障がい

2020年12月1日

身体障害者手帳の概要と取得メリット

怪我や病気などにより障害を持ち、障害者手帳を申請して取得するかどうかを迷われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「身体障害者手帳って、一体どういうものなの?」
「交付されることでのメリット・デメリットとは?」

などの疑問について、この記事ではご回答いたします。
地方自治体によって多少内容は異なりますが、身体障害者手帳を取得することでの様々なメリットを知り、受けられる支援・サービスを最大限に活用してください。

身体障害者手帳とは


身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法が定める身体における障害のある人に対して、都道府県知事や指定都市市長または中核市市長により交付されます。

身体障害者手帳が受けられるかどうかは、身体障害者福祉法別表に定める障害等級に該当するかどうかで決まり、都道府県知事や指定都市市長または中核市市長により交付されます。
身体障害者手帳の発行により、身体障害のある人の自立や社会活動の参加を促し、支援することを目的されています。
取得は任意ですが、さまざまな福祉サービスを受けるために必要となるものです。

また、障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3つがます。身体障害者手帳については、申請の際に審査が行われて障害の等級が認定され、「身体障害者障害程度等級表」によって重い等級の1級から7級までの区分によって等級が分けられております。

続いて、障害の部位や種類ごとに、以下で分けられます。

視覚障害
聴覚障害
音声・言語機能障害
平衡機能障害
そしゃく機能障害
肢体不自由
心臓機能障害
小腸機能障害
じん臓機能障害
呼吸器機能障害
ぼうこう又は直腸機能障害
ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害
肝臓機能障害

最も重い1級から6級までの障害には身体障害者手帳が交付されますが、7級の障害のみでは手帳は交付されません。
しかし、7級の障害が重複して6級以上となるような場合には手帳が交付されます。

取得することで受けられる福祉サービス


身体障害者手帳を取得すると、等級に応じて以下のような福祉サービスを受けることができます。

・障害者雇用枠への応募
・補聴器や車いすなどの補装具の交付や修理にかかる費用の助成
・所得税、住民税、自動車税などの割引(障害者控除)
・医療費、リフォーム費用の割引・助成
・公共料金や公共交通機関運賃の割引
・高速道路や有料道路の通行料割引
・携帯電話の基本料金や通話料金の割引
・NHK放送受信料の減額や免除

もしかしたら、これらの福祉サービスを利用することに抵抗がある方もいるかもしれませんが、手帳を取得することも自由ですし、取得してサービスを使用するかどうかももちろん個人の自由です。

これが手帳取得の1つのきっかけになれば幸いです。

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