障がい

2021年12月24日

雇用・定着に向け企業が知っておくべき『ナルコレプシー』について

重要な会議で緊張を強いられるなか・・・
上司との面談で1対1のシーンで・・・
そんな「日中において場所や状況を選ばず起こる強い眠気の発作」が起こる病気を「ナルコレプシー」、日本語では「居眠り病」といいます。
 
今回は、ナルコレプシーの症状について、そして職場での配慮など、ナルコレプシーの方を雇用する際、また、定着に向け企業が知っておくべき点をお伝えいたします。
 

目次

 

⑴ ナルコレプシーとは?主な症状

眠っている人

ナルコレプシーは「睡眠障がい」の一種で、日中に耐えがたいような強い眠気が特徴です。
前夜にしっかり睡眠をとっていても、通常だと眠気が起こりづらいような場面を含め急に強い眠気に襲われ、居眠りをしてしまいます。
 
例えば、会話中、危険な作業中、散歩中、食事や試験の最中にも関わらず、しかも、繰り返しそれが起こるのです。
日本人の有病率は世界でも特に高く、欧米では約4000人に1人といわれるのに比べ、約600人に1人といわれています。
 
■主な症状(どのような症状がでるかは個人差があります)
・睡眠発作
…日中の強い、耐えがたい眠気
 ナルコレプシーの主症状です。発作がでると、一時的に寝てしまい、15分ほどたつと眠気がとれる方が多いです(居眠り)。
 
・情動脱力発作
…喜んだとき、怒ったときなど興奮したに急に体から力が抜ける
 大笑いしたときや、びっくりしたときに首ががくっとなったり、膝がガクガクしたり、手に持っているものを落としたり脱力してしまうという症状です。
 
・入眠時幻覚
…眠りにつく際に、恐ろしい夢や幻覚をみる
 70~80%の方はこの症状が伴うといわれており、非常にリアルな悪夢(危害を加えられる、幽霊や妖怪が出る、浮遊感を伴うなど)を見る症状です。
 
・睡眠麻痺
…いわゆる金縛り
 眠りにつく際や、深い眠りに入る前に起こる「声が出ない、起き上がれない、身動きがとれない」といった症状です。
 
・その他
…眠いときの行動を覚えていない(知らないうちに行動していた)、夜に睡眠が分断され熟睡できない、頭痛、複視などの症状が伴う方もいます。
 
また、これらの症状は発症当初に多くみられますが、治療とともに落ち着いていき、薬が必要ないほどに改善する方も多いです。
「ナルコレプシー」=「すぐ寝てしまう」と安易に考えず、現在の症状や、その症状を軽減させ本人が働きやすく、会社としても成果があがりやすいような配慮を行っていくことが大切です。
 

 

⑵ 就業上の配慮例

目覚まし時計

職場での具体的な配慮例をご紹介していきます。
 
・症状について周囲が理解する
ナルコレプシーの症状である日中の眠気は「自分では制御できない過度な眠気」です。
本人の気持ちの問題などで眠気がでているというわけではないことを周りが理解し、お互いに気持ちよく過ごせる関係性でいることが大切です。
 
・残業、通院の配慮をする
ナルコレプシーは生活療法と薬物療法で大きく症状が改善する方が多いです。
夜しっかりと眠れるように生活リズムを整えるために、必要な残業配慮やシフト固定の配慮等が必要であれば、本人や主治医と話しながら行いましょう。
また、きちんと通院、服薬が続けられるように通院の配慮も行いましょう。
 
・業務内容に配慮する
運転、高所作業、危険物の取り扱い、危険な機械作業など突然の睡眠発作で危険が予想される業務は本人と相談の上、行わないなどの配慮が必要です。
 
・短時間の仮眠
睡眠発作が出た際や、昼食休憩時、夕方の時間など15分という短時間でもよいので昼寝をすると、症状が格段に良くなる方が多いです。
可能であれば、短い仮眠がとれるように配慮すると良いでしょう。
 

⑶ まとめ

ポイント

雇用・定着に向け企業が知っておくべき『ナルコレプシー』についてをまとめました。
 
ナルコレプシーの症状は時間の経過や正しい治療、ご本人や周囲の努力や工夫で改善していくことが多いです。
当社は『ナルコレプシー』をお持ちの障がい者の方からも、数多く転職のご相談を頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
 

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