3歳児におすすめの室内遊び20選!保育のねらいと3歳児の発育も解説
3歳は、身体が大きくなったり、運動能力・言語能力が発達したりする時期です。
蹴る・グーパー跳びをするなど、複雑な動きができるようになるので、めいっぱい運動を楽しんでほしいですよね。
また、ことばを使ったコミュニケーションも上手になってきます。
とはいえ、友達と同じ空間にいても1人で遊ぶ「平行遊び」が多いので、周囲の大人が交流のきっかけを作ることが大切です。
室内遊びの際に、グループで協力する遊びを取り入れるのがいいでしょう。
この記事では、3歳児の発育の特徴から、室内遊びのねらい、おすすめの室内遊びまで詳しく紹介します!
1. 3歳児の発育と特徴
幼い子供は、1年ごとに体格も能力もまったく異なるので、特徴を知ることが大切です。
ここでは、3歳児の発育と特徴を紹介します。
■3歳児の平均身長・体重
2010年に厚生労働省が行った調査によると、3歳児の平均身長・体重は次の通りです。
3歳6〜12ヶ月を対象にした調査結果を、男女別に紹介します。
男子 | 女子 | |
平均身長 | 98.7cm | 97.5cm |
平均体重 | 15.06kg | 14.64kg |
( https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001tmct-att/2r9852000001tmea.pdf)
男子・女子ともに、平均身長は98cm前後、平均体重は15kg前後です。
ちなみに、2歳6〜12ヶ月の平均身長90cm前後、平均体重は13kg前後です。
1年間で身長が7.5cm、体重は2kg成長していることがわかります。
■ことばの発育
3歳児のことばの発育は、次の3つがポイントです。
・大人が言うことを理解できるようになる
・簡単な受け答えができる
・「なぜなぜ期」が始まる
3歳の子供が習得している単語の目安は1,700語程度と、2歳と比べて飛躍的に増えます。
記憶力がつくと言葉の概念が徐々にでき始めるので、大人の言うことが理解できるようになります。
また、名前や年齢などの簡単な質問に答えたり、言葉を4〜5つ使って文章を作ったりできるようになります。
さらに、2歳児が「これなに?」と聞く「なになに期」だったのに対し、3歳児では「なんで?」と聞く「なぜなぜ期」が始まります。
あらゆることに興味を持ち、意味や原因を知りたがるようになるのがこの時期です。
■運動能力の発育
3歳児は、片足でバランスをとって蹴る・体をひねるなどの、複雑な動きができるようになります。
走る・ジャンプするなどの動きをより安定して、上手にできるようになるのも特徴です。
グーパー跳びができたり、平均台などを一人で渡れたりするので、遊びの幅がぐっと広がります。
また、3歳児は、折り紙を半分に折る、小さな物をつかめるようになるなど、手先も器用になります。
全身を動かす運動だけでなく、折り紙や粘土といった、細かな遊びも工夫して楽しめるようになるのが、この時期です。
無料会員登録はこちら2. 3歳児の室内遊びのねらい
3歳児の室内遊びのねらいは、周囲とのコミュニケーションを通した心の発育と、体を動かすことによる体の発育の2つがあります。
3歳になると、言葉を使ったコミュニケーションが少しずつ可能になりますが、子供同士の関わり合いは、まだ少ないでしょう。
同じ場所で、周囲と同じ遊びをしているので、一緒に遊んでいるように見えますが、実は1人で遊んでいる「平行遊び」の状況です。
グループで簡単なルールを設けた室内遊びをすれば、子供同士が交流するきっかけをつくれます。
周囲とコミュニケーションを取りながら遊ぶ楽しさを学び、人の気持ちを考えたり、共感したりという心の発育につながるのです。
また、雨が多い時期や外出が難しい場合でも、取りいれられる室内遊びは、子供の運動不足解消や運動機能の発育にも効果があります。
無料会員登録はこちら3. 3歳児におすすめの室内遊び・製作
手先が器用になる3歳児は、紙や粘土、クレヨンなどを使った工作が楽しめます。
以下で、3歳児におすすめの室内遊び・製作を7つ紹介します。
■新聞の雨
新聞の雨は、細かくちぎった新聞紙を、雨に見立てる室内遊びです。
新聞紙は、ちぎったり丸めたり、いろいろな楽しみ方ができる上、手に入れやすい便利なアイテムです。
ビリビリと新聞紙を破る音は、ストレス解消にも効果的です。
■折り紙遊び
手先が器用になる3歳児は、折り紙遊びも楽しめるでしょう。
単純な山折り・谷折りを繰り返してできるものも多いのでおすすめです。
折る回数が多くても、折り方自体が単純であれば、完成させられます。
動物の顔を書いたり、さまざまな色を組み合わせたりして、発想力を養うのもいいですね。
■宝探しゲーム
宝探しゲームは、同じ絵柄のカードを2枚用意し、選んだカードの片割れを探すゲームです。
カードを隠すときは、狭い範囲から始めて、徐々に難易度をあげることが大切です。
子供の身長に合わせて、低い場所に隠すようにしてください。
■的当てゲーム
的当てゲームは、大小の的にピンポン球などを当て、点数の合計を競うゲームです。
的は、画用紙に大きさが違うイラストなどを貼って、点数を書き込みます。
また、点数以外にも動物などの絵で代用するのもよいでしょう。
貼り付けるイラストをアニメのキャラクターなどの絵にすれば、視覚的にも楽しいゲームになるでしょう。
■ロケット作り
ロケット作りは、トイレットペーパーの芯とラップの芯、輪ゴムなどを使って、発射台とロケットを作る遊びです。
トイレットペーパーの芯はロケット本体に、ラップの芯を発射台に見立てます。
それぞれ折り紙などを使って装飾すれば、好きな絵柄のロケットを作れるのが、嬉しいポイントです。
また、ゴムを使った仕掛けでロケットを発射することができるので、的当てゲームなどに使用しても楽しく遊べます。
■粘土遊び
粘土遊びは、触覚の発達を促す遊びです。
手先が器用になる3歳児は、粘土をちぎったり、丸めたりということができるようになります。
さらに、カラフルな粘土を使えば、色と色の組み合わせを考えるなど、創造力がはたらきます。
■お絵かき
2歳児がただグルグルと書くのに対して、3歳児は最初から書くものを特定して書き始めます。
図形をきれいに書くことは難しいですが、さまざまな色を組み合わせて、絵を描くようになるでしょう。
また、丸と線を組み合わせた「頭足人」が現れるのも、このころです。
無料会員登録はこちら4. 【体を動かす】3歳児におすすめの室内遊び
雨が多い季節や、外に行けない時には、室内で体を動かせるようにしたいですよね。
運動不足になると、お昼寝しなかったり、寝つきが悪くなったりします。
以下で、3歳児におすすめの体を動かす室内遊びを9つ紹介します。
■サーキット
サーキットは、用意した複数のお題を、子供たちがクリアしていくようにする遊びです。
三角コーンやフラフープ、ミニハードルなどの道具を用意すると、バリエーションが豊かになります。
3歳児は、蹴る・グーパー跳びをするなどの動きができるので、運動能力に合わせて難易度を調整してみてください。
■だるまさんがころんだ
だるまさんがころんだは、多くの人が経験したことがある遊びではないでしょうか。
「だるまさんが転んだ」の掛け声が有名ですよね。 1人だけ鬼を決めたら、他の人たちは、できるだけ離れた場所に一列に並びます。
鬼は、「だるまさんが転んだ」と唱えている間は顔を伏せ、鬼が見ていない間に子供たちが近づこうとするゲームです。
わかりやすいルールなので、どんな子供でも楽しめるでしょう。
■トンネル遊び
トンネル遊びは、膝や手など体の一部でトンネルを作り、子供がくぐる遊びです。
立て膝の状態から片方の足だけ前に出して空間を作ったり、壁に手をついてくぐる場所を作ったりして、トンネルの形を変えます。
3歳児前半ごろまでは、楽しめる遊びです。
■しっぽ取りゲーム
しっぽ取りゲームは、腰のゴム部分に細長い布や紙をはさんで取り合うゲームです。
子供の能力に合わせて、動く範囲を決めてあげるようにしましょう。
子供たちには、自分のしっぽを守りつつ、友達のしっぽを取るように伝えてあげてください。
■リトミック
リトミックは、スイスの音楽教育家エミール・ジャック=ダルクローズが作った遊びです。
音楽に合わせて体を動かすので、リズム感や音を聴き取る力を養えます。
さらに、想像力・集中力・表現力などを育む効果も期待できます。
■もうじゅうがり
もうじゅうがりは、動物の文字数と同じ人数のグループを、いち早く組むゲームです。
「もうじゅうがりに行こうよ♪」から始まるメロディーは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ノリノリで歌った後に、友達とグループをつくるので、チームワークも育まれます。
■タオル遊び
タオル遊びは、タオルを使って、縄跳びや綱引きなどを楽しむ遊びです。
身近なものを使った遊びを楽しむことを学ぶのがねらいです。
座ったままの姿勢で引っ張りあったり、しっぽ取りをしたりしても楽しめます。
ボールのように丸めて、投げるのもいいでしょう。
■ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、出題者が真似する動物の名前を当てるゲームです。
主題者は、動作や鳴き声などを使って、問題を出します。
犬やウサギ、ゴリラなどの動物に加えて、鳩などの身近な鳥を主題にするのもいいでしょう。
■動物ゲーム
動物ゲームは、さまざまな動物になりきる遊びです。
体の動かし方を覚え、コントロールの仕方を覚えるのがねらいです。
また、柔軟性・瞬発力・バランス感覚なども養うことができます。
大人が見本になって、体の動かし方のポイントを教えてあげましょう。
無料会員登録はこちら5. 【おもちゃで遊ぶ】3歳児におすすめの室内遊び・遊具
室内で遊ぶ際には、おもちゃや遊具を使うと、さらにバリエーションが広がります。
ここでは、3歳児におすすめの遊具を4つ紹介します。
■滑り台・ジャングルジム
上り下りしたり、バランスを取ったりしながら遊ぶ、滑り台やジャングルジムは、室内遊びにもってこいの遊具です。
幅をとるのが気になるかもしれませんが、折りたたみ式の室内用ジャングルジムなどもあります。
夢中になって遊ぶこと間違いなしでしょう。
■トランポリン
トランポリンは、子供が楽しみながら、気軽に全身運動ができる遊具です。
室内用の商品なら、コンパクトなので、場所をとらずに楽しめます。
また、飛んでいるときにギシギシならない静音設計のものを選べば、安心して遊べます。
■フラフープ遊び
フラフープ遊びは、3つのフラフープと2つの三角コーンを使った遊びです。
3つのフラフープを横に並べて、左右のフラフープの中に色の異なる三角コーンを置き、真ん中のフラフープに子供が立ちます。 三角コーンの色を言われたら、三角コーンに触り、特定の動作の名前を言われたら、その動作をするなど瞬発力が試される遊びです。
他の子供との距離をとった上で、遊べるのがポイントです。
■ボールプール
ボールプールは、ボールの上に寝転がったり、投げたり、転がしたりする遊具です。
たくさんのカラフルなボールに触れ、触覚と視覚が刺激されます。
できるだけたくさんのボールを用意してあげると、子供たちも喜ぶでしょう。
無料会員登録はこちら6. 3歳児の室内遊びのまとめ
3歳児の室内遊びは、心と身体の発育、どちらの効果も期待できます。
3歳児は集団で遊んでいるように見えても、個人で遊んでいる「平行遊び」の状態なので、遊びを通して周囲との関わりを学べるでしょう。
周囲とコミュニケーションをとる楽しさを学んだり、人の気持ちを考えたりするきっかけになります。
また、室内遊びの中には、全身運動をするものも多いので、バランス感覚や筋肉の発育促進も期待できます。
室内遊びのバリエーションを増やして、子供が楽しみながら遊べる環境を整えてあげてください。
無料会員登録はこちらあなたにぴったりのお仕事がきっと見つかります!
「保育の求人あるある」はミサワホームグループのセントスタッフ株式会社が運営する保育業界に特化した転職・就職・復職のための求人サイトです。
●雇用形態から保育の求人を探す
正社員の求人はこちら
パートの求人はこちら
契約社員の求人はこちら
●職種から保育の求人を探す
保育士
幼稚園教諭
児童発達支援管理責任者
児童指導員
管理栄養士/栄養士
保育補助
事務職
調理師/調理スタッフ
管理職/管理職候補
その他
●人気のエリアから保育の求人を探す
北海道
宮城県
埼玉県
東京都
千葉県
神奈川県
愛知県
大阪府
京都府
兵庫県
広島県
福岡県
●人気の検索条件から保育の仕事を探す
土日休み
年間休日120日以上
駅近(5分以内)
小規模