障がい

2021年11月1日

雇用・定着に向け企業が知っておくべき『学習障がい(LD)』について

学習障がい(LD)という障がいをご存知でしょうか。
学習障がいとは、知的な発達に遅れはないにも関わらず、読みや書き、計算などある特定の課題の習得だけが、他に比べてうまく習得、使用できない状態とされています。
個人差ももちろんありますが、特定の分野が苦手なだけで、事務職や企画職でご活躍されている方もいらっしゃいます。
 
今回は、学習障がい(LD)の方を雇用するにあたって知っておきたい基本情報(特性、配慮事項)や、職場で起こりやすいことについてご紹介します。
 

目次

 

⑴ 学習障がい(LD)とは?

学習障害(LD)とは、全般的な知的発達に遅れはないけれど、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった能力のうち、特定のものの習得・使用が著しく難しい状態を指すものです。
また、その直接の原因として、視覚障がい、聴覚障がい、知的障がいなどの障がいや、環境的な要因が挙げられないことも条件です。
ほかの発達障がいと併発している方も多いです。
 
学習障がい(LD)は以下の3つに分類されます。
・読字障がい(ディスレクシア)…読みの困難
・書字表出がい(ディスグラフィア)…書きの困難
・算数障がい(ディスカリキュリア)…算数、推論の困難
 
■読字障がい(ディスレクシア)とは
読む能力に困難がある状態です。
欧米では約10%の人がこの症状があると言われています。
 
【特徴】(個人差があります。下記は、あくまで一例です。)
・形態の似た字である「わ」と「ね」、「る」と「ろ」などを理解できない
・文字が図形に見える、まとまって見える、区切りが分からないなど、健常者と認知の仕方が違う
・文字単体は理解できても、単語になると理解が難しい
・文章を読んでいると自分がどこを読んでいたか見失う、語尾や文末を読み間違える
 
■書字表出がい(ディスグラフィア)とは
「文字が書けない」「書いてある文字を写せない」などの書く能力に困難がある状態です。
 
【特徴】
・鏡文字や、雰囲気が似ている勝手な文字を書く
・誤字脱字や書き順の間違いが多い
・文字を書き写せない、書くのに時間がかかる
・文字が覚えられない、覚えても忘れやすい
 
■算数障がい(ディスカリキュリア)とは
数字そのものの概念、規則性、推論が必要な図形・文章題を理解するのが困難にある状態です。
 
【特徴】
・繰り上げ、繰り下げができない
・数の大きい、小さいの判断が苦手
・割引の概念が苦手
・時計が読めない、時間がわからない 
・暗算が苦手、計算機を使えばできる
・箱や、スペースの大きさの把握ができず、中身にあうものを選べない
 

 

⑵ 職場での困りごとと就業上の配慮例

学習障がいの方は、職場で下記のようなお困りごとにあうことが考えられます。
 
・電話で聞きながらメモを取れない
・話がうまくまとめられず資料を作成できない
・お釣りの計算や金銭管理ができない
・簡単な暗算ができない
・確かめ算・ダブルチェックができない
・封筒の文字が書けない
・マニュアルを読むことが難しい
・荷物に合わせ適切に梱包材を選べない、袋を選べない
 
配慮例としては
・電話応対を避ける
・指示をボイスレコーダーなどを用いて記録してもらう
・デバイスでメモを取る(入力してもらう)
・資料の組立てや構成部分は一緒に考える
・Excelや電卓を使って業務をしてもらう
・ダブルチェックを行う
・口頭指示で伝える  などが考えられます
 
限定的な仕事ができないというケースも多いので、本人が障がい上苦手なことは、避けて別の業務についてもらうのも良いでしょう。
 

⑶ まとめ

会社も本人もスムーズに業務が進むよう、やり方や業務分担を考えていきましょう。

当社は『学習障がい LD』をお持ちの障がい者の方からも、数多く転職のご相談を頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
 

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