新入社員コラム未経験からの介護1年目〜仙台part3〜
始めて直面した出来事
今回は初めて利用者様の死と直面したことについて書きたいと思います。
6月の初旬の出来事だったのですが、ある女性の入居者様が食事を終えた直後、突然、嘔吐・むせ込みをし始めました。
当初は一過性のものだろうと思い、医務職員立会いの元、しばらく痰吸引等、処置をしながら様子を見ていたのですが、徐々に容体は悪化する一方で、その日のうちに緊急搬送されました。
病棟で診察した時点で、持って2,3日と言われていたのですが、搬送された翌日に亡くなられました。その方はターミナルの方で、以前も何度か救急搬送されることがあったそうですが、今回の原因は誤嚥性併合の胆管炎だったそうです。
私がこの仕事に就いてから、初めて利用者様の死と直面した瞬間でした。
あまりにも急な出来事だった為、現実を受け入れ難いという気持ちが正直なところでした。
その方は直前までいつもと変わらない様子で、普段からも笑顔の絶えない、些細なケアでも感謝して下さる素敵な方だったので、本当にショックでした。
反面、介護職には避けては通れない出来事なんだと痛感しました。
『人の命』
という何にも代え難い重いものを扱う仕事なんだと改めて感じた瞬間でもありました。
ふさわしい行動かどうか
私としては、異変に気付いた時から容体が悪化する瞬間を目の当たりにした分、あまりにも衝撃的だったので、その日以来仕事に身が入らなかったこともありました。その方の最期に携わった上で、相応しい行動をとれてたかと今でも振り返ることがあります。
また、一方では、最期に携わらせて頂いた経験から、感じるものもたくさん有り、勉強させてもらうこともありました。『いつなんどき、何が起こってもおかしくない』
という更なる緊張感を持たせて頂いた貴重な経験になりました。
いつもと変わらないケアの中でも、常に最悪のことを想定して仕事にあたって行こうと強く思いました。
また、入所待ちをされる高齢者がまだまだ多数いらっしゃる現実を垣間見ることもできる機会でもありました。
考えたこと
この経験を通じて考えることはたくさん有りましたが、
私の中で最終的に感じたことは、『マイナス』に捉えるのではなく、
今後も、今携わらせて頂いている入居者様の最期に携わらせて頂く機会が出てくると思いますが
『一瞬一瞬を楽しく、快適に最期を迎えてもらえたらな』という考えに変わりました。
人の死と向き合う辛い経験でしたが、今回亡くなられた利用者様が自分の稼働施設に入所して頂き、出会えたことに感謝しています。今回の経験を忘れず、この気持ちを胸に邁進していきたいと思います。
仙台支店 通山
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