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保育

2022年10月14日

保育園でお正月遊びを楽しもう!福笑いや凧揚げなど遊べる製作アイデアもご紹介

子ども達が指折り数えて待つお正月は、楽しみな行事の一つです。歌やお話に加え、年末年始の保育にお正月遊びを取り入れて、日本の伝統文化についての興味関心を深めましょう。この記事では保育園で行うお正月遊びの狙いや、乳児・幼児別におすすめのお正月遊びをご紹介します。

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1. 保育園でお正月遊びを取り入れる狙い


お正月遊びには、伝承遊びとも呼ばれる日本の伝統的な遊びが多い傾向にあります。凧揚げやコマ回し、けん玉や福笑いなどは昔から伝統的に遊ばれてきました。
これらの伝承遊びは、遊びを通じて日本の文化に親しみをもちやすくなるほか、お正月への理解を深めたり、伝えていくことの大切さを学んだりする狙いがあります。

室内、屋外のどちらでもできる遊びなので、環境を整えて友達とのかかわりも楽しみましょう。

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2. 乳児におすすめのお正月遊び一覧


ここからは、乳児でも楽しめるおすすめのお正月遊びをご紹介します。
由来や遊び方もご説明するので、取り入れる際は簡単にお話してから始めるとよいでしょう。

■お手玉

【由来】
お手玉の由来は、聖徳太子が「石名取玉」という16個の水晶を使って遊んだこと始まりです。もともと中国発祥の遊びですが、日本に伝わってから玉になるものが変化していきます。平安時代には、石を使った「石なご遊び」が広がり、江戸時代になると現在のように袋の中に小豆や大豆、栗などを入れた「お手玉」になったと言われています。

【遊び方】
0~1歳児は、お手玉の感触や中身の擦れる音を楽しみます。
2歳児は、投げたり積んだりすることも楽しめるようになるでしょう。

■福笑い

【由来】
福笑いの由来は所説ありますが、江戸時代後半から遊ばれ始め、明治時代に定着したと言われている比較的新しいお正月遊びです。
「笑う門には福来る」のことわざのように、福笑いで新年の招福を祈願したと考えられています。

【用意するもの】
● 顔の輪郭が描かれた紙(おかめやおたふくなど)
● 顔のパーツを切り抜いた紙
● タオルやバンダナ

【遊び方】
目隠しをした子どもが、おかめやおたふくの輪郭が描かれた紙に目や鼻などのパーツを置いて顔を作ります。
1~2歳児の子どもには、保育士が手本を見せたりパーツの名前や場所を伝えながら行なったりなど、子どもの理解度にあわせて工夫しましょう。

・画用紙で手作り福笑い

子ども達の好きなキャラクターや自分の顔など、オリジナルの福笑いを作って遊んでも楽しめます。

【用意するもの】
● 画用紙
● はさみ
● ペンやクレヨンなど

【作り方】
1. 画用紙に顔の輪郭を描く
2. 別の画用紙に顔のパーツを描く
3. 顔のパーツを切り取る

■手遊び

お正月にちなんだ手遊びでお正月への意欲を高めましょう。「お正月」や「今年もどうぞよろしくね」、「お正月のもちつき」などの歌は、お正月の行事の内容や挨拶を、手遊びを組み合わせることで体感的に学ぶことができます。
お正月が楽しみになるような手遊びを選びましょう。

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3. 幼児におすすめのお正月遊び一覧


ここからは、幼児におすすめのお正月遊びをご紹介します。意味や由来についても伝えながら取り組むとよいでしょう。

■凧揚げ

【由来】
凧揚げは、もともと中国の戦の道具として使われていたものが由来と言われています。日本に伝わってからは貴族の遊びとして親しまれましたが、後に男の子が生まれたお祝いにも用いられるようになりました。
お正月遊びとしては、「立春の季に空に向くは、養生のひとつ」(立春の頃に空を見上げるのは健康によい)という言葉に習い、新年の健康を祈る意味で凧揚げが定着したと言われています。

【遊び方1】
1. 子どもが凧の糸を持って走る準備をする
2. 保育士が凧を高く持ち上げて風下に立つ
3. 保育士の掛け声に合わせて子どもは走り、保育士は凧を放す

【遊び方2】
1. 凧と糸のつなぎ目を持ち、反対側の手で束ねた糸を持つ
2. 少しずつ走りながら凧がうまく上がるように糸を調節する

【ポイント】
● 保育士またはお友達が凧を持ってあげる場合は、凧が風に乗ったら手を放すようにしましょう。
● 凧あげをする際は、周りに電線などのない広い場所で行いましょう。

・ビニール袋で凧の製作

手作りの凧をみんなで揚げても楽しめます。

【用意するもの】
● ビニール袋(買いもの袋)
● 毛糸
● 油性ペン
● はさみ

【作り方】
1. ビニール袋(買いもの袋)の持ち手の間の部分を切り取る
2. 毛糸を50cmの長さに2本、100cmの長さに1本切る
3. 1に好きな絵や模様を描く
4. 2の短い毛糸を持ち手の両側に結び、長い毛糸に結ぶ
5. 長い毛糸の先に持ち手用の輪っかを作る

【ポイント】
● 持ち手部分はトイレットペーパーの芯や厚紙に巻くと持ちやすくなります。

■コマ回し

【由来】
コマは芯が通ってしっかり回ることから「物事が円滑に回る」「お金が回る」など、縁起物として定着したようです。

【遊び方】
主に指で回す方法や、コマにひもを巻き付けて回す方法があります。どちらが長く回せるかを競ったり、「喧嘩ゴマ」と呼ばれるお互いの回したコマをぶつけて台から落としたりする遊び方が人気です。

・牛乳パックで手作りコマ

手作りのコマなら既製品のコマよりも回しやすいので、年齢の低い子どもにおすすめです。

【用意するもの】
● 牛乳パック
● ストロー
● セロハンテープ
● はさみ
● クレヨン

【作り方】
1. 牛乳パックの底をはさみで切り取る
2. ストローを5cmの長さで切る
3. 1に好きな模様や絵を描く
4. 3を内側の線に合わせて2回折り、×印になるように折り目を付ける
5. ストローに十字の切り目を入れ、開いて4の中心に貼り付ける

【ポイント】
● 折り目をしっかり付けることで中心がとがり、回りやすくなります。
● 片手でも両手でも回せるので、ストローの長さは子どもに合った長さに調節しましょう。

■かるた

【由来】
ポルトガル語でカードを意味する「カルタ」が語源と言われています。日本では、平安時代に行われていた貝のペアを当てる貝合わせが、現在のかるたのもとになったようです。

【遊び方】
絵札を並べ、読み札で読まれた内容に合った絵札を取り合う遊びです。

【ポイント】
● 文字を読むのが難しい年齢の子どもには、大きめの絵入りのカルタを使うとよいでしょう。
● 文字が読める年齢の場合は、何人かのグループで役割分担させるのがおすすめです。
● どちらが先に取ったか判断しづらい場合は、じゃんけんで決めるなどのルールを設定しておきます。

■羽根つき

【由来】
羽根つきは、平安時代から行われてきた毬(まり)をヘラのような道具で打ち合う「毯杖(ぎっちょう)」という遊びに由来しています。羽根には厄を払う意味があり、新年の厄除けの遊びとして親しまれてきました。

【遊び方1】
2人で向き合い、羽を打ち合う遊び方を追い羽根と呼びます。失敗した場合は顔に墨を塗るのがルールです。

【遊び方2】
1人で何回羽を打てるかを競う遊び方を、揚げ羽根と呼びます。

【ポイント】
● 低年齢の子どもが遊ぶ際は、羽子板と羽根ではなくうちわと風船などにするとよいでしょう。
● 遊ぶ前に、周りに何もない環境を整えてください。

・手作りの羽子板で羽根つき

羽子板を手作りして羽根つきを楽しむのもおすすめです。羽根の代わりに風船ややわらかいボールなどを使って遊んでみましょう。

【用意するもの】
● ダンボール
● 割り箸2本
● 画用紙
● のり
● はさみ
● クレヨンやペン

【作り方】
1. ダンボールを羽子板の形に切る
2. 割り箸を割らずに1に差し込み、持ち手を作る
3. 2の割りばしの先をテープで留める
4. ダンボールの両面に、画用紙で模様を切り貼りしたり絵を描いたりする

【ポイント】
● 持ち手が持ちづらい場合は、ビニールテープを巻くなどすると持ちやすくなります。
● 打ち合うのが難しい場合は、風船を転がして遊ぶなど工夫するとよいでしょう。

■けん玉

【由来】
けん玉の由来は所説ありますが、日本に伝わったのは江戸時代と言われ、当時は鹿の角に穴を開け玉を付けたものだったようです。大正時代に今のけん玉の形になり、一般的に遊ばれるようになったのは昭和の初め頃だと言われています。

【遊び方】
大中小の皿に玉を乗せたり、けんに玉を指したりして遊びます。最初は大皿に玉を乗せることから始めてみましょう。

・紙コップで作るけん玉

けん玉が難しい場合は、紙コップで作るけん玉を使うと低年齢の子どもでも簡単に遊べます。

【用意するもの】
● 紙コップ2つ
● トイレットペーパーの芯
● カプセル容器(カプセルトイの空き容器)
● 折り紙
● 画用紙
● タコ糸
● ビニールテープ
● セロハンテープ
● はさみ

【作り方】
初めにけん玉の玉を作ります。
1. カプセル容器の穴にタコ糸を通して結ぶ
2. カプセル容器にビニールテープを巻き付けて玉を作る
次にけん玉のケンを作っていきます
3. 2つの紙コップの底を合わせてセロハンテープでとめる
4. トイレットペーパーの芯の片側に切り込みを入れて外に開く
5. 2を3の中心に結ぶ
6. 5の真ん中に4を貼り付けて固定する
7. 6に画用紙やおりがみで装飾する

【ポイント】
● トイレットペーパーの芯はしっかりと固定しましょう。

■すごろく

【由来】
お正月遊びのすごろくには、運試しの意味合いがあると言われています。もともとは陣地を取り合う「盤双六(ばんすごろく)」と、現在のすごろくの原型でもある「絵双六(えすごろく)」の2種類がありましたが、江戸時代頃からは「絵双六(えすごろく)」が主流となったようです。

【遊び方】
1. じゃんけんで自分のコマを決め、買った人からサイコロを振る
2. 出た目の数だけ進み、止まったマスの指示に従う
3. 早くゴールできた人の勝ち

【ポイント】
● 大人数でできる遊びです。
● 子ども達の興味や関心に沿った指示をマスに書いておくと、面白味が増します。
● コマを自作してもよいでしょう。

4. まとめ

お正月という日本の伝統行事に興味をもつきっかけにもなるので、由来も含めて子ども達に親しんでもらえるようにしましょう。難易度の高い遊びでも、手作りの道具を使うことで手軽にチャレンジでき、低年齢の子どもにも楽しめる内容です。室内外どちらでも遊べるお正月遊びで、お正月シーズンを盛り上げてみてください。

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中村璃奈

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。保育士。 保育士として保育園で8年間勤務。大手から小規模まで様々な保育園で勤務経験あり。

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