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介護

2018年11月30日

新入社員コラム未経験からの介護1年目〜東京part4〜

入浴介助

まだまだ悩まされることの多いもののひとつが入浴介助です。私の勤務する施設は各ユニットにひとつ、個別浴槽が設置されています。私達が使用している浴槽と大体同じですが、福祉用具も利用しています。

まず入浴の際には、必要なものを準備します。ご自身で準備する方だと、下着や靴下をいくつも持ってきたり、夏に冬物の洋服を持ってくることがあるので確認します。ご自身での準備が難しい方は一緒に相談しながら準備をします。

準備を終えると、ようやく入浴です。まず、お湯の温度をチェックしなければなりません。利用者様に触っていただき調節していきます。
入浴介助を任せていただいた当初、温度調節していたのですが、いくら調節しても「熱い」とおっしゃるので、水に近い温度になってしまいました。湯船もぬるま湯のようになったのですが、利用者様は「ちょうどいい」ということだったので、そのまま入浴を終えました。その後、着替えてから「お身体、温まりましたか?」と尋ねると「うーん、あんまりね」と言われてしまいました。

ご希望通りにしたはずが...

利用者様の希望通りにしたはずなのになぜだろうと考えました。その日の夜、まだ寒い季節だったので、私は勤務が終わって家に帰るとすぐお風呂に向かいました。脱衣所は寒く、すぐシャワーを浴びようとお湯を出すと、とても熱かったのです。お湯はたいして高い温度ではありませんでした。そこでふと、その日入浴された利用者様のことを思い出しました。もしかして、脱衣所と浴室の寒暖差が原因だったのではないかと考えました。入浴介助は非常に暑く、体力を消耗します。そのため脱衣所が介助者に合わせた温度設定になっていました。この入浴介助以来、利用者様にとって急激な温度変化にならないよう、なるべく一定の温度を保つように心がけています。


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心地の良い入浴を目指して

私達にとって、毎日お風呂にはいることは当たり前で、汚れを落とすことはもちろん、多くの人にとって、1日の疲れを癒すものだと思います。入浴を1人で行うのが難しくなった方にとっても、その思いは本来ならば変わらないと思います。

しかし、1人で入浴が難しいからと、お風呂に職員と一緒に入らなければならず、好きなときに入浴するのも難しかったりと、自分だけの空間だったものが自分以外の人に干渉されるようになります。そのため、利用者様の中には好きだったお風呂が面倒になったり、「お風呂に入れてもらっている」という思いから、お風呂での希望をおっしゃらない方もいらっしゃいます。『お風呂』というプライバシーに関わる場に干渉しているということを意識して、利用者様にとって心地の良い入浴にしていただけるよう介助していこうと思います。

東京支店 佐藤


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