障がい

2022年4月8日

障がい者雇用担当者必見!職場実習の受け入れレポート≪事務職編≫

セントスタッフでは、近隣の就労移行支援事業所様より職場体験実習の受け入れを行っております。
現在、実習生は「事務職希望者」と「ヘルスキーパー(企業内理療師)希望者」に分けられます。
 
今回は「事務職希望者」の実習実施について、セントスタッフが取り組んでいる受け入れ準備や実習内容などご紹介します!
 
障がい者雇用をお考えの企業様の中には、「法定雇用率は満たさないといけないけど、障がい者を受け入れるのはハードルが高い」
「あまり障がいのことがよくわからないから不安」と言った声も多いかと思います。
 
そんな皆様が、少しでも障がい者の方を企業に受け入れるイメージがつきやすくなるよう、お手伝いできればと思います。
 

目次

 

⑴ 職場体験実習とは?

クエスチョンマーク

障がい者の職場実習は、大きく分けて【その企業での採用前提での実習】と、【採用前提ではない体験実習】があります。セントスタッフの場合は後者です。
 
【その企業での採用前提での実習】は、選考前または選考中に行われ、実際に任せることが想定される業務を行ってもらうことが多いです。
その中で、障がい特性・働きぶりを確認し、採用するかどうか企業が判断します。また、判断するのは企業だけでなく、障がい者も同じです。
 
自身がこなせそうな業務か、障がい特性上不都合が多くないか、見極める期間にもなります。
実習中に受け入れる部署・担当者が採用後も同じというパターンが多いですので、入社後のスムーズな定着に繋がります。期間は1週間~数か月など様々です。
 
セントスタッフでは【採用前提ではない体験実習】を行っております。
※セントスタッフでは、内勤・施設ともに、様々な障がい者の方が活躍しています。
 
障がい者の中には、企業での就業経験がない・または浅い、障がいによってこれまで経験してきた職種から仕事を変えなくてはならない などの事情を抱える方も多いです。
 
就労移行支援事業所様の支援員さんからも、「利用者の方に働くイメージをつけてもらうために、実際に企業で仕事を体験してもらいたい!」というご要望も多くいただきます。
企業で働くイメージをつけることができれば、それを踏まえて障がい者本人が自分に必要なスキルを把握し、それを補う訓練を行うことが可能になります。
 
では、弊社では実習受け入れに当たり、実際に何を行っているのかをご紹介します。
 

 

⑵ 準備①:業務の切り出しはどうする?

話し合う人たち

企業で障がい者の方を受け入れる際に「どんな業務を用意すればいいんだろう?」となるケースも少なくないかと思います。
 
以前セントスタッフでは、実習生を受け入れるたびに各部署に声をかけ、「今やってもらいたい業務はありますか?」と尋ねていました。
ですがそれはあまりにも時間がかかるし、各部署の負担にもなる…。
そこで、業務を切り出すヒアリング方法を変えました。
 
現在は、以下3点に基づいて、障がい者に長期的に任せたい業務を預かる形にしています。
・およそ2~3か月に一度の受け入れの為、緊急度・重要度が低い業務が好ましい
・業務のレベルはやや優しめ~中程度が目安
・簡単な手順をスプレッド等に記載してもらう
 
上記を元に各部署にヒアリングした結果、以下のような業務を切り出すことができました。
・登録スタッフの書類のPDF化→自社基幹システムへ登録
・シュレッダー業務
・封筒の3つ折り
・データ入力 
・インターネット検索を利用したリスト作成
・会社説明資料の作成 等
 
社員が普段手の回らない業務を請け負うことで、社員の業務改善・効率化にもつながっています。
 

⑶ 準備②:実習前の面接が重要!

セントスタッフが実習を受け入れるのは、近隣の就労移行支援事業所に所属する利用者様です。
 
先日は東京都中央区にある就労移行支援事業所「コンフィデンス日本橋」様より、実習生を2名受け入れましたので例としてご紹介いたします。
 
コンフィデンス日本橋様より体験実習のご依頼を受け、まずは実習候補生と面談を行いました。
面談時に確認するポイントを以下お伝えします。
 
・A様の場合
年齢:20代
性別:男性
障がい:左半身まひ・高次脳機能障がい(高次脳機能障がいについてはこちらから)
ご経歴:就業経験なし
初めてのオフィスで緊張されていましたが、とても元気よく挨拶してくださいました。
面談内容は以下の通りです。
 
①実習の目的の確認:利用者様がどんな課題を抱え、実習を通して何を学びたいか・何を見極めたいのかを一緒に確認します。  
B様の目標は、以下3点でした。
1.特性上ありがちな 忘れ物をしないこと 
2.言葉遣いや社会人としてのマナーに気を付けること 
3.左手が健常者ほどうまく動かせないが自分でできることはしっかりやり遂げる 
 
②ご障がい特性、配慮事項の確認 :席の配置、マニュアルの用意など、可能な限り配慮できるよう、事前にヒアリングします。  
これまで就業経験がある場合には、前職での職場環境・苦労したことや合っていたこと等、詳しく伺います。  
B様の場合、以下2点が挙げられました。
1.聴覚より視覚情報が優位なため、マニュアル等の用意が好ましい 
2.優先順位を立てるのが苦手なため、都度相談しながら進めたい
 
③今後どのような就職先につきたいのか :実際に行ってもらう業務を選定する上で、利用者様の将来に役立つ業務があるかを確認する材料とします。  
B様の場合は、まだ就業経験も実習経験も少ないため、まずは色んな会社を知りたいとお話がありました。
 
④実習日程の確認 :セントスタッフでは基本的に、複数日程来ていただき、お任せする業務をこなせるようになってもらっています。
A様は今回初めての実習ということもあり、1日のみ体験されました。
 

・B様の場合
年齢:30代
性別:男性
障がい:知的障がい(知的障がいについてはこちらから)
ご経歴:事務補助で2社経験あり
 
①実習の目的の確認
1.業務の正確さを意識し、2度チェックしてから次に進むようにする
2.初めての環境で声を出して皆さんに挨拶をすることが特性上苦手なため、会釈を行うようにする
3.分からないことがあれば自分から担当者に確認する
 
②ご障がい特性、配慮事項の確認
1.担当者の厳しい口調や表情は緊張感を高めてしまうため、穏やかに対応してもらいたい
2.抽象的な表現が苦手なため、具体的な説明をゆっくりと行ってほしい
 
③今後どのような就職先につきたいのか
特にこだわりはないため、今は色んな会社を経験してみたい
 
④実習日程の確認
Bさまは12月に2日間、1月に3日間の計5日間の実習を行われました。
 
受け入れ前の面談は、障がい特性・コミュニケーション力を見る非常に大切な場面です。
同じ障がいであっても人によって希望する配慮事項が違えば、特性の程度も異なります。
気になる部分は解消し、受け入れ前に企業側・実習生ともに不安を取り除くようにします。
 

⑷ 準備③:実施業務の選定・マニュアル作成

 
実施日程が決まったら、面談から得た情報を元に、業務の選定・マニュアル作成を行います。
 
基本的に障がい者の方にお任せするのは、業務レベルでいう低~中です。
マニュアルを作成するのは、セントスタッフが受け入れる障がい者が精神障がい・知的障がいの方が多く、視覚情報を好む場合が多いというのも理由の一つです。
 
各部署に詳細な手順をヒアリングしながら、一緒にマニュアルを作成していきます。
1日6時間ほどの実習で、2~3つほど業務を行っていただきます。
 
複数日程を組んでいる方は、日を跨いで同じ業務を行ってもらうことが多いです。
障がい者の方にとっては、複数日程で同じ業務を行うことで、初めはできなかったものができるようになる達成感や自信につながります。
 
企業としても、普段社員の手が回らない業務を行ってもらうことで、各部署から「助かる!」との声ももらいます。
 
マニュアル例

⑸ いざ実習スタート!


実習初日はオリエンテーションからスタートします。
改めて目標の共有、スケジュールの確認、社内のご案内を行います。
 
いざ実習を始めると、皆さん集中して取り組んでいる姿が印象的です。
 
複数日程実施の場合には、終わりの時間に5分ほど「振り返りの時間」を設けます。目標に対してできたこと・できなかったこと、体調の確認も行います。
マニュアルを実際に使ってみると、障がい者にとってわかりにくい表現を見つけることもありますので、都度修正をかけて次に活用していきます。
 

⑹ 振り返り面談

 
全日程が終了したら、実習生・就労移行支援事業所の支援員の方・企業担当の3者で、最後の振り返り面談を行います。
 
企業担当からは、目標に対する評価や、今後の就職活動に際してのアドバイスをお伝えします。
それを元に、実習生は自身の実習の取り組みを振り返ります。
出来たこと、出来なかったこと、得意に感じたこと、苦手に感じたこと(業務・環境など幅広く)について、支援員も含めて一緒に考えます。
 
これらの振り返りを持って、今後の訓練・就職に活かしていきます。
 

⑺ まとめ

ここまで、現在セントスタッフで行っている職場実習の受け入れについてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
 
能力のある実習生の方も多く、企業として助かる場面も多くあります。
これからもよりスムーズな受け入れのために工夫を凝らしていき、障がい者雇用をお考えの企業の皆さまへ有益な情報をお届けできればと思っております!
 
障がい者を受け入れてみたいけれどノウハウがない、どうすればいい?といった声は少なくありません。
誰にどんな業務をどう任せればいいのか、是非一緒に考えていきましょう!
是非お問い合わせください!
 

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