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保育

2022年2月25日

ごっこ遊びの効果と親子で楽しむポイント!年齢別の特徴や種類も解説

1〜2歳頃から始まると言われている「ごっこ遊び」は、社会性や言語能力、想像力などの発達に役立ちます

周囲の大人がサポートすることで、子供がごっこ遊びを楽しみながら、能力を伸ばせたらいいですよね。

ごっこ遊びは、年齢ごとの特徴に違いがあるので、各段階に応じて適切にサポートしてあげることが大切です。

この記事では、ごっこ遊びの特徴やねらい、実際の事例や一緒に楽しむためのポイントまで、詳しく解説します。

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1. ごっこ遊びとは?発育を促す?


ごっこ遊びとは、自分以外の何かのふりをしたり、真似したりする遊びです。

「おままごと」や「店員さんごっこ」など、小さいころにしたことがある方も多いのではないでしょうか。

ごっこ遊びは、およそ1〜2歳から始まると言われています。

3歳になると、周囲の大人を真似したり、絵本やアニメの内容から想像してなりきったりします。

また、4歳になると、友達と一緒にイメージを共有するようになり、5歳以降は複雑な役割や物語を設定する機会が多くなります。

ごっこ遊びを通して、共通のルールに従う社会性が身についたり、コミュニケーション能力が発達したりする効果が期待できます。

また、想像力や記憶力も発達するので、あらゆる面で子供の発育を促すと言えるでしょう。

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2.ごっこ遊びのねらいと身に付く能力


ここでは、ごっこ遊びのねらいと身に付く能力を3つ紹介します。

■社会性・コミュニケーション能力

ごっこ遊びを通して、社会性やコミュニケーション力などの能力が身に付きます

友達と設定を共有して遊ぶ場合、共通のルールに従うので、それぞれの役割を認識するようになります。

遊びを通して、小さな社会活動を体験するので、日常生活での社会性も身に付くでしょう。

また、ごっこ遊び中は、子供同士で話しながらイメージを膨らませたり、自分の頭の中にあるイメージを他人に伝えたりします。

相手の考え・気持ちを理解したり、意見が合わない時に折り合いをつけたりするコミュニケーション能力が、自然と身に付くのも特徴です。

■ことば・言語能力

ことば・言語能力も、ごっこ遊びを通して身に付く能力の1つです。

ごっこ遊びをする時は、日常生活で接した店員さんや、アニメの登場人物の言動を真似しますよね。

普段は話さない言葉を使う機会が増えるので、自然と覚える単語が増えていくでしょう。

また、友達と一緒に楽しむためには、自分の考えやイメージを言語化する能力が必要です。

ごっこ遊びを繰り返すうちに、人にわかってもらえる言い方や言葉の選び方を学べるので、言語能力が向上します。

■記憶力・想像力・心の発育

ごっこ遊びを通した、記憶力・想像力の発達や、心の発育も期待できます

ごっこ遊びをするためには、再現する対象を記憶する力が必要です。

また、想像力を働かせて、自分以外のものになりきったり、他人の状況や気持ちを考えたりします。

さらに、自分ではないものになりきることで、人の心の動きには違いがある、ということを理解します。

他の人の立場を体験するので、人がされて嬉しいこと嫌なことに気づくきっかけになるでしょう。

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3. 何歳から?年齢別のごっこ遊びの特徴


子供のごっこ遊びは、真似や再現といった単純なものから、自分とは別のものになる「つもり遊び」を経て、発展していきます。

ここでは、年齢別のごっこ遊びの特徴を3つに分けて紹介します。

■1~2歳児のごっこ遊びの特徴

周囲の大人の言動を真似する、何かのふりをする、といった単純なものが多いのが特徴です。

1歳児は、日々の生活の中で見聞きした体験を再現する、「生活再現遊び」をするようになります。

細長い物を持って「もしもし」と電話に出るふりをしたり、絵本に出てくる食べ物を食べようとしたり、などが再現遊びです。

2歳になると、生活再現遊びが発展して、動物や乗り物になったつもりで遊ぶ「つもり遊び」をするようになります。

また、人形やぬいぐるみをかわいがったり、ご飯をあげたりするなど「見立て遊び」をすることもあるでしょう。

■2~3歳児のごっこ遊びの特徴

2歳児で始める「つもり遊び」や「見立て遊び」を経ると、想像力やイメージする力が育つので、3歳のごっこ遊びはより本格的なものになります

アニメの登場人物になりきってポーズを決めたり、お父さん・お母さんになりきって出かけるシーンを再現したり、といったことがあるでしょう。

また、再現するだけでなく、自分なりのストーリーを作ったごっこ遊びをすることもあります。

友達と役割を共有して遊ぶことが難しいので、同じ空間にいても、子供がそれぞれ1人で遊んでいるという状況になりがちです。

■3~4歳児のごっこ遊びの特徴

4歳ころからは、言語能力が発達し、意思疎通ができるようになるので、集団のごっこ遊びをし始めます

1人で楽しんでいた3歳までのごっこ遊びに対して、友達や周囲の大人とルールを決めながら遊ぶのが特徴です。

集団で遊び始める一方で、子供の自我が芽生え、意思がはっきりしてくるので、子供同士の対立が起きることもあるでしょう。

友達の気持ちを考えたり、折り合いをつけたりといった力が身に付くので、大人は見守りつつ適度に仲介できるといいですね。

また、4歳児はさらに手先が器用になるので、ダンボールや画用紙など身の回りの物を応用して、ごっこ遊びの道具にするのもおすすめです。

最初は周囲の大人がサポートすることで、徐々に子供の中で適切な場所や道具を選ぶ力がついてきます。

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4.ごっこ遊びの種類・事例


子供が自然に始めるようになる、ごっこ遊びですが、大人がやり方を教えてあげれば、よりスムーズに取り組めます。

ここでは、ごっこ遊びの種類・事例を3つ紹介します。

■お店屋さんごっこ

お店屋さんごっこは、店員さんとお客さんの役割を設定して、買い物を楽しむ様子を再現するごっこ遊びです。

店員さんの役割なら、商品を並べる・値札をつける・会計をするなど、身近な職業体験ができます。

よく行くスーパーなどの再現をすれば、子供が実際に行った時に観察したり、店員さんの気持ちを考えたりするきっかけとなるでしょう。

また、お客さんの役割の場合、自分の意思で商品を選ぶ、財布からお金を出して買うなどの日常動作を体験できます。

いつも、お母さん・お父さんがしている動作をするのは、子供にとっては新鮮で楽しいものです。

値段を決めて、正しくお金のやり取りをすれば、計算の練習にもなります。

■おままごと

おままごとは、日々の家庭内での生活を真似るごっこ遊びです。

お父さんやお母さん、子供といった役割を分担して、楽しみます。

お父さん役になりきって料理をしたり、お母さん役になりきって赤ちゃんの世話をしたり、といった活動ができます。

普段、子供目線で慣れ親しんでいるシーンなので、どんな子供でも遊びやすいでしょう。

「お母さんが家事をして、お父さんは外で働く」といった、既成概念にとらわれず、自由な発想で楽しむことが大切です。

破れたストッキングでじゃがいもを作ったり、アルミホイルを使って魚を作ったりするなど、身近にあるもので工夫できます。

■ヒーローごっこ

絵本やアニメの登場人物になりきるごっこ遊びです。

子供が好きなヒーローになりきって、変身シーンや戦いの動きなどを、楽しむ場合が多いでしょう。

ヒーローごっこでは、自分の好きな世界観を楽しめるので、発想力が広がります。

また、ヒーローの真似をして遊ぶだけでなく、簡単な劇遊びのように、ストーリーや役の設定を作るのもおすすめです。

お遊戯会や演劇の練習にもつながります。

人気の役が偏る可能性もあるので、グループを分けるなど、周囲の大人が調整してあげてください。

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5. 親子でごっこ遊びを楽しむポイント


さまざまな力が育つごっこ遊びを子供が始めたら、ぜひ大人がサポートしてあげましょう。

ここでは、親子や先生と園児など、子供と一緒にごっこ遊びを楽しむポイントを3つ紹介します。

■環境を整える

子供と一緒にごっこ遊びを楽しむためには、環境を整えてあげることが大切です。

お店屋さんごっこなら、商品になりそうなものを集めたり、レジに見立てた机を設置したり、細く切った紙でお札を作ったりなどです。

おままごとなら、家の空間を区切ってドアを作ったり、子供用の毛布を引いたりすると良いでしょう。

専用のおもちゃを買わなくても、ダンボールや、チラシの裏紙などで、代用できます。

できるだけ本物に近い環境にすることで、子供がごっこ遊びに集中できるので、相談しながら環境を整えてみてください。

■子供の世界観に入り込む

ごっこ遊びが始まったら、大人も一緒に子供の世界観に入り込むのが大切です。

子供は、1人でイメージを膨らませ、アドリブを楽しみながら遊びます。

とはいえ、言語能力や想像力も発達段階なので、ストーリーを発展させられるよう大人がサポートしてあげるとより良いでしょう。

特に1〜3歳児は、世界観を壊さないようにしながら、やり方を教えてあげる必要があります。

さらに、4歳児以降のごっこ遊びも、大人の手伝いが必要だと言われています。

子供の世界観を邪魔することなく手伝うためには、大人がストーリーの登場人物として声かけを行うことが大切です。

■いろいろな体験をさせてあげる

実社会でいろいろな体験をさせてあげることも、ごっこ遊びを楽しむのに役立ちます

子供が想像を膨らませる材料は、絵本やアニメの内容でもいいですが、体験に勝るものはないですよね。

例えば、水族館や動物園に行って実際に生き物たちを見る、電車に乗る、キャンプに行って自然を体験するなどです。

子供の職業体験に特化した施設に行けば、工場や病院で働いたり、ショップ店員をしたり、お客さんになったりすることができます。

整った環境で模擬体験をすると、臨場感を持って気持ちや立場を感じられるので、ごっこ遊びのネタとして活きてくるでしょう。

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6. ごっこ遊びに関するまとめ

おままごとや、ヒーローごっこなどは、小さいころに多くの人が経験しますよね。

こういった「ごっこ遊び」は、子供の社会性・言語能力・心の発育などが期待できる遊びです。

子供が楽しめるだけでなく、あらゆる能力の発達につながるので、育児や保育に積極的に取りいれましょう

ごっこ遊びは、子供の年齢によって特徴が異なるので、違いを知って適切にサポートしてあげることが大切です。

子供が遊びに集中できるように、環境を整えたり、一緒に楽しんだりしてあげてください。

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小野寺和菜

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。保育士。 保育士として認可保育園で5年間勤務。保育士経験に基づく求職者目線での記事作成が得意

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