冬にできる氷遊び!氷を使った遊びのアイディアと注意すること
冬の遊びを検討するなら、氷遊びを取り入れてみましょう。氷遊びは、屋外だけでなく室内でも楽しめます。子どもの思考力を養いながら自然への興味を駆り立てるうえ、保育士の工夫により幅広く遊べるのが、氷遊びの特徴です。
今回は、氷遊びに取り入れやすいアイディアをご紹介します。
1. 冬の氷遊びを楽しもう
冬は雪遊びのイメージが強いですが、雪が降らない地域もたくさんあります。氷なら氷点下になればできるので、季節感を大切にできる氷遊びを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
■氷遊びとは
氷の形は決まっていないため、子どもの自由な発想を育めるでしょう。
たとえば、水をバケツに入れておくと大きな氷の塊ができますが、水溜りには薄く膜を貼ったような氷ができます。氷遊びは、氷の形や色、温度を楽しむことで五感を鍛えられると言われています。また、氷が水になっていく不思議さもあり、子どもの心に変化するものへの興味を与えられるのも氷遊びの特徴です。
■氷遊びの狙い
保育における氷遊びの狙いを紹介します。
氷は遊び道具としてだけでなく、無限の可能性を引き出せる遊びといっても過言ではありません。
・身体感覚を養う
氷は温度や形だけでなく、音も楽しめるため、子どもの身体感覚を養えます。静かな場所で氷の音を聞いて心が安らぐ感覚になったり、見たり触ったりすることで、視覚や触覚などの五感を使うことができるのが氷遊びです。
また、氷に光を通してみると、屈折した光を放ちます。このように、氷遊びは子どもの心にさまざまな感動と発見を与えるでしょう。
・指先の力を養う
氷は滑るという特徴があります。大きさの違う氷を手に持つ際、手のひらから滑り落ちる氷を落とさないように掴もうとするでしょう。
指は突き出た脳と言われることもあるため、氷の感覚を指先で感じとることで、指の力を鍛えながら思考力も養います。
・自然への興味を引き立てる
氷ができる過程を観察するのも楽しい遊びです。氷ができる理由を不思議に思う子どもも多く、保育士と一緒に観察すると探究心を養うことにつながります。
また、氷を通じて「知らないことを体感的に学ぼう」という意欲が芽生えるかもしれません。
氷遊びは、子どもの発想力や思考力を養うきっかけになるため、保育士の工夫でさまざまな遊びに展開して楽しみながら興味を引き立てましょう。
2. 氷遊びでできる体験
氷遊びで体験できることをご紹介します。保育士の工夫により体験を増やせるため、参考としてお読みください。
■感触遊び
保育士の援助があれば、1歳未満の子どもでも氷を使った感触遊びが可能です。手のひらに氷を乗せて、冷たい感覚や握ろうとすると滑る感覚を体験できます。自分で遊べる年齢の子どもなら、大きさの違う氷を重ねて遊ぶのもおすすめです。
手のひらで感じる滑り方と、氷同士が接する際の滑り方の違いを味わえるでしょう。見たり聞いたりする以上に、体感できる遊びに発展させやすいのが氷遊びでできる体験の一つです。
■音遊び
小さな氷を叩いたときと大きな氷を叩いたときでは、音に違いがあります。また、金属の棒や木の棒、手など、媒体を変えると音の違いに気付く子どももいるでしょう。
小さな子どもなら、コップに氷を入れてカラカラと鳴る音だけでも楽しめまです。コップの大きさや氷の量を変えて、音の違いを体感させてあげましょう。
■氷が出てくる絵本の読み聞かせ
氷への興味や関心が生まれた後に、氷が出てくる絵本を読み聞かせてあげるのもよいでしょう。氷への興味がさらに深まり、新たな遊びに発展するかもしれません。
絵本に出てくる遊びの真似から始まり、子どもならではの遊びが生まれることもあります。
3. 冬の氷遊びアイディア
氷の性質を活かした4つの遊びをご紹介します。
用意するもの、作り方(遊び方)、ポイントなど、ぜひ参考にしてください。
■氷のオブジェを作る
氷のオブジェは、子どもの好奇心を養います。いろいろなものを凍らせた氷のオブジェを作り、子どもと一緒に観察してみるのもよいでしょう。
【用意するもの】
● 牛乳パック(ボウルでも可)
● 葉っぱ・どんぐり・ビーズなど
【作り方】
1. 牛乳パックに水を入れる
2. 水の中に葉っぱなどを入れる
3. 一晩置いておき、水を凍らせる
【ポイント】
● 秋に採取したどんぐりを使うと、季節をまたいで遊びを連携させられます。
● 外気が氷点下になる地域では、牛乳パックより大きな容器で製作してみましょう。
■色氷を作る
絵の具を混ぜた水を凍らせると、色氷を作ることができます。棒を差して凍らせればアイスキャンディーのようにしたり、糸を垂らして風鈴のようにしたりできます。
【用意するもの】
● 絵の具
● 棒(キャンディーのようにする場合)
● 糸(風鈴のようにする場合)
【作り方】
1. 水の中に絵の具を溶かす
2. 棒や糸を差し込んでおく
3. 水を凍らせる
色氷が作れたら、画用紙に絵を描いてみるのもよいでしょう。色氷で描いた絵は、普段のお絵かきと違った印象の傑作に仕上がります。
■氷のシャボン玉
外の気温が氷点下になる地域なら、氷のシャボン玉を作ってみましょう。シャボン玉液が凍ることで、珍しい遊びができます。
【用意するもの】
● シャボン玉(界面活性剤が入っているもの)
【氷のシャボン玉の作り方】
1. 外で遊べる時間帯の気温が-1~-5°Cであることを確認する
2. 屋外でシャボン玉をする
一般的なシャボン玉のようにストローで吹いて作ります。
シャボン玉が凍る瞬間を見て楽しむことができる遊びで、子どもの好奇心を駆り立てられるでしょう。
■氷釣り
塩を利用した氷釣りをご紹介します。
【用意するもの】
● 氷
● 塩
● 浅めの容器
● 糸
【氷釣りの遊び方】
1. 浅めの容器に氷を入れる
2. 糸を氷の上に寝かすように垂らす
3. 氷に塩を振りかけて10~20秒ほど待つ
4. 氷にくっついた糸を引き上げて釣りを楽しむ
塩を利用することで、水の融点を変化させることができます。数秒間待つ時間が必要ですが、子どもに人気の遊び方です。
4. 冬に氷遊びをするときの注意点
子どもの思考力を養えるのが氷遊びの特徴ですが、危険性がないわけではありません。保育士は以下の点に注意を払い、安全に遊べる環境を用意しましょう。
■誤飲に注意する
1歳以下の子どもは、興味のあるものはなんでも口に入れてしまう時期です。そのため、口に入らない大きさの氷を用意し、誤飲を防ぎましょう。また、1歳以上の子どもにも声かけを行うなど、注意を促す必要があります。
誤って道路にできた汚い氷を触らぬよう、氷遊びでは清潔な氷を用意し、誤飲しないよう目を配ることが大切です。
■体が冷えないよう対策する
子どもが氷遊びに夢中になるあまり、汗をかいている場合もあります。遊んだ後に汗を拭いたり着替えをしたり、体を温めるようにしてください。
室内で氷遊びを楽しむ場合も、子どもの体温調節に意識を向けておきましょう。氷で体温が冷えることで、体調を崩してしまう子どももいます。常に体温の変化に気を配りつつ、遊んだ後には手洗いやうがいを促しましょう。
■子どもを危険な場所に近づけない
氷遊びに慣れてくると、子どもは氷を発見するのが楽しくなります。遊びに夢中になりすぎて、危険な場所に行ってしまうことがないように注意しましょう。
【危険な場所とは】● 水辺(入水しないようにする)
● つららがある場所
● 道路などの水溜り(氷ができている場所)
● 高い場所(滑る恐れがある)
氷遊びをする際、子どもの安全が第一です。保育士が想定した以上に、子どもの活動範囲が広くなることが考えられます。ルールを徹底するなど、子どもが危険な目に遭わないように気を付けましょう。
5. まとめ
氷遊びは、子どもの好奇心を駆り立てて自然への興味、関心を養える遊びです。保育の狙いを意識しつつ、保育士が独自の遊び方を考えてみるのもよいでしょう。絵本などを活用すると、子どもがオリジナルの遊びを生み出す可能性も高まります。
子どもの成長を促しながら毎日を楽しめる遊びですので、この機会に保育に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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