泥遊びのメリットとねらい!気をつけるポイントやおすすめの遊びを紹介
「泥遊び」は保育園において、夏場に定番の遊びです。
「泥だらけになって大変なのに、何故やるの?」と思う方もいるかもしれません。たしかに、泥を誤って口に入れてしまったら大変ですし、親御さんの洗濯の負担も増えます。
しかし、泥は粘度によってドロドロだったり、ザラザラだったりとさまざまな感触があるため、子どもの感覚を育てるのに非常に良い遊び道具となります。
この記事では、泥遊びのねらいとおすすめの泥遊びについて説明します。
1. 泥遊びとは?
泥遊びは、その名の通り泥を使った外遊びで、雨上がり後や、ホースで水をまくなどして、ぬかるんだ砂場で遊びます。
泥遊びの内容は、泥で思い思いに造形を楽しんだり、泥を掘って池や川を作ったりなど、泥に手足を浸からせて遊ぶことになります。園児の体も服も泥だらけになりますが、子どもは体をめいっぱい動かして、泥の感覚を楽しむことができます。
泥遊びは、梅雨から夏場にかけて、晴れた日の屋外遊びとして行われることが多いです。特に梅雨時は、雨の日が増えるので、屋内遊びが多くなり、子どもが「お外で遊びたい!」と、ごねることが多い時期です。そんな時に泥遊びはもってこいの外遊びです。
無料会員登録はこちら2.泥遊びのメリットとねらい
泥遊びは、子どもが泥の感覚を楽しむこと、そして想像力を養い、子どもたちが友達と豊かなコミュニケーションを図っていくことをねらいとしています。
泥遊びのねらいには、以下4つが挙げられます。
● 五感を刺激する
● 想像力が養われる
● 自然に興味を持つ
● 社会性が身につく
以下から順にその内容を説明します。
■五感を刺激する
泥遊びをすることで、五感の発達を養うことができます。五感のなかでも特に刺激されるのが、触覚です。
泥は、砂と水の配分に応じて、その形や粘度、手触りが変わっていきます。水が多ければシャバシャバと、砂・土を多く含めばねっとりと。このようにさまざまな感触を持つ泥は、好奇心旺盛な子どもにとって、これ以上にない遊び道具でしょう。
また、手だけではなく、泥の上を裸足で歩くことで、足の裏から伝わる感触を楽しむこともできます。
■想像力が養われる
泥遊びでは、お団子を作ったりと、泥で色々な造形をして遊びます。しかし、割れたり固まったりして、子どもの思ったようにいかないこともあるでしょう。
その際、「何故うまくいかないのか」「もっと大きくするにはどうしたら良いのか」という想像をし、子どもが自発的に工夫していくことが望ましい姿です。
保育士は、「こうやったらどうなるかな?」「今度はもっとこうしてみたらどう?」など、子どもに温かく問いかけをし、子どもが楽しく創意工夫する姿を手助けしてあげましょう。
■自然に興味を持つ
砂も水も自然界のもので、あらゆるところで目にするものです。泥遊びをすることで、その先にある自然全体に対して、子どもが興味を持つことに役立ちます。例えば、天気の変化、季節の巡り、砂の中に隠れている昆虫の発見などです。
保育士は、その時生まれる子どもの疑問を一緒になって考え、発見した喜びに共感し、褒めてあげることが重要です。
■社会性が身につく
泥遊びを通じて、保育園の友達とのコミュニケーションの取り方を学ぶことができます。
例えば、川や池を作ろうとなれば一人だけでは難しく、友達と協力して行う必要があります。友達との対話のなかで、役割分担をしたり、道具を譲り合ったりして、友達と目標を達成する喜びを体感していきます。
これにより、言葉で気持ちを伝える「コミュニケーション力」や、他者との折り合いをつける「折衝力」を培うことができます。
無料会員登録はこちら3. 泥遊びをする時に気をつけたいポイント
泥遊びの際、子どもははしゃいで遊ぶので、怪我やトラブルが起きないよう、事前の対策が必要です。
特に以下3つに注意しましょう。
● 安全に配慮する
● 泥エリアと砂エリアを分ける
● 泥が口に入らないように注意する
以下から順に説明します。
■安全に配慮する
裸足で泥のなかに入って遊びますので、事前に怪我の原因となる鋭利な石やガラスの破片などがないか十分に確認しておきましょう。
幼少の子どもは、まだ安全意識が十分ではありません。大人が注意しない限り、気にせず裸足であちこち走り回ってしまいます。
そのため、子どもが裸足で歩いていい場所を区切り、そのなかに怪我につながるものがあれば事前に取り除いておきましょう。
■泥エリアと砂エリアを分ける
泥遊びでは、全部泥にしてしまうのではなく、砂が必要な場面も出てきます。そのため、保育士はあらかじめ「泥エリア」と「砂エリア」を分けて作っておくことが重要です。
そうすることで、子どもたちは自分が作りたいものに応じて、必要な材料(泥 / 砂 / 水)をそれぞれ調達できるようになります。
また、子どもの不注意で、砂エリアを泥にしてしまわないよう、ルール決めと目配りが必要です。
たとえば、子どもが川作りをする時に掘り進めていった結果、砂エリアを全部泥にしてしまうことがあります。そうすると、砂を使いたかった子とトラブルになる恐れがありますので、注意しましょう。
■泥が口に入らないように注意する
泥遊びには、泥団子など泥を食べ物に見立てた遊びも多く、子どもが遊びの中で泥を食べてしまわないよう注意しましょう。なかには、いけないことと知りつつ、大人の反応を面白がって、わざと食べたりする子もいます。
泥を食べることで、下痢や嘔吐をしたり、感染症が起きてしまったりする恐れがあります。泥遊びを始める前に、事前に泥は絶対に食べてはいけないということを指導しておくようにしましょう。
他にも、傷がある子どもは破傷風にも注意が必要です。破傷風とは、土にある破傷風菌が傷口から入り、けいれんや発熱を起こす病気です。
重症化すると取り返しのつかないことになる可能性もあるため、怪我がある子は傷口を十分に覆い隠すか、泥遊びはお休みするなどの対策をしておくと良いでしょう。
無料会員登録はこちら4.おすすめの泥遊び
泥遊びでは、泥を使ってさまざまな造形物を作ることができます。ここでは、子どもたちがより楽しんで遊べるよう、おすすめの泥遊びとして以下4つをご紹介します。
● 泥団子作り
● チョコレート屋さん
● 泥んこ宝探し
● 泥んこで足湯作り
是非泥遊びのアイデアに取り入れてみてください。
■泥団子作り
まずは泥遊びの王道、泥団子作りです。泥団子は、固めの泥と、仕上げ用のサラサラの砂で作ることができます。
水分が多すぎると固まりませんので、砂に少しずつ水を足し、握り固められる粘度になるよう、微妙な調整をしていく必要があります。
泥が団子状になったら、仕上げにサラサラの砂でコーティングすると完成です。一度完成しても、さらに大きく、まん丸になるよう、こだわって作り直してみても楽しいです。
出来上がった泥団子は、おままごとで友達や先生に出してあげたり、卵のように割って遊んでみたりすることができます。
■チョコレート屋さん
泥を色々な型で形をとって、チョコレート屋さんをやってみるのも良いでしょう。星形やハート形など砂型がとれる遊び道具があればそれを使うのが良いですが、無くてもプリンカップなどを使えばOKです。
子どもがどの道具が良い型になるか、考える力を養うことも出来るでしょう。型抜きした泥チョコに、ビーズや木の葉をトッピングしてみるのもおすすめです。
■泥んこ宝探し
子どもたちに目隠ししてもらっている間に、泥の池の中に、保育士が宝物を沈めて隠し、「せーの!」で探し始めてもらいます。
宝物には、ビー玉や葉っぱ、積み木など、さまざまなものが使えます。複数の子どもが見つけられるよう、宝物は1個ではなく複数個混ぜてみても良いです。
ただし、鋭利な石など、足で踏んで危険なものは絶対に入れないように注意しましょう。
■泥んこで足湯作り
お湯を入れて泥の足湯を作ってみるのも良いでしょう。これなら、少し寒くなってきた時期でもできます。
たらいに温かい泥足湯を作り、それを囲んで椅子を設置して足湯場を作ります。ただのお湯とは全く違う、泥の重たさを感じることで、子どもの感覚を育てるのに役立ちます。
無料会員登録はこちら5. 保育園で泥遊びをする際は事前に親御さんに連絡
泥遊びをすると、やはり衣服は泥だらけになります。親御さんに洗濯の負担もかかるため、事前に泥遊びをする旨の連絡を入れておきましょう。
そうすることで、親御さんも当日の衣服を白ではなく色物を着せるようにするなど、事前の準備が可能です。
また、泥遊び後には、泥で汚れた衣服を着替えさせるため、親御さんに着替えの補充のお願いも必要です。脱いだ衣類は、汚れがひどい場合は水洗いし、ビニール袋に入れておいてあげると汚れが落ちやすく、親切でしょう。
無料会員登録はこちら6. 泥遊びのまとめ
泥遊びは、主に梅雨から夏場にかけて、子どもが自然と触れ合い、泥の感覚を全身で楽しむことができる遊びです。
泥遊びによる子どもの発育のねらいには、子どもの感覚、想像力、友達とのコミュニケーションなどの社会性を育てることが挙げられます。
泥は、水と砂の配分によってその粘度を変幻自在に変えることができ、子どもの想像力をかき立て、創意工夫し表現する力も養うことができます。
当日は、怪我をしないように注意を払いつつ、子どもが全身で泥を楽しむ姿勢を後押ししてあげましょう。
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