障がい

2021年9月24日

『知的障がい』とは? ~疾患解説・職場で配慮すべきポイント~

知的障がい者は、得意なことを活かし、周囲のサポートを受けることで安定的な就労を可能とします。知的障がい者の特性や得意不得意なこと、地域ごとに異なる手帳や等級について、そして採用時に知っておきたい配慮事項などお伝えします。

目次

 

⑴ 知的障がいとは

知的障がいは「精神遅滞」とも呼ばれ、100人に1人が持っているとされる発達障害の1つです。発達期(18歳くらいまで)に発症し、知的機能と適応機能に欠陥があるものです。
知的機能とは、例えば物事の計画や問題解決、抽象的な物事の理解、経験からの学習に必要な能力です。また適応機能とは、簡単に言えば、日常生活において年齢相応とされている振る舞いや行動ができる能力のことです。規律を守ったり、人間関係を良好に保つこともその一つです。
知能検査結果(IQ)のみでの判断は不十分とされており、知的機能と適応機能などを元に総合的に判断し、軽度・中等度・重度・最重度と分けられます。
 
■手帳について 
知的障がい者が持つ手帳は、他の障害者手帳と違い、全国で統一した基準・等級がありません。
【例】東京都:手帳名「愛の手帳」、等級:最重度(1度)、重度(2度)、中度(3度)軽度(4度)
埼玉県:手帳名「療育手帳」、等級:最重度(マルA)、重度(A)、中度(B)、軽度(C)
以上の通り、お住まいの地域によって手帳名や等級表記も変わるため、都度確認が必要となります。
 
■特性
等級によっても特徴は変わりますが、今回は就業を希望する知的障がい者が苦手なこととしてよく挙げることをご紹介します。
・金銭管理(お釣りの計算や暗算など)
・抽象的な話の理解(冗談や明確ではない指示の解釈に困る)
・経験したことのない場面での決断
・優先順位付け(マルチタスク)
・スムーズなコミュニケーション
以上のようなことに苦手意識を持たれる場合が多くあります。
就業においては次にご紹介する「強み」を活かすことで、長期就労をサポートすることができます。

 

⑵知的障がい者の持つ強みを活かしたい!

知的障がい者は集中力があり、単純作業でもコツコツと業務をこなすことができます。
マニュアル等指示が明確にあると、安心して取り組むことができます。
また、知的障がい者は比較的体調が安定しているため、業務内容や職場環境に慣れることができれば長期就労が見込めます。
個人個人の体力や好みも異なるため一概には言えませんが、本人の特性と業務内容がマッチするよう、一緒に考えるとよいでしょう。

⑶ 職場定着に向けて知っておきたい配慮事項

・業務内容について
本人が何ができるのか、何を苦手としているのかを把握し、それを元に業務を任せます。
理解できていない業務が多く任せられると負担となってしまうため、順番にできることを増やしていくことも大切です。
・指示出しについて
マニュアルに沿った業務が得意なことが多くあります。
視覚情報に強いため、指示はメモに残せるように配慮することも重要です。
また、口頭の場合には「何をどうしたらよいのか」明確な指示を出すことで、安心して取り組むことができます。
・相談窓口を設ける
コミュニケーションに苦手意識を持つことも多いため、本人から発信できない場合もあります。相談先がコロコロ変わってしまうことで混乱し、退職するといったケースも珍しくありません。何か困ったことがあったときに相談できる人をあらかじめ決めておくとよいでしょう。

 

⑷ まとめ


今回は知的障がいについてご紹介しました。特に生産部門において知的障がい者の雇用が進んでおり、活躍例も増えています。
当社では『知的障がい』をお持ちの障がい者の方からも、数多く転職のご相談を頂いておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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