保育園で節分行事を楽しもう!子ども向けの節分の伝え方や豆まきの遊び方について解説
2月になったら保育園で豆まきをして、子どもたちと楽しもうとお考えの保育士さんもおられるでしょう。
節分の由来や豆まきの習慣について、どのように伝えれば子どもたちが季節の行事に関心をもってくれるのでしょうか。
この記事では、子ども向けの節分の伝え方や行事に取り入れる狙い、豆まきの遊び方などについてまとめてご紹介します。
1. 保育園で節分を取り入れる狙い
まずは保育園で節分の行事を取り入れる狙いを2つご紹介します。
● 鬼のお面を製作したり豆まきを楽しんだりして、行事に親しみをもつ
● 伝統的な行事「節分」を、豆まきや製作を通して体感しながら日本の文化に触れる
2. 子ども向けの節分の伝え方
節分の由来や豆まきの習慣について、どのように説明すれば子どもにも伝わりやすいのでしょうか。
■「節分ってなに?」と聞かれたら
節分とは季節の分かれ目のことで、かつては立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日を節分としていました。
なかでも、月の満ち欠けでひと月の長さを決めていた旧暦では、春から新しい年が始まるとされていたため、「立春」の前日が特に大切とされ、春の節分だけを節分と呼ぶようになったのです。
ただし、大人向けの説明では子どもに伝わりにくいので、由来よりも現在に残る習慣を重視して説明すると伝わりやすいでしょう。
子ども向けの説明例は、以下の通りです。
● 「節分は、新しい年を元気に過ごせるように、昔から1年のおわりにやっていた行事だよ。だから、みんなが元気で楽しく過ごせるように、豆をまいて悪い鬼を追い払おう!」
● 「節分は、1年間元気で過ごせるようにお願いする日だよ。豆まきをして、自分の年の数より1つ多い数の豆を食べると、体が丈夫になって1年間元気に過ごせると言われているよ。」
■「なぜ豆をまくの?」と聞かれたら
節分に行う豆まきには、季節の変わり目に起こりやすい病気や災害を鬼に見立てて追い払う、邪気払いの意味があります。
なかでも豆には悪霊を追い払う力が宿っていると考えられていたため、他のものではなく豆をまいていました。
子ども向けの説明例は、以下の通りです。
● 「鬼は豆が大嫌いなんだよ。だから、鬼が悪いものを連れてこないように、豆をまいてやっつけよう!」
■「なぜ鬼を追い払うの?」と聞かれたら
豆まきの際のかけ声である「鬼は外、福は内」には、邪気を追い払い幸せを呼び込む、という願いが込められています。
子ども向けの説明例は、以下の通りです。
● 「角や牙があって、虎柄のパンツを履いている鬼は、みんなに悪いものをもってくるんだよ。だから、みんなに悪いことが起きないように追い払うんだよ」などと、優しく伝えるとよいでしょう。
3. 節分の豆まきをする前の注意点
保育園で節分の豆まきをする際、気を付けたい注意点があります。
安全に楽しく行えるように、しっかりと確認しておきましょう。
■豆の誤嚥(ごえん)や窒息に注意する
節分の豆まきをする際には、豆の誤嚥や窒息に注意しましょう。
硬くて小さい豆やナッツ類は、奥歯が生え揃っておらず、かみ砕く力や飲み込む力が発達途中の子どもが食べるとのどや気管に詰まらせて窒息してしまったり、肺炎を起こしたりするリスクがあります。
少し大きくなった子どもでも、かみ砕いた欠片が気管に入ってしまう恐れがあるため、食べているときは姿勢をよくし、食事に集中させましょう。
消費者庁でも「豆やナッツ類は5歳頃までは、食べさせないでください」と注意を呼びかけています。
出典:食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!―気管支炎や肺炎を起こすおそれも、硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないで―
■アレルギーに注意する
節分に豆まきを行う場合、子どもの大豆アレルギーにも注意しましょう。
大豆アレルギーは大豆を口にしなくても、飛散した豆の殻の粉を吸引したり、大豆に触れたりするだけでも喘息(ぜんそく)やアナフィラキシーショック、蕁麻疹(じんましん)などが発症する恐れがあります。
そのため、豆まきを行う前には必ず子どものアレルギーを把握しておかなければなりません。
もし、大豆アレルギーのある子どもがいる場合、豆の代わりに丸めた紙や個袋に入っている小さいお菓子を使用して、アレルギーに配慮しながら楽しく豆まきを行いましょう。
4. 実際に保育園で行う豆まきのやり方
ここでは、実際に保育園で行う豆まきの流れについてご説明します。
■豆まきの流れ
準備物 |
● 福豆または豆の代わり ● 福豆を入れる桝(ます) ● 鬼のお面・衣装 |
下記で具体的な豆まきの流れをご説明します。
・福豆を桝にいれる
まずは福豆を桝に入れて子どもたちに配ります。
豆の量に決まりはありませんが、豆まきのあとに自分の数え年の数だけ豆を食べて1年間の幸せを願うのが習慣です。
そのため、子どもの数え年の分に豆をまく量を加味して桝に入れるとよいでしょう。
ただし、誤嚥の可能性を考えると、袋に入った状態の豆を投げたほうがよい場合もあります。
子どもの年齢やアレルギーに配慮して対応しましょう。
・鬼役が登場し「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまく
福豆を配ったら「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまきます。
子どもたちの準備ができたら、鬼役の保育士に登場してもらい、かけ声とともに豆まきを始めましょう。
もし、鬼を怖がって泣いてしまう子どもがいる場合は、鬼を登場させない「心の中の鬼」を退治する豆まきもおすすめです。
「わがままを言ってしまう鬼・泣き虫の鬼、みんなの心の中にはどんな鬼がいるかな。自分の中にいる鬼を一緒に退治しようね。」などと説明すれば、鬼を登場させない豆まきも楽しめます。
・子ども達と落ちた豆の掃除をする
楽しく豆まきができたら、子どもたちと一緒に落ちた豆の掃除をします。
豆はさまざまな場所に落ちているので、壁の隙間やピアノの下など、しっかりと確認しながら拾いましょう。
何個拾えるかなどゲーム形式にして楽しみながら掃除するのもおすすめです。
5. 豆まき以外で節分行事を楽しむ方法
子どもの年齢やアレルギーで豆まきが難しい保育園もあるでしょう。
ここでは、豆まき以外で節分行事を楽しむ方法を3つご紹介します。
■節分に関する絵本の読み聞かせ
節分に関する絵本の読み聞かせをすれば、豆まきをしなくても節分の習慣や日本の文化に触れられます。
豆まきをする場合にも、豆まきの前に読み聞かせを取り入れると、より親しみをもって行えるでしょう。
■節分にまつわるクイズ
節分にまつわるクイズで遊ぶのもおすすめです。
クイズなら特別な準備や広いスペースがなくても、ちょっとした空き時間に楽しく節分について学べます。
クイズは子どもたちから答えてもらう形式や◯✕形式にするなど、年齢に合わせた形式で行うとより親しめるでしょう。
・節分クイズ1
Q.節分で投げるのは米だ!〇かな?×かな?
A.×
かつて豆以外に穀物全般が使われていましたが、魔滅(まめ)の音に近い豆を使用するようになりました。大豆は縁起がよいとされることも理由の一つです。
・節分クイズ2
Q.福豆を食べるときは好きなだけ食べてもよい!〇かな?×かな?
A.×
数え年の分だけ食べて体の中に福を取り入れ、1年の健康を願ったことに由来しています。
■紙人形を使った人形劇
ペープサートと呼ばれる紙人形を使った人形劇なら、子どもにもわかりやすく節分の習慣や由来を伝えられるでしょう。
紙人形に動きがあるので、絵本や紙芝居よりも臨場感が増し、低年齢の子どもも集中しやすいです。
6. まとめ
節分に行う豆まきには、季節の変わり目に起こりやすい病気や災害を鬼に見立てて追い払う、邪気払いの意味があります。
子どもに豆まきの意味や由来を伝えるときには、優しい言葉を選び、わかりやすく説明しましょう。
保育園で豆まきをする場合は、誤嚥やアレルギーに注意しながら安全に楽しんでください。
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