スタンプ遊びを楽しもう!遊びの狙い・ポイント・クラス別おすすめのスタンプ遊び
身近なものを使って画用紙に模様を描くスタンプ遊びは、年齢にかかわらず楽しめる室内遊びです。素材によってさまざまな作品をつくることができて、子どもの発育によい効果があります。
今回は、スタンプ遊びの狙いや導入方法、クラス別におすすめの遊び方を紹介します。スタンプ遊びのアイディアを知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
1. スタンプ遊びとは
スタンプ遊びは、さまざまな色や形、模様が楽しめる室内遊びの一つです。絵の具をつけてスタンプするだけなので、自分の手足や道具を使って年齢に応じたバリエーション豊かな遊びができるのも魅力です。
野菜やトイレットペーパーの芯、スポンジなど身近な素材を使ってオリジナルスタンプを手作りすると、製作が盛り上がるでしょう。
2. スタンプ遊びの狙い
子どもは、スタンプ遊びを通して、身近にあるものの感触を楽しんだり自分の体の使い方を覚えたりします。また、好きな色や形を選ぶことで、発想力や想像力も高められるでしょう。
ここでは、スタンプ遊びによって得られる発育の効果について紹介します。
■手先の感覚や知能を育む
スタンプ遊びには、硬いものややわらかいもの、ゴツゴツしたものや滑らかなものなど、素材や形の違うアイテムを取り入れましょう。さまざまなものを使うことで手触りの違いを感じ、つかんだり押したりすることで手先の感覚が育まれます。
手先を使うことは脳を刺激するため、知能の発達にも効果があります。
■色彩感覚が養われる
たくさんの色を使ってスタンプすることは、色に対する関心を高めるのにも効果的です。色のつき具合や、絵の具が混ざって起こる色の変化によって色彩感覚が養われます。
スタンプができたら「きれいだね」「かわいいね」と褒めてあげましょう。褒めることでやる気や自信が生まれ、色への関心がより強くなります。
■達成感が味わえる
スタンプを自分で握れるようになると、子どもは色や形、スタンプを押す場所を自分で考えて選びます。考えながらスタンプを押し、1つの作品を完成させることで「自分でできた」という達成感を得られるでしょう。完成させた喜びを何度も経験することによって、最後までやり抜く力を自然に身につけていくことができます。
無料会員登録はこちら3. スタンプ遊びの導入方法
さまざまな発育効果があるスタンプ遊びは、ぜひ取り入れていきたい室内遊びです。そこで、子どもの興味や関心を引きつける導入方法について紹介します。
■スタンプ遊びの導入方法
スタンプ遊びを導入する際は、身近な食べものをテーマにするとよいでしょう。普段目にしている食べものはイメージしやすく、子どもの興味や関心を引くことができます。春はイチゴ、秋はブドウという具合に、季節に合わせた食べものにするとわかりやすいのでおすすめです。
■テーマに意識が向くような質問をする
テーマが決まったら、子どもの意識が向くような質問をしてみましょう。「〇〇って見たことはあるかな?」「〇〇を食べたことがあるかな?」と投げかけることで、テーマの全体像をイメージさせることができます。
■テーマについて考える時間を与える
テーマに意識が向くよう誘導したら、テーマについて、子どもが色や形を考える時間を設けるとよいでしょう。「〇〇ってどんな色?」「どんな形をしているかな?」などの質問をすることで、アイディアがより具体的にイメージしやすくなります。
■事前に作った見本を見せる
スタンプ遊びを始める前に、保育士が見本を見せるとよいでしょう。子どもに質問した答えを元に、色や形を選んで作品をつくります。まっさらな状態から見本を作るのが大変な場合は、事前に子どもの答えを予想して、途中までつくり進めておくのも一つです。
実際にスタンプする様子を見せることで、子どもたちは遊びのイメージがしやすくなり、スムーズに活動を始めることができます。
4. スタンプ遊びをするときのポイント
最後まで楽しく作品づくりができるよう、スタンプ遊びのポイントをチェックしておきましょう。
■子どもの興味を引く材料を選ぶ
スタンプの材料は、子どもの興味を引きやすいものを選びましょう。素材や絵の具はカラフルなものがおすすめです。また、つかみやすいものや感触がおもしろいものは、関心をもつきっかけになるでしょう。
ただし、小さな子どもは口に入れて感覚を確かめるので、素材を飲み込まないようしっかり見守ることが大切です。また、インクは誤飲しても問題のないものを選んでください。
■子どもの表現を見守る
作品ができたら「とてもきれいな色だね」「上手にスタンプできたね」と褒めてあげましょう。作品に対する感想を伝えると、子どもは完成した喜びを保育士に伝えるのが楽しくて、さまざまなスタンプにチャレンジするようになるかもしれません。
ただし、子どもがのびのびと表現を楽しめるように、感想を伝えるときは「こうした方がいいよ」などと指示しないように注意しましょう。
■一緒にスタンプ遊びを楽しむ
スタンプ遊びをするときは、保育士も一緒に楽しむことが大切です。子どもは大人のマネをして、さまざまなことを覚えていきます。大人が楽しそうにしている姿を見せることで、子どもは興味をもって取り組めるでしょう。
5. おすすめのスタンプ遊び
スタンプ遊びは絵の具をつけて紙に押すだけでできるため、幅広い年齢の子どもたちが楽しめます。
乳児と幼児のクラス別に、おすすめのスタンプ遊びをまとめました。年齢別にどんなスタンプ遊びが向いているか、チェックしてみましょう。
■乳児クラスさんにおすすめのスタンプ遊び
まだ上手にものをつかんだり動かしたりできない0〜2歳児でも、スタンプ遊びは可能です。乳児クラスで楽しめるおすすめのスタンプ遊びを紹介します。
・手足を使ったスタンプ遊び
子どもの手足に絵の具をつけて、画用紙に手形や足形をスタンプする遊びです。
【用意するもの】
● 絵の具
● 画用紙
【ポイント】
● 手のひらだけでなく、指先や側面を使って押すと、さまざまな模様が楽しめます。
● 絵の具や紙に直接触れることで、手先の感覚や知能の発達に効果的です。
● 手形や足形は成長の記録にもなるので、色紙にスタンプして飾れるようにするとよいでしょう。
・トイレットペーパーの芯を使ったスタンプ遊び
トイレットペーパーの芯に切り込みを入れて絵の具をつけ、画用紙にスタンプする遊びです。
【用意するもの】
● トイレットペーパーの芯
● ハサミ
● 絵の具
● 画用紙
● クレヨン
【ポイント】
● トイレットペーパーの芯はつかみやすいので、小さな子どもにおすすめです。
● 芯に切り込みを入れる際に幅や長さを変えれば、さまざまな形のスタンプが楽しめるでしょう。
■幼児クラスさんにおすすめのスタンプ遊び
3〜5歳になると、ものを上手に使いテーマに合わせて表現できるようになる頃です。ここでは、幼児クラスにおすすめのスタンプ遊びをチェックしましょう。
・ガーゼを使ったスタンプ遊び
脱脂綿をガーゼで包んで輪ゴムで止め、てるてる坊主のようなスタンプをつくり、画用紙にスタンプする遊びです。
【用意するもの】
● ガーゼ
● 脱脂綿
● 輪ゴム
● クレヨン
● ペン
● 絵の具
● 画用紙
【ポイント】
● ブドウやさくらんぼなど、丸い実を表現してみましょう。
● あらかじめ画用紙に絵を描いておき、実の部分をスタンプで染めてもらうようにするとテーマのイメージがしやすいので、おすすめです。
・緩衝材を使ったスタンプ遊び
ダンボールに緩衝材を貼り付けてスタンプをつくり、さまざまなものに見立てたスタンプ画をつくる遊びです。
【用意するもの】
● ダンボール
● 緩衝材
● ハサミ
● カッター
● テープ
● 絵の具
● 画用紙
【ポイント】
● 緩衝材のプチプチした感触は潰れてしまっても、スタンプとして使えるので問題ありません。
● ダンボールを好きなサイズに切って緩衝材を貼り付ければ、お花や花火、雪などさまざまなものに見立てることができます。
6. まとめ
スタンプ遊びは、手先の感覚や知能の発達を助け、色彩感覚を身につけられる遊びです。身近なものを使えばバリエーション豊かな遊びができ、0歳児から幅広い年齢の子どもが楽しめるでしょう。
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