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保育

2022年2月28日

魔の2歳児との接し方とは?イヤイヤ期の対処法やトイレトレーニングも解説!

2歳になると、全身運動が活発になって行動範囲が広がったり、簡単な会話ができるようになったりする一方で、イヤイヤ期が始まります。理由もわからず、ただ「イヤ!」と拒否する2歳児のイヤイヤ期に、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
イヤイヤ期は、子供の自我や自立心の発達の証なので、大人が感情的にならず、適切に対処してあげることが大切です。
この記事では、2歳児の発育や発達の特徴から、イヤイヤ期によく見られる行動や要因、良い対処法・悪い対処法まで詳しく解説します。

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1. 2歳児の平均身長・体重は?


ここでは、2010年に厚生労働省が行った調査をもとに、2歳児の平均身長・体重を見ていきます。
2歳6〜12か月を対象にした男女別の調査結果は、次の通りです。

男子 女子
平均身長 91.2cm 89.9cm
平均体重 13.1kg 12.50kg
参照:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)

男子と女子の間で、平均身長は1cm強、平均体重は600g程度の差があることがわかります。
1歳6か月〜7か月の子供の平均身長・体重と比較すると、男女ともに身長が10cm前後、体重は3kg前後増加しています。

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2. 2歳児の発育・発達


1歳までは赤ちゃんという印象が強いですが、2歳になると体格も変化し、行動範囲がさらに広がります。
ここでは、2歳児の発育・発達の特徴を6つ紹介します。

■運動能力が発達する

2歳児は、運動能力が発達し、歩く・走るなどの動作が、安定してできるようになります。
動くことが楽しいので、1人で歩いたり小走りしたりもするでしょう。また、大人のサポートや手を使わないで階段を上り下りしたり、両足で飛びはねたりといった動作もできるようになります。
ほかにも、つま先立ちや背伸び、しゃがむ、低い段差をまたぐなどの動作を徐々にし始めます。

■乳歯が生えそろう

子どもによって個人差はありますが、2歳後半ころには乳歯が生えそろう子も出てきます。
離乳食を卒業して、大人の食事に近い幼児食が食べられるようになる時期です。1歳と比べて、より大きな食材や固い食べ物も、噛みながら食べられるようになります。
自我が発達してくるので、食べ物の好き嫌いが出てくる場合もあるでしょう。固形物を噛んで食べる機会が増えるので、虫歯に注意することも必要です。

■手先が器用になる

2歳児は手先が器用になるので、さまざまな道具を使ったり、日常生活の中で1人でできることが増えたりします。
例えば、お絵かきをする際には、線や丸といった単純な形を描けるようになってくるでしょう。小さなものをつまんだりすることもできるので、シールを貼る、折り紙をちぎって画用紙に貼るといったこともできるようになるのも特徴です。
生活面では、大きなボタンをかけたり、スプーンやフォークなどを上手に使えたりするようになります。

■想像力・社会性が身につき始める

2歳ごろになると、想像力・社会性が身につき始めます。
1歳ごろに始まるおままごとでは、料理や洗濯など、大人の行動を真似することが多くなります。2歳児は、より想像力が豊かになり、電話に出るふりなどの「つもり遊び」や、細長いものを電話に見立てる「見立て遊び」をするようになるでしょう。
また、他の子どもに興味を持って、名前を呼んだり近づいたりすることが増え、社会性が身につき始めます。

■自己主張が強くなる

2歳児は、自分でできることや、話せる言葉の数がどんどん増えてきます。それに伴い、自我も発達してくるので、自己主張が強くなるのが特徴です。
食事や着替えのときに、自分でやりたがり、大人の助けを嫌がる場合もあるでしょう。スピードが遅かったり、うまくいかなくて癇癪を起こしたりすることもありますが、できるだけ見守ってあげるのが大切です。

■記憶力・思考力が発達する

記憶力・思考力が発達するのも、2歳児の特徴です。
過去の記憶にもとづいて、喜怒哀楽のリアクションをとるようになってきます。現在・過去など時間の流れを認識し始め、過去に起こったことも話し始めるでしょう。
ただし、過去はすべて「昨日」になってしまう場合が多くあります。また、1人で遊んだり動いたりする中で、思考力が発達します。

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3. 2歳児はトイレトレーニングのスタート期


2歳児は、トイレトレーニングをスタートするのに適した時期です。理解できる言葉の数が増え、手先が器用になって様々な動きができるようになるので、多くの子どもがトイレトレーニングを始めます。
また、2歳になると、膀胱が大きくなって尿を貯められる量が増えるなど、排泄機能も成長します。トイレに行くことの意味や、「おしっこ」「うんち」などの言葉の意味も、理解するようになるでしょう。
自分から、おしっこやうんちが出たことを教えてくれるようになったら、タイミングを合わせてトイレに誘ってみるのがおすすめです。
起床・食事・就寝の時間などを一定にして、規則正しく生活すると、トイレのタイミングも一定になってくる可能性が高まります。
トイレトレーニングを開始する時期は、子どもによって個人差が大きいので、大人は焦らずのんびり構えてあげることも大切です。

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4. 2歳児の言葉・会話レベルは?


2歳児は、習得する単語の数が増え、簡単な質問にも答えられるようになってくる時期です。ここでは、2歳児の言葉・会話のレベルの目安を3つ紹介します。

■2語文・3語文の会話ができる

1歳児の会話が「これ ちょうだい」「ブーブー きた」などの簡単な2語文だったのに比べて、 2歳児では2語〜3語を組み合わせて話すのが特徴です。
習得している単語数が200〜300程度まで増え、体の部位の名前や色の名前を言えるようになってきます。
例えば、「こうえん、いく?」と質問すると「うん、こうえん、いこう!」などの返事が返ってくるようになるでしょう。

■自分の名前が言える

1歳で自分の名前を認識し、呼ぶと振り向くようになるのに対して、2歳になると自分の名前が言えるようになるのも特徴です。
「お名前は?」と聞くと「〇〇です」と答えてくれる子どもも多くなります。とはいえ、名前が言えないから、成長が遅れているというわけではありません。
自分の名前が言えない子どもに対しては、言葉あそびの機会を増やして、名乗る機会を増やしてあげるといいでしょう。

■「これなあに?」「どうして?」と聞き始める

2歳児は、身の回りのさまざまなことに興味を持ち始め、「これなあに?」と聞き始めるようになります。
いわゆる「なになに期」が始まり、専門用語では「第一質問期」と呼ばれる時期です。また、「なに?」から進んで「どうして?」「なんで?」と質問するようになります。
大人の回答によって、子どもの言葉のストックが増えていくので、できるだけ丁寧に答えてあげるようにするといいでしょう。

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5. 成長の証!2歳児のイヤイヤ期とは


2歳児ごろから始まるイヤイヤ期は、なにに対しても「イヤ!」と主張し始めるのが特徴です。理由がわからないまま拒否されるので、周囲の大人が戸惑う場合も多いでしょう。
ここでは、2歳児のイヤイヤ期でよく見られる行動や、イヤイヤ期の要因を解説します。

■2歳児のイヤイヤ期でよくみられる行動

2歳児のイヤイヤ期は、自我や自立心の発達とともに起こります。
さまざまなことを1人でやりたがり、大人の助けを嫌がる場合も出てくるでしょう。また、自己主張が強くなり、自分の気持ちを通そうとするのも特徴です。
イヤイヤ期によくみられる行動には次のようなものがあります。

● 大人の言うことにはなんでも「イヤ」「ヤダ」と拒否する
● 要求が通らないと癇癪をおこす
● 物を投げたり、食事中に遊び始めたりする
● 着替えや歯磨きをしなくなる

今までスムーズにできていたことができなくなったり、できるようになったことを嫌がったりするなど、一進一退を繰り返すのが2歳児のイヤイヤ期です。

■なぜ起こる?2歳児のイヤイヤ期の要因

2歳児のイヤイヤ期の要因は、主に次のようなものがあります。

● 自我や自発性が発達する
● 感情や欲求のコントロールがうまくできない
● 気持ちを正しく表現できるほど言語能力が育っていない

2歳児になると、自我や自発性が発達し「自分でやりたい」という気持ちが出てきます。そのため、大人の手伝いを嫌がったり、うまくできなくて癇癪を起こしたりすることがあります。
また、2歳児の脳は、機能が未熟なため、感情や欲求のコントロールがうまくできません。話せる言葉も2〜3語程度と少ないので、気持ちや理由を表現できず、ただ「イヤ!」と主張するだけになってしまいます。

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6. 2歳児のイヤイヤ期の対処法


周囲の大人を戸惑わせる2歳児のイヤイヤ期は、子どもの成長の証でもあります。正しい対処法を把握して、子どもの成長をサポートしてあげたいですよね。
ここでは、2歳児のイヤイヤ期の対処法について、良い例を3つと悪い例を2つ紹介します。

■良い対処法

イヤイヤ期の子どもに対して、大人が感情的になってはいけません。子どもの感情に寄り添い、適切にサポートしてあげることが大切です。

・気持ちに寄り添って、ワンクッション置く

2歳児のイヤイヤが発生した場合は、子どもの気持ちに寄り添って、ワンクッション置いてあげるようにしましょう。
例えば、遊んでいる最中に出かける時間が近づいた場合、「〇〇までやったら、お出かけの準備しようね」などと声をかけてあげるのがおすすめです。「まだ遊びたい」という気持ちに寄り添って、区切りのいいところまで終わらせてあげるのがポイントです。
無理やり急かすのではなく、子どもの気持ちや状況に寄り添ってあげることで、大人の指示を受け入れやすくなります。

・さりげなく手助けする

子どもの「できた!」を増やすために、大人がさりげなく手助けしてあげるのも1つの手です。
例えば、自分で靴を履きたがったら、左右がわかりやすいように、マークをつけるなどしてあげましょう。5歳ころまでは、左右を間違えて履いてしまうことも多いですが、子どもがわかりやすいように工夫するのが大切です。
また、「手伝っていいかな?」と聞いてみると、嫌がられずに手伝えることもあります。さりげない手助けで「できた!」が増えると、子どもが達成感を感じる場面が増えるので、ぜひ実践してみてください。

・見守る

子どもが「自分でやりたい!」と主張する行動は、できるだけ1人で挑戦させてあげ、大人は見守るようにするといいでしょう。
子供が1人でやると、時間がかかることも多いので、大人が時間と心の余裕を持つことが大切です。怪我や事故などの危険を避けるよう、注意してあげてください。
細かい部分は気にせず、子どもの思考力や自立心を育てることを心がけましょう。

■NGな対処法

時間や余裕がないからといって、大人の都合で子どもに接するのはNGです。ここでは、してしまいがちなNGな対処法を紹介します。

・感情的になる

2歳児のイヤイヤ期に対してNGな対処法は、大人が感情的になることです。
脳が未発達で感情や欲求のコントロールができない子どもに対して、大人がイライラしたり、頭ごなしに怒ったりすると、子どもは否定されたような気持ちになります。
大人が落ち着いて「なぜイヤなのか?」聞いてみる、また、「なぜダメなのか」理由を説明するようにしましょう。
小さい子どもだからとないがしろにせず、きちんと向き合うことが大切です。

・脅しや交換条件のような言い方をする

「もう〇〇できないよ」などの脅しや、「お菓子あげる」といった交換条件のような言い方をするのもNGです。
脅された子どもは恐怖を感じ、いずれ自分の気持ちを表現できなくなってしまいます。安心して自分の気持ちを表現できる環境がないと、必要以上に周囲の顔色を伺ったり、自己肯定感の低い子どもになるかもしれません。
また、いつも交換条件を提示していると、条件がないと何もしなくなってしまう危険性があります。

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7. 魔の2歳児を理解し、成長をサポートしよう


「魔の2歳児」と言われる2歳児のイヤイヤ期は、子どもが成長している証です。とはいえ、感情のコントロールや気持ちの表現がうまくできない子どもに対して、どう接したらいいかわからない方も多いでしょう。
子どもだから話してもわからないと考えず、大人が冷静になって、1人の人として向き合ってあげることが大切です。
この記事を参考に、子どもの発達や発育の目安を理解し、成長をサポートできるようにしてみてください。

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求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。保育士。 保育士として保育園で8年間勤務。大手から小規模まで様々な保育園で勤務経験あり。

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