3月は春をいっぱい感じよう!保育園でできる工作と外遊びを紹介します
3月になると、冬の寒さが落ち着いて色鮮やかな花が咲き、多くの鳥や虫たちが活動を始めます。子どもたちにとっても外遊びに適した暖かい気候となり、五感を存分に使って遊べる季節です。外遊びをすると、知らない植物や生きものに触れられ、新たな発見もあるかもしれません。この記事では、3月に咲き始める草花や鳥、虫の紹介のほか、春をイメージした工作を紹介します。
1. 3月の遊びは五感で春を感じよう
3月は暖かい日が増えてきて、日差しのぬくもりが感じられます。さまざまな種類の花が咲き、葉が芽吹く中で、触覚・聴覚・視覚・嗅覚・味覚をフルに使って春を感じましょう。
■触覚
気温が上がり暖かくなってくる3月は、遊具や砂場に触れて感覚を楽しみましょう。さらさらしたりつるっとしたり、いろいろな素材に触れることで触り心地や温度の違いに気付きます。
■聴覚
耳を澄ませてどのような音が聞こえるか感じてみましょう。鳥の鳴き声や風の音、川の流れる音など、春にはどのような音が聞こえるかを感じ取り、発見した音を友達と伝え合ってみると楽しめます。
■視覚
春になると花は色鮮やかに咲き、新しい葉が芽吹きます。子どもたちと花や葉の色、春ならではの色を観察して、絵を描いたり画用紙に花びらを貼ったりして作品を作ってみましょう。じっくり見ることで、子どもたちの色彩感覚が養えます。
■嗅覚
外に咲き始めるさまざまな種類の花の香りを嗅いでみましょう。子どもたちにどのような香りがするか聞きながら、花の種類によって異なる香りを一緒に楽しみながら体感します。
■味覚
給食の時間は、旬の食べものを味わいましょう。春にはどのような食べものがあるか話しながら食べると楽しくいただけます。家庭では、スーパーなどでタケノコや春キャベツ、いちごなどの春が旬の食べものを一緒に見て回り、調理してみましょう。
無料会員登録はこちら2. 春を見つける3月の外遊び
外遊びでは、草花を使った遊びや、知らない生きものたちを見つけてみましょう。
■春の草花や昆虫、鳥探し
冬から春になり、暖かくなることで多くの草花や昆虫、鳥たちが見つかります。それぞれの色や鳴き声にどのような特徴があるのかをご紹介します。
・春の草花
● 西洋タンポポ
西洋タンポポには、鮮やかな黄色の花びらがたくさんあります。英名はダンデライオンといい、「ライオンの歯」という意味です。タンポポの葉のギザギザしているところが、ライオンの歯のように見えることに由来しています。
● オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリは、小さな瑠璃(るり)色の花で群生していることが多く、草むら一面に咲いているのを目にしたことがある方もいるかもしれません。日が落ちると花びらが閉じてしまうため、よく晴れた昼間に探してみましょう。
● 姫踊子草(ヒメオドリコソウ)
ヒメオドリコソウはシソ科の草花で、葉っぱが重なり合う見た目は、まるで五重塔のようです。小さな薄紫色の花が咲いていて、葉っぱもやや紫色をしています。ちなみに、ヒメオドリコソウよりも大きくて白い花が咲いているものは、踊子草(オドリコソウ)と呼ばれます。
● カラスノエンドウ
カラスノエンドウはソラマメ科の植物で、淡いピンクの花が咲き、黄緑色の若芽をつけます。名前の由来は、果実が熟すとカラスのように真っ黒になることからきています。
● ナズナ
春の七草の一つで「ぺんぺん草」とも呼ばれ、多くの人が知っている草花です。小さな白い花がかわいらしく、名前の由来は「撫でたいほどかわいい菜=撫菜(なでな)」という言葉がなまって「ナズナ」になったと言われています。
・春の昆虫と鳥
● ウグイス
ウグイスは、「ホーホケキョ」「ケキョケキョ」と鳴く声が特徴的で、体の色はきなこのように暗くくすんだ黄緑色をしています。秋から冬の間は平地のやぶの中に生息していて、鳴き声は「チャッ チャッ」と、春とは異なる特徴があります。
● メジロ
メジロはウグイスとよく見間違えられますが、鮮やかな黄緑色の体で目の周囲の白いフチドリが特徴です。花の蜜を好み、椿や梅の木などにとまっていることが多いでしょう。「チーチュルチーチュルチーチーチュルチー」と鳴いている姿がよく見られます。
● テントウムシ
テントウムシは、小さくて丸い体にいくつかの星がついた昆虫です。漢字では「天道虫」と書くことから、てっぺんまでたどり着いたら飛び立つという習性があります。見つけたらぜひ子どもたちと観察してみてください。
● ダンゴムシ
ダンゴムシは家の周りや公園などあらゆるところで見られ、落ち葉や石の下を探すと見つけやすいでしょう。触ると危険を感じ、体を丸めて身を守ります。噛んだり逃げたりすることもなく、子どもたちからも人気の高い生きものです。
● 蝶々
蝶々はきれいで、派手な色の羽を持つものが多い昆虫です。公園や野原などさまざまな場所で見かけるので、子どもたちにとっても身近な生きものでしょう。きれいな羽で草花の周りをひらひらと飛ぶ蝶々の姿に、つい魅了されてしまいます。
■お花見ごっこ
お花見に必要なものを自分たちで作ると、子どもたちの想像力が膨らみます。また、友だちや保育士と一緒にお花見をする雰囲気を味わうことができるでしょう。
【遊び方】
まずは桜を自分たちで絵を描いたり作ったりして、あちこちに飾ります。次に、お弁当やお団子など、アイデアを出し合いながら自由に工作をします。
桜とお弁当が準備できたら、ビニールシートを広げてお花見を楽しみましょう。
■タンポポの綿毛飛ばし
暖かくなってくると、綿毛をまとったタンポポを見かけることもあるでしょう。丸いフォルムがかわいらしく、草むらの中でも目を惹きます。
【遊び方】
綿毛になっているタンポポを公園や野原からたくさん摘んで集めたら、息を思いっきり吹きかけましょう。綿毛がどこまで飛んでいくのか眺めながら観察します。吹くのが難しい子どもは、手で払う方法もおすすめです。
3. 3月らしいものを工作して春を感じよう
子どもたちと作れる3月の春らしい工作をご紹介します。どれも難しくなく、手で動かしたりぺたぺた押しつけたりと楽しんで作れるものばかりです。
■ひらひら蝶々
ストローを上下させるたびに羽がひらひらと動く蝶々の工作は、幼児クラスの子どもたちにおすすめです。
【用意するもの】
● ストロー
● 折り紙
● 画用紙(15cm四方)
● ハサミ
● テープ
● 竹串
【作り方】
1. ストローのジャバラ部分より上は不要なので、ハサミで切り、残った部分に10cm程度の切り込みを入れる
2. 折り紙の角から竹串にきつく巻き付ける
3. 巻き終わりをテープで留めたら竹串を抜き、上から3cmの部分で折り曲げる
4. 画用紙を半分に折って、蝶々の絵を半分だけ描いて切り抜く
5. 折り紙の曲げておいた部分を蝶々の真ん中あたりに貼り付ける
6. ストローの切れ込みがないほうに折り紙を差し込み、切り込みを入れた部分を蝶々の羽に貼り付ければ完成
【ポイント】
● 5歳児の場合、説明をすれば自分で作れますが、目は離さないようにしてください。
● 3歳児や4歳児の場合は保育士が手助けをしてあげましょう。
■桜の木の絵の具遊び
手に絵の具を付けたら、桜の木に見立てて画用紙にぺたぺた押し付けて遊びましょう。
【用意するもの】
● 画用紙
● 絵の具
● 筆
● ペットボトル(底が花びらのような形のもの)
【作り方】
1. 子どもの手のひらと肘あたりまでを茶色の絵の具で塗り、画用紙に手形を押して桜の木の幹を作っていく
2. ペットボトルの底にピンクの絵の具をつけて桜の花のスタンプになるように押していく
【ポイント】
● 絵の具の感触を楽しみながら遊べるので、0歳児や1歳児にもおすすめです。
● 幼児クラスなら、2~3人のグループで作ると盛り上がります。
■フラワーペーパーの春イチゴ
フラワーペーパーを使えば、おままごとにも使えそうなかわいいイチゴが作れます。
【用意するもの】
● フラワーペーパー
● 透明のポリ袋
● カラー輪ゴム
● 緑の色画用紙
● 丸シール
● 両面テープ
● ハサミ
【作り方】
1. 赤やピンクのフラワーペーパーをくしゃくしゃに丸めたら、ポリ袋に6個ずつ詰めて口を輪ゴムで縛る
2. 緑の色画用紙をヘタの形に切り出し、両面テープで貼る
3. 丸シールをイチゴのつぶつぶに見立てて飾り付けたらできあがり
【ポイント】
● 色の異なるフラワーペーパーと色画用紙を用意すると、個性的なイチゴがたくさん作れます。
4. まとめ
3月は日差しが暖かくなり、多くの草花が咲いて鳥や虫も活動し始めます。子どもたちにとって、五感をフルに使って遊ぶのに心地よい季節となるでしょう。ぜひ、今回ご紹介した鳥や虫を探して、春らしい製作を楽しんでください。
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