることが可能
 
②視野障害
視野が狭まったり欠けてしまうような状態を指します。
『狭窄』『半盲』『暗点』の3つに分類されます。
 
・狭窄 視野の広さが狭くなります。視野全体が狭くなる求心狭窄・視野の一部分が不規則な形で狭くなる不規則狭窄があります。
・半盲 視野の右半分または左半分が見えなくなるなる状態です。
・暗点 視野の中に見えない部分がある状態です。
 
③色覚障害
色の判別・区別がつきにくく、色が異なって見えてしまうなど色を認識する力が弱い状態を指します。
 
《判別しにくい色の例》
(赤と緑) (黄緑と橙) (茶と緑) (水色とピンク) 等

 

(2)この仕事が向いている!

以前までの視覚障害者の代表的な仕事として『三療業』というものがメインでした。
※三療業・・・あんま、鍼、灸
手の感覚が重要な仕事となり、50年ほど前までは視覚障がい者の仕事といえば三療業というほどでした。
 
ですが近年では『三療業』以外でも、様々な支援機器の発達によって業種・職種にとらわれず、視覚障害者の方の活躍の場が広がってきています。
 
【活躍例】
企業のヘルスキーパーから一般事務職など幅広く活躍できるフィールドが広がっています。
 
■一般事務:パソコンでの入力業務やExcel・Word・powerpointを使用した資料作成など
■ヘルスキーパー:企業に所属し従業員のマッサージなど
■録音タイピスト:会議・インタビューなど録音された音声を文字起こしを実施
など
 
パソコン・音声を読み上げ・音声入力が可能なソフトやアプリの活用によって、視覚障害のある方ができる仕事や就業の機会が増えてきています。
 
【得意な仕事】
何か一つの仕事に専念することでパフォーマンスを発揮することが可能です。
目が見えない分、一つの業務に集中して取り組むことが得意な傾向にあります。
業務を処理するアプローチ方法はそれぞれ異なりますが、ソフト・アプリを活用し、業務の幅を更に広げる事が可能です。
 

(3)採用時に確認したいポイント

主に通勤手段、オフィス内の環境、支援機器等の確認が必要になります。
 
■通勤手段
視覚障害があると人混みが多い中での通勤に危険が潜んでいます。
通勤ルート・通勤時間の確認を行い無理なく通勤できる環境を整備することで、長期的に働きやすい状況を作ることが出来ます。
 
■オフィス環境
オフィス内・通路には物を置かないことが原則です。
自社のオフィスが視覚障害をお持ちの方にとって支障がないかを事前に確認をしておく必要があります。
 
■支援機器
視覚障害をお持ちの方にオフィスワークを担っていただくためには、支援機器の導入が必要不可欠です。
採用する際には、支援機器の使用有無・自身で準備可能か、会社として準備が必要かなど、入職してからスムーズにご勤務頂くためにも事前に確認が必要です。
 

(4)まとめ

視覚障害をお持ちの方を採用する際は、通勤時間の配慮・支援機器の確認が必要不可欠です。
支援機器の準備などは必要ですが、幅広い職種・業務で活躍できる方も多く、安定的・長期的に継続した勤務が可能です。
 
当社では『視覚障害』をお持ちの障害者の方からも、数多く転職のご相談を頂いております。
高いスキルを持った転職希望者も登録いただいておりますので、お気軽にご相談ください。

【お問い合わせフォーム】
https://st-navi.jp/content/business

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