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保育

2022年2月25日

3歳児の発育とイヤイヤ期(反抗期)への良い対処法・NGな対処法!

子供は2歳頃からイヤイヤ期が始まりますよね。

身体や言語能力が発達する3歳になると、イヤイヤ期を通り越して反抗期のようで辛いなんて悩みはありませんか?
日々、イヤイヤ期の子供に向き合うことは、体力・精神力ともに大きく消耗しますよね。

ですが、イヤイヤ期の大人の対応は、子供の自信や自己肯定感の高さを左右すると言われています。
周囲の大人が適切に対処し、子供にはのびのびと育ってほしいものです。

この記事では、3歳児の発育や、イヤイヤ期への良い対処法・NGな対処法を詳しく解説します!

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1. 3歳児の平均身長・体重は?


2010年に厚生労働省が行った調査によると、3歳児の平均身長・体重は次の通りです。
3歳6〜12ヶ月を対象にした調査結果を、男女別に紹介します。

男子 女子
平均身長 98.7cm 97.5cm
平均体重 15.06kg 14.64kg
参照:厚生労働省「平成22年乳幼児身体発育調査報告書(概要)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tmct-att/2r9852000001tmea.pdf

男子・女子ともに、平均身長は100cm弱、平均体重は15kg前後と差がありません。

ちなみに、2歳6〜12ヶ月の平均身長は、男子91.2cm・女子89.9cmです。2歳児と3歳児を比較すると、1年間で7.5cmほど身長が伸びている計算になります。

2歳6〜12ヶ月の平均体重は、男子13.1kg・女子12.5kgです。3歳6〜12ヶ月になる1年間で、2kg強の体重が増えています。

日々の生活の中では気づきにくいですが、子供の成長はあっという間ということが数字からわかりますね。

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2. できることが増える!3歳児の発育


2歳児までに比べると、圧倒的にできることが増えるのが、3歳児です。

とはいえ、成長のスピードは、子供によってさまざまです。

周囲に比べて遅れている場合は、心配になりますよね。

ここでは、3歳児でできるようになることを3つ紹介します。

■運動能力が発達する

3歳児は運動能力が発達し、「蹴る」「身体をひねる」などの動きができるようになります。2歳児でできるようになった「走る」「飛び跳ねる」などを、3歳児はより上手にできるのも特徴です。

具体的には、次のような動きができるようになります。

・1mほど離れた相手に対して、身体をひねってボールを投げる
・片足でバランスをとりながらボールを蹴る
・グーパー跳びができる
・高さのある台に、1人で上り降りできる
・平均台などを1人で渡れる

■感受性・想像力が豊かになる

3歳は、記憶力・集中力が発達してくるころです。

簡単な絵本の内容を記憶できたり、絵本や紙芝居に興味を持って、集中して見るようになったりします。

それに伴って、感受性や想像力が豊かになっていきます。

ごっこ遊びの設定がバリエーション豊かになったり、その場にない物を言葉でイメージしたりできるようになります。

また、他人の気持ちを想像したり、思いやりの気持ちが芽生えたりするのも、3歳くらいからです。

感受性が強い子供になると、ぬいぐるみが潰されているのを見ただけで、「かわいそう」と泣き出すなんてこともあるかもしれません。

ものごとを感じとる力が発達する時期だからこそ、明るくポジティブな環境を整えることが大切です。

■手先が器用になる

折り紙を半分に折る、服のスナップをとめるなど、手先が器用になるのも3歳児くらいからです。

親指・人差し指・中指で、小さな物をつかめるようになります。

スプーンやフォークを使ってご飯を食べられるようになったら、3歳児からはお箸の練習を始めるのもおすすめです。

その他にも、次のような動きができるようになります。

・前ボタンの服の脱ぎ着ができる
・服を裏返しにする
・袖をまくって手を洗う
・大人と一緒に簡単な手遊びができる
・鉄棒に数十秒ぶら下がる

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3. 3歳児の言葉・会話レベルはどのぐらい?


3歳になると、2歳に比べて聞く・話す能力が発達します。

とはいえ、大人顔負けで言い返してくる子供もいれば、なかなか会話が噛み合わない子供もいるなど、個人差があるものです。

ここでは、3歳児の言葉・会話レベルの目安を3つ紹介します。

■大人の言うことが理解できる

3歳になると、大人の言うことが理解できるようになります。

記憶力がついてくるころなので、言葉の概念が徐々にでき始めるのが、この時期。

相手の目を見て聞くことができたり、大人の言うことを聞いて公共のマナーを意識したりし始めます。

ただし、相手が言うことに対して適切に受け答えするのは、まだまだ難しいでしょう。

大人が積極的に話しかければ、子供は自然と吸収してくれます。

■話せる言葉が増え、簡単な受け答えができる

3歳になると、名前や年齢など、簡単な質問に答えられるようになってきます。

習得している単語の目安が1,700語程度になるので、2歳児に比べて表現も豊かになるのが特徴です。

「ふかふか」や「ザラザラ」などの形容詞を使って表現したり、言葉を4〜5つ使って文章を作ったりできるようになります。

中には、大人の真似をして言葉遣いが乱暴になったり、大人の言うことに言い返してきたり、なんてこともあるでしょう。

質問やクイズでコミュニケーションをとりながら、受け答えの練習をする機会を増やすといいでしょう。

■「なんで?」「どうして?」と聞き始める

2歳児が「これ、なに?」と聞くのに対して、3歳児は「なんで?」「どうして?」と聞き始めます。

いわゆる「なぜなぜ期」が始まり、専門用語では「なになに期」に続いて「第二質問期」と呼ばれる時期です。

この時期には、子供たちはさまざまなことに興味津々で、ものごとの意味・原因を知りたがるようになります。

大人たちが質問に向き合って、好奇心を満たしてあげることが大切です。

自主的に勉強したり、調べたりするようになる下地を作ることができるでしょう。

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4. 言うことを聞かない!3歳児のイヤイヤ期・反抗期


「〇〇だからイヤ!」と自分の意思とともに、言うことを聞いてくれず、反抗的な態度や口答えをし始めるのがイヤイヤ期です。ここでは、イヤイヤ期が始まる理由や特徴を解説していきます。

■3歳児のイヤイヤ期とは?反抗期はなぜ始める

一般的には、2歳ごろからイヤイヤ期が始まります。

成長とともに言葉や知恵、好奇心が発達し、自我が芽生え始めるため、自分の思い通りにならないことがあるとイヤイヤにつながります。

大人であれば、思い通りにならないことがあっても、感情を爆発させずに言葉で伝えることができますよね。

ところが、2〜3歳児のような小さな子供は、脳の機能も発達中です。

行動や感情をコントロールする「前頭前野」が未発達なため、本能に反したことが起きると、イヤイヤとなってしまうのです。

イヤイヤ期は、子供の成長にとって非常に重要な時期です。

この時期に子供の気持ちにできるだけ寄り添い、向き合うことが、自己肯定感に影響すると言われています。

■3歳児のイヤイヤ期の特徴

ただ「イヤ!」としか言わなかった2歳児に比べて、3歳児になると自分の意思を伝えられるようになります

「これじゃなきゃイヤ!」という主張や、喜怒哀楽がはっきりし、反抗期のようになることもあります。

ここでは、そんな3歳児のイヤイヤ期の特徴を3つ紹介します。

・親の思い通りにならない

言葉が発達してくる3歳児の場合は、「この服はやだ!」「これは食べたくない!」など、しっかりした意思表示をするようになります。

食事も着替えも嫌がるなど、親の思い通りになりません

また、赤ちゃんに近かった2歳児に比べて、3歳児は身長が伸び、体重が増えます。

身体が大きくなる分、抱っこしてあやすことも一苦労するでしょう。

中には、物を投げたり、人を噛もうとしたりと、癇癪が激しくなる子供もいるようです。

・大人の真似をするようになる

子供は2歳ころから、少しずつ性別を意識し始めます。

加えて、3歳ころからは、周囲の大人の真似をするようになります

女の子はおしゃれに興味を持ち出したり、母親の手伝いをしたがったりすることがあります。

男の子は乱暴な言葉遣いをしたり、戦いごっこのようなパワフルな遊びをしたりするようになります。

こういった行動は、自我がより発達し、大人のように行動したい気持ちが大きくなるためです。

・言い訳や口答えが多くなる

言い訳や口答えが多くのなるのも、3歳児のイヤイヤ期の特徴です。

知っている言葉が増え、大人との会話もできるようになると、自分の主張をはっきりとするようになります

「〇〇って言ったでしょ!」「今〇〇してたのに!」など、口がどんどん達者になってきます。

生意気で、憎たらしく感じることもありますが、子供が成長している証拠なので、広い心で受けとめられるといいですよね。

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5. イヤイヤ期の3歳児の対処法


子供のイヤイヤがひどかったり、イヤイヤ期が長かったりすると、大人にも余裕がなくなってきますよね。

ところが、イヤイヤ期の大人の接し方は、子供にとって大きな影響を持つものです。

ここでは、イヤイヤ期の3歳児への対処法について、良い例・NG例ともに紹介します!

■良い対処法

イヤイヤ期の感情的な子供に対しては、大人の余裕や工夫が必要です。

ここでは、イヤイヤ期の3歳児への良い対処法を3つ紹介します。

・余裕を持って言い聞かせ方を変える

イヤイヤ期の子供に対する良い対処法の1つ目は、余裕を持って言い聞かせ方を変えることです。

まずは、大人が時間的・精神的余裕を持つことが大切です

イヤイヤ期の3歳児は、自分でやりたがる、自分の意思で決めたがるなどの特徴があります。

子供に自分でやらせるのは、いいことですが、大人が手伝うより遅いことがほとんどですよね。

大人に余裕がないと、無理やり手伝ったり、「この服に着替えなさい!」など命令口調になったりしがちです。

上から押さえつけられると、子供は反発します。

そんな時は、「お出かけの時間だから、◯時までに着替えようね」と理由を添えてあげるとよいでしょう。

「こっちとこっち、どっちがいいかな?」と選択肢を添えてあげる、というように言い方を変えてみましょう。

・絵本で伝える

「お風呂を嫌がる」「乱暴な言葉遣いを直したい」などの場合は、絵本で伝えるのも1つの手です。

絵本には、お風呂や歯磨きなど日常を題材にしたものがたくさんあります。

子供が引き込まれやすい絵本を使って、特定の行動の良さを伝えれば、イヤイヤ期の負担を減らす効果が期待できます

また、絵本には、登場人物の気持ちを想像したり、共感したりする能力が育まれる効果も見込めます。

さまざまなシーンで、喜怒哀楽を感じる登場人物を見るうちに、人の気持ちを考えるようになります。

・子供の意見に耳を傾ける

子供の意見に耳を傾けることも大切です。

ただ「ダメ!」「〇〇しなさい!」と言うだけでは、子供は納得せず、さらにイヤイヤが増すことになってしまいます。

子供に、「自分の気持ちをわかってもらえている」という安心感を与えましょう

そのためには、「〇〇がイヤなんだね」と気持ちを代弁してあげたり、「〇〇だから、それはダメだよ」と理由を説明してあげたりします。

また、きちんと子供の目を見て、話を聞いてあげれば、より愛情が伝わりやすいです。

■NGな対処法

反発したり、口答えしたりする子供には、ついイライラしてしまいますよね。

また、余裕がないと、大人の事情を押しつけてしまうこともあるでしょう。

ここでは、イヤイヤ期の3歳児へのNGな対処法を3つ紹介します。

・感情的になってしまう

感情をコントロールできない子供に対して、大人も感情的になってしまうと、逆効果です。

感情的になって怒鳴ったり、無理やり行動を強制したりすると、子供もますます感情的になってしまいます。

イヤイヤ期のまっただ中にいる時は、永遠に続くように感じますが、実は子育ての中のほんの一瞬です。

子供が感情的になっている時こそ、まずは大人が落ち着くよう意識してみてください。

・スケジュールに余裕を持たず、できないの一点張り

スケジュールに余裕がないと、子供の行動を制限せざるを得なくなります。

本来、子供が「自分でやりたい!」という行動は、見守ってあげたいですよね

時間の制約のせいで「ダメ」と言わなければならない機会が多くなると、子供のイヤイヤを助長します。

イヤイヤ期の子供の支度は、大人が考えるよりも時間がかかると想定して、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

・できないと決めつける

できないと決めつける、失敗するからやらせない、というのもNGな対処法です。

「できなかったことをやってみる」という挑戦のプロセスや、「挑戦したらできた」という成功体験は、子供にとって大切ですよね。

子供の挑戦に対して、大人が初めからできないと思いこんでしまっては、子供の成長につながりません

成長に合わせて、少しずつ難易度を上げ、見守ってあげるようにしましょう。

また、達成できた時は、「できたね!」と褒めてあげることも重要です。

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6. 3歳児の発育とイヤイヤ期への対処法まとめ

赤ちゃんぽさが抜けて、運動能力や言語能力も発達するのが3歳児です。

3歳のイヤイヤ期は、自分の意思を主張してきたり、大人を言い負かしたりするのが特徴です。

日々、反発する子供にイライラしたり、感情的になったりすることもあるかもしれません。

ですが、イヤイヤ期がきたということは、子供が成長しているということだと考えましょう

感情的にならずに子供に向き合ってあげたり、絵本などを使って工夫しながら大人の意思を伝えたりするのが大切です。

子供の気持ちを無視したり、行動を制限したりせず、上手にイヤイヤ期とつきあっていけるといいですね。

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小野寺和菜

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。保育士。 保育士として認可保育園で5年間勤務。保育士経験に基づく求職者目線での記事作成が得意。

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