就職への第一歩!障がいを活かす自己分析のポイントとは?
障がい者雇用での就職をお考えの方へ
障がい者雇用は近年注目が高まり、働くチャンスが広がっています。
就職活動を成功させるためには、まず自己分析を行い、自分に合った仕事を見つけることが重要です。
この記事では、障がい者雇用での就職に向けた第一歩として、障がいについての「自己分析」についてご紹介します。
就職に向けてご自分の障がいについて自己分析をしたことがない方、または障がいについての自己分析方法を知りたい方は、ぜひ目を通してみてくださいね。
障がい者雇用での就職活動について、一度ご相談したい方はこちらからどうぞ!
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1-1.注目される障がい者雇用
自己分析の前に、まずは障がい者雇用の現状について整理してみましょう。
日本の労働市場では、少子高齢化による労働人口の減少・働き手不足が問題になっており、これらの問題解消に向けた取り組みとしても「障がい者雇用」は推進されてきています。
またその他にも「障害者雇用促進法」に定められている【法定雇用率(民間企業:2.5%)※2025年2月現在】
の引き上げ、共生社会の実現など様々な面から、障がい者雇用は近年ますます注目されています。
※法定雇用率:段階的な引き上げにより、2026年7月から民間企業では2.7%に引き上げ予定
障がい者雇用が注目される背景
・労働人口不足
・障がい者雇用の「法定雇用率」の引き上げ
・共生社会の実現
実際に、厚生労働省が公表した「令和6年 障害者雇用状況の集計結果」によると、
雇用障害者数は前年比5.5%増の約3万5200人増加し、雇用障害者数は 約68万人近くとなっています。
(参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11704000/001357856.pdf)
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これらのことから、障がい者雇用は、
- 労働人口不足や共生社会の実現といった社会のニーズ
- 障がいをお持ちの方の自立した生活や社会参画といった求職者のニーズ
それぞれのニーズに応えていく役割も担っていることが考えられます。
さらに企業側も条件を満たせば助成金や税制上の優遇措置も受けられ、企業側にも配慮した制度も整えられてきています。
1-2. 障がい者雇用で成功するために重要な「自己分析」
そんな求職者側と企業側のニーズに応えつつある障がい者雇用ですが、
一般雇用同様に就職活動には自己分析が重要となってきます。
障がい者雇用を考える方は、さらに障がいの状況や特性、対処方法を理解し、
それらを踏まえた自分の強みや弱みを理解していくことも重要になってきます。
自分に合う適切な職場を見つけるために、そして職場の方とも良好な関係を築いていくためにも、障がいの理解も含めた自己分析を行っていくことが就職活動の成功へのカギとなっています。
障がい者雇用を行う企業側にも障がいへの配慮(合理的配慮)が求められていますが、
自分自身で障がいへの理解を深め、企業様に希望する配慮を伝えていくことで、長期的な勤務にもつながっていきます。
<障がい特性も含めた自己分析が不十分>
・自分の中でも働き続ける対策や工夫がしづらい
・職場の人も何に困っているのか、どうして欲しいのかわからない
→関係性の悪化・障がい状況の悪化につながる可能性も
これらの障がい者雇用の現状を踏まえ、まずは自己分析から自分に合った就職活動を進めていきましょう。
自己分析の前に「まず相談してみたい」という方はこちらからどうぞ!
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2-1. 自己分析のポイント① ~振り返り~
障がいについての自己分析と言われても「やり方がわからない、どうやってやればいいの?」と思う方もいらっしゃると思います。
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そういった方は自己分析の一例として、以下の方法で行ってみましょう。
紙に書き出してみたり、PC等に入力してまとめてみたり、または声に出して整理してみたりと、自分のやりやすい方法で行ってみてください。
ここでは、以下の3つの方法をご紹介します。
- 振り返り:今までの体調やご障がいの状況、人との関わり方、自分自身の興味関心
- 相談:お医者さんやカウンセラー、家族や友達など周りの方々の客観的な意見
- 日記をつける:日々の活動や感じたこと、体調を記録
〇振り返り
・発症した時期や障がいをお持ちになったのはいつ頃か、発症当時の状況はどうだったか
・どんな時が症状が出やすかったか、または悪化しやすかったのか
・学生時代の様子
・成功体験や失敗体験
・人との関わり方やコミュニケーション方法で難しかったこと、難しかった環境
・どんなことに興味関心があるのか
などについて振り返ってみましょう。
〇相談
振り返りに加えて、障がいの種類や程度、得意不得意なことを医者やカウンセラー、家族や友達など周りの方々の客観的な意見も聞いてみましょう。
〇日記をつける
日々の活動や感じたこと、体調を記録することは、自分の特性や症状の波を整理することにもつながります。
2-2. 自己分析のポイント② ~困りごと対策リストの作成~
上記のステップで出てきた自分の特性や体調を、以下の企業側の「合理的配慮例」とマッチングし、ご自身の「困りごと対策リスト」を作成してみましょう。
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企業側の「合理的配慮例」
〇職場環境の調整
・車いすの方のためにバリアフリー化(スロープ設置、エレベーターの確保など)
・眩しさが負担になる場合、デスクの位置や照明の調整
・音に敏感な方のために静かな作業スペースの確保- 〇業務内容や働き方の配慮
・短時間勤務やフレックスタイム制度の導入
・体調に応じて在宅勤務を許可
・障がいの特性に応じた作業マニュアルの作成 - 〇コミュニケーション支援
・聴覚障がいの方に対して筆談やチャットツールを活用
・発達障がいの方に対して明確な指示や業務フローの可視化
・定期的な面談を行い、困りごとの相談機会を設ける - 〇通勤や通院への配慮
・通勤ラッシュを避けるための時差出勤の許可
・定期的な通院のための休暇制度の導入
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困りごと対策リスト
今回は書き方の一例として、(困りごと・苦手なこと・難しいこと)→(対策・相談したいこと)の書き方をご紹介していますが、ご自分で使いやすいように書き方を変えてまとめていただいて大丈夫です!
例)
・音に敏感・気が散りやすい→静かな環境なら集中できる
・通勤ラッシュ時の電車など公共交通機関の利用が難しい→時差通勤を検討したい
・口頭での指示が苦手→作業マニュアルや写真・イラストの活用
・曖昧な表現や指示の理解が難しい→明確な指示や業務フローの可視化
・定期的な通院が必要→通院日のお休みについて相談したい
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これらの方法で、自己分析をしっかり行うことで、自分に合った職場が見つかりやすくなります。
無理なく長く働ける環境を職場のみなさんと一緒に整えていくためにも、まずは自分自身を知ることから始めましょう。
当社は障がい種別や希望職種を問わず、様々なご障がいをお持ちの方から、数多くの転職のご相談をいただいておりますので、お気軽にご相談ください!
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