障がい

2020年12月1日

聴覚障がい者の就職・転職アドバイス

聴覚障がい者の就職・転職活動でポイントとなってくるのは「聞こえ」と「してほしい配慮」を正確に伝えることです。
とはいえ、相手の声や環境によっても聞こえが変わってくるのが実際のところですよね。
今回は、書類や面接で実際に使える説明の仕方をレクチャーします!


企業担当者が知りたいこと
就職・転職活動で聞かれる質問の中で「聴覚障がい」特有の質問としては主に以下の3点があります。
(1)どのくらい聴こえるか/聴力があるか
(2)どうコミュニケーションをとってきたか
(3)必要な配慮は何か
企業担当者は障がいに詳しくない方もいますので、具体的に職場でのイメージが浮かぶような説明をすることが大切です。

(1)どのくらい聴こえるか/聴力があるか


聴こえは具体的な事例でお伝えするようにしましょう。
参考例) https://www.seijo-hochoki.co.jp/select-hearing-aid/subsidy-welfare-system/disability-welfare-law/ 聴力レベルと聞こえの度合い(図を作成し挿入する予定)
できるだけ、仕事上で発生する音声をイメージして「電話はイヤホンを使用すれば可能」「緊急時のサイレン音は音としては聞こえるが何を言っているかはわからない」
などとお伝えをすると企業担当者も対策をたてやすいです。

(2)どうコミュニケーションをとってきたか


相手や環境によっては様々だとは思いますが、以下のコミュニケーションをどのぐらいの割合で使ってきたかをお伝えすると良いでしょう。

「口話/手話/筆談/メール/空書」
口話についてはどんな環境なら読み取りの成功率が高いか、また、ざっくりで良いので傾向も併せてお伝えすることが大切です。
例:【環境】別室での個別面談/ガヤガヤしているオフィス/
      複数人が発言する会議/発言者が特定されている朝礼…など
  【傾向】音の高さ:低い音、高い音、男性の声、女性の声…など
      その他:ゆっくり口を動かしていただければ/隣の席くらいの近さであれば…など
また、使ってこなかったとしても手話が使用できるかはお伝えしておくと良いかもしれません。

(3)必要な配慮は何か


よく使う表現をピックアップしましたので、参考にされてください。
・災害時に情報を伝達する担当を決めていただく
・本人に呼びかける、また、本人が質問をするときの合図を決めておく
 (肩をたたく、手を上げるなど)
・業務依頼は筆談、チャット、メールにて行っていただく
・朝礼や会議の議事録を共有していただく
・音声調整可能な電話機を使用させていただく
・会議や朝礼では発言者の近くに座らせていただく
・コミュニケーションの際に大きな声ではっきり発音するよう意識していただき、
 不明点は筆談で対応していただく
・何かを伝える際は2人以上が同時にしゃべらないよう気を付けていただく
・声をかける際は右/左側からにしていただく
・業務マニュアルを用意していただく
・定期的に面談をしていただく

以上です。

もちろん個別のケースも多いと思うので、企業へのお伝えの仕方や面接対策などは一緒に考えていけたらと思います。
ご自宅近くでのご登録やメールでのヒアリングも可能です。転職をお考えの際はぜひお気軽にご連絡ください。

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