4歳児劇遊びにはどんなことをすればいい?おすすめの題材を紹介!
劇遊びは、お遊戯会などの行事に向けて導入される遊びの一つです。
4歳児は物語や役になりきることに興味をもちはじめる時期ですが、劇遊びではどのような題材を選べばよいのでしょうか。
今回は、4歳児の劇遊びにおすすめの題材をご紹介します。
劇遊びの概要や狙いなども解説しているので、園での活動にぜひお役立てください。
1. 劇遊びって何?ごっこ遊びや劇との違い
まずは、劇遊びの概要をご説明します。
4歳児の劇遊びの狙いを参考にしながら、ごっこ遊びや劇と異なるポイントも確認していきましょう。
■劇遊びとは
劇遊びとは、子どもたちの主体性を尊重しながら、登場人物になりきって物語を展開させていく遊びです。
生活発表会やお遊戯会などの行事の一環として導入する園も多く、採用される題材には以下のものがあります。
● 絵本
● 昔話や童話
● 独自の脚本
■4歳児の劇遊びの狙い
他者への関心が湧きはじめる4歳児の劇遊びには、次のような狙いがあります。
● 登場人物になりきる楽しさを味わう
● 友だちや先生と1つの作品を作り上げる喜びを経験する
● 物語の時代背景や登場人物の関係性を考察し、想像力を育む
■ごっこ遊びや劇との違い
ごっこ遊びや劇も役になりきる遊びですが、劇遊びとはどのような点が異なるのでしょうか。
ここからは、ごっこ遊びや劇にはない劇遊びのメリットをご紹介します。
・劇遊びは物語に展開がある
劇遊びは、ごっこ遊びと異なり、物語の展開があります。
ごっこ遊びはお店屋さんやお医者さんなどの役になりきるだけで成立する遊びですが、劇遊びでは物語の展開に合わせて役を演じるのが特徴です。
・配役の人数は自由
劇の場合は配役人数が決まっていますが、劇遊びの場合は配役人数に制限がありません。
そのため、劇遊びでは主役が複数人登場するケースもあります。
それぞれが希望する役を演じられるため、役決めの際にトラブルが少ないのも劇遊びの魅力と言えるでしょう。
・子どもたちの発想を取り入れられる
劇遊びのメリットは、子どもたちの豊かな発想を取り入れられる点です。
たとえば、劇の場合は演じる時間が決まっているため、物語の内容を変更するのは難しい傾向にありますが、劇遊びの場合は子どもたちのアイデアを取り入れながら物語を変更できます。
2. 劇遊びはどうやって行う?劇遊びの進め方
ここからは、劇遊びが進行する流れをご紹介します。
題材の決め方や歌・音楽の選び方を参考に、劇遊びに楽しく取り組めるような工夫をしましょう。
■題材を決める
まずは、劇遊びの題材を決めましょう。
題材には、いつも読み聞かせている絵本や有名な昔話などがおすすめです。
知っている物語であればセリフが覚えやすいだけでなく、物語の時代背景や登場人物の心情を理解したうえで役になりきれるメリットがあります。
■物語の流れや歌・音楽を選ぶ
続いて、物語の流れや歌・音楽を選びましょう。
物語の流れは、子どもたちが遊び心をもって楽しく演じられる展開のあるものがおすすめです。
子どもたちが演じやすいように、以下のようなアレンジを加えるのもよいでしょう。
● 子どもの人数に応じて、シーンやセリフを増やす
● 登場人物を子どもに人気のある動物に変更する
また、歌や音楽には、以下のような楽しく動きを表現できるものを選ぶのがおすすめです。
● 手遊び歌
● 体で表現できる効果音
■配役を決める
劇遊びの配役を決める作業は、最も悩みやすいポイントなのではないでしょうか。
配役を決める際は、次のような方法で自由に遊んでみるのがおすすめです。
● 役を交代する
● 役を増やす
● グループを作る
● 2人1組にする
3. 4歳児の劇遊びにおすすめの題材
4歳児の劇遊びには、以下の題材がおすすめです。
物語の内容や子どもたちが楽しんで取り組める工夫もご紹介しているので、劇遊びの題材を決める際にお役立てください。
■三びきのやぎのがらがらどん
ノルウェーの昔話として親しまれる「三びきやぎのがらがらどん」は、「がらがらどん」と呼ばれる3匹の山羊が、体を大きくするために山草を食べに行く途中で、橋の下に住むトロルを退治するという物語です。
フレーズの繰り返しが多く、子どもたちが覚えやすい物語なので、みんなで劇遊びを楽しめます。
やぎたちが橋を渡るシーンでは、平均台を利用するのもよいでしょう。
また、登場人物が少ないため、少人数で劇遊びを行う際にもおすすめの題材です。
■北風と太陽
「北風と太陽」は、北風と太陽が旅人の洋服を脱がせようと競争するイソップ童話です。
力強い風を吹く北風グループと、熱く照りつける太陽グループに分かれて、劇遊びに取り組むとよいでしょう。
子どもたちの主体性を育むために、北風と太陽それぞれが登場するシーンの背景や小道具を、グループごとに制作するのもおすすめです。
また、子どもたちの自由な発想を、北風と太陽の動きに取り入れるのも面白いかもしれません。
■桃太郎
「桃太郎」は、桃から生まれた桃太郎が動物たちを率いて鬼退治に向かう日本の有名な昔話です。
読み聞かせなどで子どもたちが触れる機会も多く、物語の世界に入り込みやすいため、初めて劇遊びに取り組む際の題材に向いています。
配役は主人公に人気が集中する傾向にありますが、どの役でも楽しんで演じられるように、すべての役に見どころを作ってあげるとよいでしょう。
■ともだちほしいなおおかみくん
「ともだちほしいなおおかみくん」は、怖い容姿のせいで友だちができない狼の物語です。
狼は、動物たちを一生懸命看病することで優しさを認められ、最終的には友だちを作るという目標を達成します。
「人を見た目で判断してはいけない」という教訓から、他者への優しさや友だちの大切さを表現できる作品です。
最後のシーンでは、みんなで輪になってパラバルーンを披露するのもよいでしょう。
■さるかに合戦
「さるかに合戦」は、サルにいじめられたカニが仲間と一緒にサルを懲らしめる物語です。
絵本ではそれぞれ1匹ずつ登場しますが、複数人で主役を演じるのも面白いかもしれません。
「はやくめをだせ、かきのたね。ださぬとはさみで、ちょんぎるぞ」という繰り返しのフレーズを、子どもたちで声を合わせて表現するのもおすすめです。
また、合戦シーンに面白い効果音を取り入れれば、さらに盛り上がるでしょう。
■うらしまたろう
「うらしまたろう」は、浦島太郎という少年が、海辺で助けた亀に連れられて竜宮城に向かう日本の昔話です。
竜宮城のシーンに登場する人物たちの衣装を華やかにすれば、子どもたちも楽しみながら演じられるでしょう。
登場人物の心情をみんなで考えながら、子どもたちの豊かなアイデアを物語の展開に取り入れるのもおすすめです。
4. まとめ
他者への興味が深まる4歳児にとって、劇遊びは主体性を育みながら登場人物の役になりきる楽しさを味わえる遊びの一つです。
どの役にも見せ場があるような工夫をすれば、クラス全員で楽しみながら1つの物語を作り上げられます。
この記事を参考に、クラスみんなで楽しみながら取り組める劇遊びをご検討ください。
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