保育でおすすめの縄跳び遊びを紹介!その目的や教え方のコツも詳しく解説
縄跳びは子どもに人気の遊びですが、教えるのが難しいと感じている保育者も多いのではないでしょうか。子どもたちにわかりやすく教えるためには、縄跳びの目的や、得られる効果を知っておく必要があります。
今回は、保育園でおすすめの縄跳び遊びや目的、教え方を解説します。
1. 縄跳び遊びってなに?
縄跳び遊びとは、文字通り縄を使った遊びで、1人でも大人数でも楽しめることから、外遊びの一つとして取り入れられています。両足で跳ぶのが基本ですが、縄の長さや使い方を発展させれば、子どもの人数や成長に合わせた遊びができます。
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縄跳び遊びには、さまざまな目的があります。
■縄跳び遊びの具体的な効果
ここでは、縄跳び遊びで得られる体と脳への効果を紹介します。
・体への刺激
縄跳びは体全体に負荷がかかるため、体幹を鍛える運動として有効です。そのため、丈夫な体を作るのに役立つ遊びと言えるでしょう。また、規則的に動き続けることで、リズム感やバランス感覚を養います。
・脳の活性化
縄跳び遊びは、脳を活性化させる効果も期待できます。複雑な跳び方や新しい跳び方を覚えるために何度も挑戦することで、子どもの学習能力など脳にかかわる部分の成長が促されるでしょう。また、向上心がうまれるほか、友だちと工夫して遊ぶことで、連帯感や仲間意識を育めます。 無料会員登録はこちら3. 縄跳び遊びをする前のポイント
縄跳びを始める前に、以下のポイントを押さえておきましょう。
■適切な縄跳びの長さに調節する
縄は長すぎても短すぎてもうまく扱えません。まずは、子どもの身長に合わせて調節しましょう。目安は身長プラス20~30cmの長さです。ある程度調節したら、子どもに何度か跳んでもらいながら微調整すると、跳びやすい長さがわかります。
■子どもにはナイロン製のものがおすすめ
素材は、布製やビニール製、ナイロン製のビーズロープなど、さまざまな種類があります。布製はずしっと重いため、回すだけで体力を消耗するでしょう。一方、ビニール製は軽すぎて、力の調節がうまくできない子どもだとうまく扱えないかもしれません。
ナイロン製のビーズロープは子どもにとって丁度よい重さなので、初めて縄跳びに挑戦する子どもでも扱いやすいでしょう。ビーズの音と動きで跳ぶタイミングがわかるため、縄跳びの練習に適しています。
4. おすすめ縄跳び遊び6選を紹介!
子どもの成長によい影響をたくさん与えてくれる縄跳び遊びの中から、おすすめの遊び方を6つ紹介します。
■【1~4歳向け】電車ごっこ遊び
【手順】
- 縄の両端を結んで輪を作る
- 輪の中に入り、1人を先頭にして1列になる
- 先頭の子どもが運転手になり、後ろの子どもは先頭の子に続いて動く
- 駅を作って乗客を乗り降りさせて遊ぶ
【ポイント】
- 運転手の帽子を画用紙などで作ってかぶると本格的な雰囲気を楽しめるでしょう。
- 歩幅が違うとぶつかったり転んだりする可能性があるため、あらかじめ運転手役の子にゆっくり進むよう伝えることが大切です。
■【1~4歳向け】にょろにょろへび縄跳び
【手順】
- 1人が縄の端を持って左右に振る
- へびのように動く縄を、踏まないように跳んで遊ぶ
【ポイント】
- 最初に保育者が縄を振って見本を見せてあげるとわかりやすいでしょう。
- 縄跳びが苦手な子どもでも参加できるほか、振り幅を調節すれば難易度を変えられます。
- 縄を縦に振って波にし、当たらないように遊ぶなど、年齢に合わせて楽しめます。
■【2~4歳向け】縄ジャンプ
【手順】
- 縄を床に置く
- 縄を自由に跳び越える
【ポイント】
- 飛び越えるときに、動物の動きを真似すると盛り上がります。
- 縄に対してジグザグに飛び越えるなど、アレンジも可能です。
- 大縄跳びをする前の練習としても、活用できるでしょう。
■ゆうびんやさんの落としもの
【手順】
- 縄を回す子と跳ぶ子に分かれる
- 縄が止まっている状態からスタートするため、跳ぶ子は縄の近くに立って待つ
- 縄を回す子が歌いながら左右に縄を揺らし、跳ぶ子は縄を跳び続ける
- 「1枚・2枚・3枚……」と数え始めると同時に縄を回し、10枚目になるまで回し続ける
- 10枚目まで数えたら、縄を回す子は「ありがとう」のかけ声で手を止める
- 跳んでいる子は「う」の部分で両足が縄をまたいでいる状態にする
- 跳ぶ子は、縄に足が引っかかったら交代する
【ポイント】
- 慣れるまでは保育者が縄を回し、子どもたちが遊び方を覚えたら回す役に挑戦させましょう。
- 10回以上跳べるようになったら回数を増やしてみるのもおすすめです。
■おおなみこなみ
【手順】
- 縄を回す子と跳ぶ子に分かれる
- 縄が止まっている状態からスタートするため、跳ぶ子は縄のそばに立って待つ
- 歌いながら縄を左右に動かし、跳ぶ子は引っかからないように縄を跳ぶ
- 回す子は「ぐるっとまわって」と歌いながら縄を回し、跳ぶ子は縄を跳び続ける
- 回す子が「にゃんこのめ」と歌ったら、跳ぶ子は「め」のタイミングで縄をまたいだ状態になる
- 途中で引っかかった子は、縄を持つ役を交代する
【ポイント】
- 他の縄跳び歌と組み合わせても楽しめるでしょう。
- 縄が止まっている状態からスタートするので、初めて大縄跳びに挑戦する子でも跳びやすい遊びです。
■お嬢さんお入んなさい
【手順】
- 縄を回す子と跳ぶ子に分かれ、跳ぶ子は縄の近くで待つ
- 回す子は「おじょうさん、お入いんなさい」の歌詞に合わせながら縄を左右に振り、縄の近くで待つ1人目の子がその中に入って跳び続ける
- 2人目に跳ぶ子は「ありがとう」の歌詞に合わせてタイミングよく縄の中に入って跳ぶ
- 1人目と2人目の子は縄を跳びながら「さいしょはグー、じゃんけんぽん」と歌い、じゃんけんをする
- 「まけたらさっさとおにげなさい」の歌詞に合わせて、負けた子が縄から抜ける
- 誰かが縄に引っかかるまで縄跳びとじゃんけんを続ける
【ポイント】
- 縄を跳びながらじゃんけんをするため、動きに慣れてきた子ども向けです。
- 負けるまで飛び続けるため、体力や持久力がつくでしょう。
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5. 縄跳び遊びの教え方のコツ
縄跳び遊びは、基礎の前跳びや後ろ跳びができなければ楽しめません。教えるときは、以下のコツを押さえておきましょう。
■基礎のジャンプから教える
まずは両足で跳び、地面に着地する感覚を身につけるところから始めてみましょう。
- 地面に縄跳びを輪にして置く
- ジャンプして輪から出入りする遊びを繰り返す
両足が揃って動くようになるまで練習しましょう。早く感覚をつかめるように、保育者が見本を見せたり声をかけたりして、サポートしてください。
■「マント」「エプロン」のかけ声でタイミングをつかむ
ジャンプを覚えたら、縄の回し方を教えましょう。回し方を教えるときは、かけ声をかけると子どもがリズムをつかみやすくなります。
- 「マント」と言いながら自分の前にある縄を後ろに回す
- 「エプロン」と言いながら後ろにある縄を前に回す
- 1と2の動作を繰り返す
手の動きを把握したら、エプロンのタイミングでジャンプします。縄に引っかからずに跳べたら成功です。何度も繰り返して、基本の跳び方を覚えましょう。
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