内部障がい者の就職・転職アドバイス
内部障がい者の就職・転職活動でポイントとなってくるのは「してほしい配慮」を正確に伝えることと、「必要事項を事前に確認しておく」ことです。
見えない障がいだからこそ、企業担当者も理解していないことの多い「内部障がい」。無理して働いて短期離職になってしまうケースも多いといわれております。
今回は、長くご勤務するために実際に使える説明の仕方や確認しておくべきことをレクチャーします!
(1)配慮項目について
全般として通院のご配慮についてお伝えするときは、頻度、指定日か曜日の調整が可能か、半休でも問題ないかなど業務時間にどう影響するかがわかるように伝えましょう
■心臓機能障がい
・ペースメーカーを使用している場合は高エネルギーの電磁波を発生させる電化製品・医療用機器・工業用機器の使用に注意が必要です
・血液凝固防止剤を使用しえいる場合は、鼻血が出たり擦過傷ができたりした際には長く休憩をもらうようお願いしましょう
・お医者様のご指示に従い、運動・重量物の運搬・立ち仕事・残業時間にはご配慮いただきましょう
■腎臓機能障がい
・人工透析:通院の配慮・時短勤務の配慮をいただきましょう
・CAPD(自己連続携行式腹膜透析):残業時間の配慮をいただきましょう
※腹膜透析についてはまだ知られていない部分もあるため簡単に説明できるようにしておきましょう
・風邪などの感染症に罹患しやすいため、外気にさらされるような環境は控えるかしっかりと対策をしましょう
■呼吸器機能障がい
・刺激性ガスや、温度、湿度にご配慮いただける職場か確認しましょう
・酸素療法を行っている場合は、火気や換気に気をつけていただけるようお願いしましょう
■ぼうこう・直腸・小腸機能障がい
・人工ぼうこう・人工肛門・人工腸管システム・ストーマ用装具など自身の使っているものについて説明できるようにしておきましょう
・匂いや処理方法などについてお伝えするときは、客観的なご意見がもらえていると説得力があがります(~というように気を付けており、匂いについてのご指摘はいままでございませんでした など)
・小腸機能障がいの場合は発汗が多いような職場は避けましょう
■肝臓機能障がい
・だるさや、体調不良など症状が出ることがある場合は頻度などを具体的にお伝えしましょう
■免疫機能障がい
・動物や様々な感染症の患者との接触が多い職場は避けましょう
・出血した際の処理に関しては使い捨てビニールなどを使ってばい菌から守れるように環境を整えておきましょう
・障がいの開示範囲などを事前に決めておきましょう
(2)確認しておくべきこと
・「健康管理室」「休憩室」の有無
・「産業医」「看護師」の在籍の有無
・時短やテレワーク、通院休暇の制度について
・業務量の調整や残業の調整が可能か
以上です。
もちろん個別のケースも多いと思うので、企業へのお伝えの仕方や面接対策などは一緒に考えていけたらと思います。
ご自宅近くでのご登録やメールでのヒアリングも可能です。転職をお考えの際はぜひお気軽にご連絡ください。