卒園式での保育士の服装とマナー!メイクや髪型の注意点・服の選び方も解説
保育園行事の中でも、大きなイベントのひとつである「卒園式」は、年長さんやその保護者はもちろんのこと、保育士にとっても大切な式典となります。子どもたちとのお別れに寂しさを感じつつも、成長した姿を見ることができ、喜びも感じられることでしょう。
そんな大切な卒園式を迎えるにあたって気になるのが、服装やメイクなど、参列する際のマナーです。子どもたちの門出を祝う大切な行事となるため、保育士として卒園式にふさわしい服装やメイク、アクセサリーを身に付けて参加したいと思うでしょう。
しかし、どんな服装やメイクがふさわしいのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな保育士のために、本記事では、卒園式の服装やメイク、マナーなどについて紹介します。服装選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 卒園式での保育士の服装とは?
卒園式に参列する際は、フォーマルな服装が好ましいでしょう。園によって決まりがある場合や、こまかい指示をされる場合もありますが、黒やネイビーなど、ダーク系の派手でない色合いが一般的です。
卒園児の担任を受け持つ保育士の中には、振袖袴を着るという方もいます。ただし、一般的に袴や着物は卒園児の担任だけですので、注意が必要です。それ以外の保育士は、目立ちすぎない控えめなデザインと、色合いを選ぶのがマナーです。
また、女性保育士にはパンツスタイルよりもスカートを推奨する園が多くあります。全員がパンツスタイルになると、どうしても暗い雰囲気になりやすいというのが理由です。卒園式当日の服装について、ほかの保育士と話して、確認しておくと良いでしょう。
無料会員登録はこちら2.卒園式にふさわしい保育士の服装
卒園式にふさわしい服装は、卒園する園児の担任か、そうでないかでも異なります。ここでは、4つの服装を紹介します。自分の立場にふさわしい服装を選んで、保護者や参列する方々に失礼のないようにしましょう。
■スーツ
最も一般的なのが「スーツ」となります。男性も女性も、卒園児のクラス担任以外の保育士は、黒または紺など、派手でないスーツを着用して参列するのが無難でしょう。中に着るシャツも白を選んで、きちんとした印象をもたれるものが好ましいです。
女性の場合は、スカートかパンツスタイルの選択肢がありますが、スカートを推奨する園が多くみられますので、購入前に園の意向を確認しておくのがおすすめです。スカートを着用する際は、丈の長さにも注意しましょう。立ち姿勢だけでなく、座ったときに短すぎないかも要チェックです。
また、スーツには、リクルートスーツやビジネススーツなどがありますが、それらはお祝いの場にふさわしくないため、卒園式には「フォーマルスーツ」を選びましょう。
■礼服
礼服には格式があり、上から、正礼装・準礼装・略礼装・平服の4つがあります。卒園式で礼服を着る場合は、略礼装以上で問題ないとされています。礼服と言えば、燕尾服やモーニングなどが思い浮かびますが、そこまでいくと重すぎるでしょう。
また、ブラックフォーマルは冠婚葬祭に着用されることが多く、一般的には喪服のイメージも強いため、卒園式には向いていないと言えます。
フォーマルスーツも礼服のひとつとされていますので、ジャケットやスカートは黒や濃紺にして、ブラウスやカットソーは白にすると良いでしょう。派手さを感じるフリルや装飾がついたものは避け、コサージュなどで華やかさを出します。
■ワンピース
ワンピースも、卒園式でよく着られている服装で、園で特に決まりのない場合に選ばれています。紺やグレーなどシックな色合いのワンピースに、黒や濃紺などダーク系のジャケットを羽織れば、卒園式にふさわしい服装となります。
ただし、ワンピースの形状や素材などによっては、好ましくないとされる場合もあるため、園長先生や先輩保育士にしっかり確認しておきましょう。園で許可が下りた場合のみ、着用するのが良いでしょう。
■袴
袴は、もうひとりの主役とされる「卒園児の担任の先生」の服装とされています。それ以外の人は、袴を着てはいけないとされている場合も多いので気をつけましょう。
しかし、園によってはすべての保育士が袴を着るように指示されることもありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
卒園式で袴を着る際は、袴に合わせる着物選びもポイントです。一般的には、正礼装〜準礼装が良いとされており、具体的には「色留袖」「色無地」「訪問着」などが挙げられます。
クリーム色や藤色、桜色など、薄く優しい色合いにすることで、上品さも漂います。また、袴は紫や紺、えんじ色などにすると、落ち着いた装いとなるでしょう。卒園児や保護者よりも目立ってしまわないよう、色選びも注意が必要です。
無料会員登録はこちら3. 卒園式の服装を選ぶ際のマナー
卒園式に参列する際に、気をつけておきたい服装のマナーがあります。その中でも、特に気をつけて欲しい4つのポイントを紹介します。
■地味な色を選ぶ
卒園式の主役は、卒園する園児です。なので、園児たちよりも目立ってしまうような服装は避けましょう。また、卒園児の保護者よりも目立つのもよくありません。園児や保護者を引き立てるような、地味な色合いが好ましいでしょう。
とはいえ、全体が暗い印象になるのも避けたいところです。ヘアスタイルや小物などを工夫して、品の良い華やかさを演出しましょう。
■ベージュのストッキングを着用
スカートで参列する際は、ストッキングの着用が必須です。ストッキングにはさまざまな色がありますが、肌の色が透けるタイプのベージュを選びましょう。黒いストッキングは、重い印象を与えやすいうえ、お葬式をイメージされやすいので避けます。
また、女性はパンツスーツの場合も同様に、ベージュのストッキングを着用します。足元は見えにくいですが、素足でパンプスを履くのはマナー違反となるため、短いタイプのストッキングを準備しましょう。
■喪服は着ない
黒いスーツと言えば「喪服」を思い出す方もいるかもしれませんが、卒園式に喪服を着用するのはやめましょう。喪服はお葬式で着るもので、お祝いの場である卒園式にはふさわしくありません。
卒園式は毎年行われるため、必ず必要になります。黒いスーツは喪服しか持っていないという方は、必ずフォーマルスーツを準備しましょう。
■袴を着るのは担任だけ?
一般的に、袴を着用するのは「卒園生のクラス担任だけ」とされている場合が多いです。それ以外の先生は、スーツでの参列が好ましいとされています。卒園式の主役は卒園児で、そのクラスを担当した先生だけが袴を着ると決めている園が多くあります。ただ、園の方針で保育士全員、袴着用としている場合もありますので、事前に服装についての確認をしておきましょう。
無料会員登録はこちら4.卒園式にふさわしい保育士のメイク・髪型
服装の他にメイクや髪型も気になることでしょう。卒園式にふさわしいメイクや髪型のマナーは以下の通りです。
■メイクの注意点
お祝いの席である卒園式では、服装に合わせたメイクをして参列するのがベストです。あまり派手すぎるのもよくありませんが、しなさすぎるのもよくありません。
ほどよい華やかさと、その場にふさわしい上品さのあるメイクを心がけましょう。メイクをする際のポイントをまとめましたので、参考にしてみてください。
・ベースメイク
ベースメイクは、ナチュラルメイクが基本となります。
下地やファンデーションの仕方は、普段と同じでも問題ないでしょう。つや感や透明感を意識して、厚塗りにならないように注意しましょう。
・アイメイク
アイメイクは、ラメやパールが入ったアイシャドウを使うと、華やかで明るい印象の目元に仕上がります。あまり重ねず、ナチュラルで上品な印象が好ましいでしょう。
つけまつげやカラコンは派手になりやすく、フォーマルな服装に合いづらいため、卒園式でつけるのは避けましょう。眉毛も自然な太さや濃さを意識すると、自然な雰囲気を与えられます。
・チーク・リップ
チークは選ぶ色や付ける量によって、印象が大きく変わるので注意しましょう。薄いピンクや薄いオレンジ、ベージュ系の色味であれば、ほどよい華やかさが演出できます。
リップも同様に、ナチュラルな色味やほんのり色づくものを選ぶと上品な仕上がりとなります。卒園式当日の服装やヘアスタイルとのバランスをみて、色や濃さを調整しましょう。
■髪型の注意点
卒園式では、服装に合った、その場にふさわしい清潔感のある髪型を意識しましょう。男性保育士、女性保育士それぞれの髪型について解説していきます。
男性保育士は、冠婚葬祭など厳粛な場に参加するときと同じように、すっきりと爽やかな印象となるようにまとめましょう。特に、前髪はおろすよりも、おでこが見えるようにあげておくと、明るい印象となるでしょう。
まとめる際に整髪料を使用すると思いますが、においが強いと体調を悪くする方もいますので、あまりにおいのする整髪料は好ましくありません。多くの人が集まる場なので、見た目だけでなく、においなどについても配慮して選びましょう。
女性保育士も同様に、すっきりとまとめ、明るい雰囲気となるようにしましょう。ショートヘアの方は、サイドの髪を耳にかけ、ロングの方は、ハーフアップやアップスタイルにすると顔周りもすっきりして、明るい印象となります。
また、同じ髪型でも和装か洋装かでイメージも異なります。当日の服装に合う髪型を事前に確認しておくことをおすすめします。苦手な方は、美容室でセットしてもらうのも良いでしょう。
ヘアアクセサリーを使ってまとめる場合は、あまり派手にならないように、茶色や黒など落ち着いた色味を選びましょう。
無料会員登録はこちら5. 卒園式で持っておくべき小物
卒園式に参列するときの持ち物について解説します。当日、慌てることのないように、前もって準備しておきましょう。
■コサージュ
お祝いの場である卒園式では、胸元にコサージュを付けるのが一般的です。フォーマルスーツを着用する際は、コサージュも一緒に準備しましょう。白や、淡い黄色、ピンクなど明るい色のコサージュを付けると、一気に華やかな雰囲気になります。
付ける位置は鎖骨あたりを目安にしましょう。そうすることで、顔周りを明るくしデコルテもすっきりとした印象になります。特に決まりはありませんので、全体のバランスをみて、よく見える位置に付けましょう。
また、コサージュの形によって付ける向きが気になる人もいるかもしれませんが、正式な決まりはありません。デザインに合わせてベストな向きを探してみましょう。
■ポケットチーフ
男性はコサージュの代わりに、スーツの胸元にポケットチーフを入れると、よりお祝いの場にふさわしい、素敵な装いに仕上がるでしょう。
色は、白がおすすめです。また、折り方は、フォーマルな場面にも合う「スクエア」や「トライアングル」、「スリーピークス」などがおすすめです。しっかり折って胸ポケットに入れておきましょう。
折り方がわからないという方は、サイトや動画などでも紹介されていますので、そちらを参考にすると良いでしょう。折り方自体はそれほど難しいものではないので、いくつか覚えておくと、さまざまなシーンで役立ちます。
■ハンカチ
子どもたちと一緒に過ごしてきた園生活を思い出し、涙が出る場面もあるかもしれません。そんなときのために、ハンカチを準備しておくと安心です。
ハンカチの色を選ぶ際は、インナーやブラウスの色と合わせると選びやすいでしょう。白や薄いピンク、ブルーなどがおすすめです。生地は薄めのタイプにして、スーツのポケットにきれいに収まるものにしましょう。
また、クラス担任の保育士は卒園式が終わったあと、謝恩会や懇親会があることも多いので、数枚替えを用意しておくことをおすすめします。予備のハンカチも、上品な色合いの薄めのタイプが無難でしょう。
無料会員登録はこちら6. 保育士の卒園式での服装まとめ
子どもたちの晴れ舞台である「卒園式」を迎えるにあたり、保育士はさまざまな準備が必要です。当日の服装や髪型なども、大切な準備のひとつとなります。その場にふさわしい装いで、子どもたちの門出をお祝いしましょう。
一般的に、女性はスカートタイプのフォーマルスーツが好まれる傾向にあります。インナーやブラウスは白もしくは薄い色合いが上品に仕上がるでしょう。目立ちすぎない服装となりますが、コサージュはほどよい華やかさを演出してくれるので、胸元に添えておきます。
髪型やアクセサリー、持ち物も服装に合ったものや卒園式にふさわしいものにしましょう。事前に園の方針や、ルールなどを確認しておくと選びやすくなります。素敵な一日となるよう、しっかりと準備して臨みましょう。
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