~職場対応ポイント一覧~ 精神 / 発達障がい
精神障がいや発達障がいのある方が職場で安心して働けるようにするためには、障がいごとの特性を正しく理解し、それぞれに適した配慮を行うことが重要です。
本記事では、主な障がいについて基本的な特徴と職場での配慮ポイントを整理しました。
採用や雇用継続を検討する企業担当者の参考としてご活用ください。
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目次
不安障がい
不安障がいは、強い不安感や緊張が長期的に続く精神障がいで、「パニック障がい」「社交不安障がい」などが含まれます。気分や体調に波があり、職場環境によっては症状が悪化することもあります。
- 症状例:動悸、発汗、息苦しさ、強い緊張、予期不安(発作が起きることへの不安)
- 配慮例:在宅勤務・時差出勤の活用、静かな環境、急な変更を避けた業務管理

うつ病・双極性障がい
うつ病は気分の落ち込みや無気力などが続く障がいで、双極性障がいは躁状態とうつ状態を繰り返す気分障がいです。どちらも外見からはわかりづらく、周囲の理解が重要です。
- うつ病の症状:意欲低下、疲労感、集中力の欠如、睡眠障がい
- 双極性障がいの症状:予定の詰め込み、衝動性、短時間睡眠でも平気になる、多弁(躁)/気分の落ち込み、意欲低下(うつ)
- 配慮例:残業の制限、定期面談、業務負荷の調整、生活リズムを整える勤務体制
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統合失調症
幻覚や妄想といった「陽性症状」と、意欲低下や引きこもりなどの「陰性症状」が見られます。
薬の副作用にも配慮が必要です。
- 症状例:幻聴、妄想、思考のまとまりにくさ、会話の理解がしづらくなる、意欲低下
- 配慮例:静かな作業環境、短時間勤務、明確な指示、定型業務の設定
発達障がい
ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如・多動性障がい)、学習障がい(LD)などが含まれます。認知や感覚の特性に応じた配慮が必要です。
知的障がいの方が合わせて診断を受けていることもありますが、知的障がいではない方も多くいます。
また、ASDとADHDは両方の特性を持っている方も一定数います。
- ASDの特性:対人関係の困難、こだわり、感覚過敏、高い集中力、ルーティン作業だと力を発揮しやすい、空気を読みことや曖昧な表現が苦手
- ADHDの特性:注意散漫、衝動性、スケジュール管理の苦手さ、多動性
- 配慮例:視覚化(メモ・図解)、具体的な表現での指示、予定の明確化、タスク分解、ノイズ軽減、定期的な声かけ
参考:発達障がいの特性と支援
参考:ADHDの理解と職場支援
参考:ASDの職場での特性と活かし方

PTSD(心的外傷後ストレス障がい)
トラウマとなる体験により、心身に強いストレス反応が継続的に現れる障がいです。単純性と複雑性があり、働く上での不安やフラッシュバックなどが課題となることがあります。
- 症状例:フラッシュバック、回避行動、常時の緊張感、不眠
- 配慮例:トリガー(きっかけ)の除去、徐々に慣れる勤務形態、安心できる対話環境の確保
まとめ
精神障がいや発達障がいのある方が働きやすい環境を整えることは、組織にとっても大きな価値となります。特性への理解とちょっとした配慮が、安定就労につながり、職場全体の風土改善にも貢献します。

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