障がい

2021年9月17日

雇用・定着に向け企業が知っておくべき『ぼうこう又は直腸機能障がい、小腸機能障がい』について

今回は、内部障がいの中でも「ぼうこう又は直腸機能障がい」「小腸機能障がい」の方を雇用したい!もしくは、継続的に働いてもらいたい!というときに、知っておくべきポイントをまとめました。
「ストーマって何?オストメイトって何?」「具体的に何をしたらよいの?」など、お困りの企業担当者様はぜひご覧ください。

目次

 

⑴ぼうこう又は直腸機能障がいとは?

ぼうこう又は直腸機能障がいとは、ぼうこうや直腸の機能が低下、もしくは喪失し、排泄機能が妨げられる障がいです。
排泄ができるように「人工ぼうこう」「人工肛門」の増設等を行っている方が多いです。
カテーテルなどをいれて、自己導尿を行っている方もいらっしゃいます。
 
■主な原因
・「大腸がん」「炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)」「ぼうこう腫瘍」「直腸腫瘍」「子宮内膜症」「二分脊椎」「先天性鎖肛」などの病気
・疾病や事故による、ぼうこう又は直腸部の切除 
 
■用語解説
ストーマって何・・・?
ぼうこう又は直腸の機能が低下、もしくは喪失し、自分で排泄できないときにつくる「人工ぼうこう」「人工肛門」を総称してストーマと呼びます。
簡単にいうと、自分の腸や尿管などを使って、手術でおなかにつくられた排泄物の出口のことです。
ストーマはギリシャ語で口という意味を持っているため、出口をストーマというそうです。
ストーマには装具(パウチなど、排泄物を受け止める袋のようなもの)を付けており、それを交換して生活されています。
 
オストメイトって何・・・?
ストーマを持つ人たちを「オストメイト」といいます。
下記のマークを見たことはありませんか?
これは、オストメイトを示すマークで、オストメイトのための設備があるトイレなどに特に多くみられます。
オストメイトは、現在国内におよそ21万人いるといわれていますが、「匂う」「もれる」といった誤解から、隠して生活する方も多いそうです。


 
普通のトイレと違うポイントは、ストーマ装具や汚れ物を洗うための「 汚物流し 」、汚れた腹部を洗うことができるお湯の出る「シャワー付水栓金具」などが設けてあるというところです。
 

⑵就業上の配慮項目(ぼうこう又は直腸機能障がい)


 

・通院配慮
ストーマが安定すれば1~3カ月に1度程度の方が多いです。
定期通院は長期安定的な就労にとって大切なポイントなので、休みがとりやすいよう配慮しましょう。
 
・休憩時間、御手洗いに行く回数の許容
ストーマ装具の交換には10分以上かかるといわれています。
余裕のある休憩時間が設定できるよう配慮しましょう。
また、尿意や便意を感じづらい方でオストメイトでない方など、御手洗いに行く回数が多い方にも配慮しましょう。
 
・周囲への理解の促進
ぼうこう又は直腸機能障がいの方は、においが漏れる、便がもれるといった偏見により苦しい思いをすることがあります。
現在では、ストーマ用装具に脱臭剤やガス抜き用の活性炭フィルター等が用いられ、ほとんど周囲の人がにおいを感じることはないといわれています。
ストーマが安定し、装具の交換に慣れており、日々の体調管理や衛生管理に努めていらっしゃる方は、便がもれるようなこともほとんどありません。
周囲の方々が適切な認識をするよう、サポートする必要があればサポートしていきましょう。

⑶ 小腸機能障がいとは?

小腸機能障がいとは、小腸の広範囲におよぶ喪失や病気により、小腸の機能が不十分になる障がいです。
食事制限をしている方が多く、人によっては経口摂取以外の方法(鼻から管を入れるなど)で栄養をとっています。
 
■主な原因
・小腸がさまざまな原因(疾患)によって広範囲にわたって行われた切除
(絞扼性イレウス、腸間膜動脈血栓症、腸間膜静脈血栓症などが切除に至る代表的な病気)
・「クローン病」「アミロイドーシス」「特発性仮性腸閉塞症」などの小腸疾患
 

⑷ 就業上の配慮項目(小腸機能障がい)


 
・通院配慮
ほかの障がい同様に、定期通院に関しては無理なく通えるような配慮をしましょう。
 
・過度な高熱環境、肉体労働を避ける
人にもよりますが、発汗量が多い仕事は電解質のバランス異常や、脱水状態をきたしやすくなるため、避けたほうが良いといわれています。
 
・御手洗いに行きやすい環境
健康管理や食事制限を行っている方も多いですが、急な状態の変化も多いので、御手洗いに行きやすい環境を整えましょう。
例えば、通勤エリアの限定や、御手洗いに行くことが難しい業務を避けることなどの配慮を行いましょう。
 
・飲み会、食事会の参加の強要をしない
食事制限をし、小腸の状態を落ち着かせている方が多いので、アルコール、食事、お菓子などを強要しないようにしましょう。
 

まとめ


今回は「ぼうこう又は直腸機能障がい」「小腸機能障がい」についてご紹介しました。
当社では上記の障がいをお持ちの障がい者の方からも、数多く転職のご相談を頂いております。
高いスキルを持った転職希望者も登録いただいておりますので、お気軽にご相談ください。

 

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