「介護職辞めたい」新人も思うその理由とは?解決策も解説!
介護職は体力的に辛いことや労働環境の悪さ、給料の低さから辞めたいと退職を考える人がいます。それぞれの原因は、資格の取得や転職によって解決できる場合も多いです。
本記事では、介護職を辞めたいと思う理由や解決策、辞める前にやっておくべきことなどを詳しく説明します。また、いつ辞めようか迷っている人に対して、介護職を辞める・退職するタイミングも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
介護職には、人と直接関わり感謝されたり、社会に貢献できたりと、やりがいもたくさんあります。自分に合った解決策を見つけましょう。
1. 介護職を辞めたい理由と解決策
介護職を辞めたいと思う理由は、体力的な面や精神面、金銭面などいくつか存在します。
それぞれの介護職を辞めたい理由と解決策を説明します。
■給料が低い
辞めたいと思う理由で多いのは、給料が低いことです。介護職の給料は他の職種に比べて低い傾向にあり、仕事がハードの割に見合わないと思う人が多いようです。給料が低いことでモチベーションが下がり、介護職を辞めたい、他の仕事に転職したいと思う人も多くいます。
・給料が低い場合の解決策
給料が低く辞めたいと思っている場合でも解決策はあります。
その1つが、資格を取得して資格手当をもらうことです。介護職関連の資格はたくさんあり、資格があることで給料が上がることがあります。また、資格の取得によりチームリーダーや施設長にキャリアアップすることも可能になるため、給料が上がりやすくなります。まずは、所属している施設の資格手当を確認してみてください。他にも、夜勤や早朝にシフトを入れることで、手当や割増賃金が付いて給料を上げることができます。
■人手不足でブラックな労働環境
介護業界は深刻な人材不足に陥っており、人材不足によって連勤や超勤が当たり前となっている、所謂ブラックな労働環境の事業所もあります。人手が足りないことで、一人当たりの労働量が増え、残業をしなければいけなくなったり、忙しくて休めず疲労が溜まったりなどの問題がでてきます。そういった施設では、心身ともに疲弊して介護職を辞めたいと思う人も多いです。
・人手不足でブラックな労働環境の場合の解決策
人手不足でブラックな労働環境の場合は、ホームヘルパーなどの訪問介護を検討するのもいいでしょう。ホームヘルパーは決められた時間内で、決められた業務量をマンツーマンで行う介護になるので、常に同じくらいの仕事量をキープできます。
そのため、今の職場は辛くて辞めたいけど、介護職は続けたい、離れたくないという人にもおすすめです。
■人間関係が疲れる
3つ目は人間関係で疲れることです。介護職は、サービスを受けている利用者に限らず、周りの同僚、他機関の職員など多くの人と関わる仕事です。時には、先輩職員からきついことを言われたり、同僚とうまくいかないなどの問題も出てきます。人間関係に疲れて辞めてしまう人、辞めたいと思う人も多くいます。
・人間関係が疲れる場合の解決策
人間関係が疲れる場合の対策としては、小さい施設への転職やホームヘルパーなどのマンツーマンで働ける介護職への転職がおすすめです。職場で関わる人の数が少なければ少ないほど、人間関係で悩んだり、疲れる可能性は低いため、就職時によく検討するのも良いかもしれません。
■仕事の内容がきつい
仕事の内容がきつく、仕事自体が辛くて辞めたいと思う人もいます。人間関係がうまくいっていたり、職場の環境が合っていても、仕事の内容がきついと感じることもあります。介護職は入浴や排泄の介助などもあり、仕事内容をきつく感じることが多くあります。そのほかにも、夜勤がきつい、レクリエーションがきついという人もいます。
・仕事の内容がきつい場合の解決策
仕事の内容がきつい場合の対策としては、異なる仕事内容や形態で働くことがおすすめです。
介助業務がきつい場合、介護事務などの仕事を選ぶのがおすすめです。介護事務は介護施設で働いていますが、データ入力や帳票作成などデスクワークが主な仕事内容なので、入浴や排泄などの業務がきついと感じる人には良いでしょう。
また、夜勤がきつい人は、デイサービスや夜勤の無い日勤常勤として働くことで問題を解決できます。
■体力面・精神面でつらい
介護職は体力や精神面で辛いことがあります。体力的に辛い業務として代表的なものは、利用者の入浴介助や排泄介助、移乗介助などです。体位を変えたり身体を支えたりするには体力が必要となり、体力的に負担がかかります。
また、精神的にも辛いと感じる場面があります。利用者の中には認知症を患っている方もおり、コミュニケーションがうまくいかず精神的に負担がかかることもあります。
介護職は、体力、精神ともに消耗してしまうことがあるため、辞めたいと思う人が多くいるのも事実です。
・体力面・精神面でつらい場合の解決策
体力や精神的に辛い場合の対策としては、シフトの調整をして休みを多く作ることや働き方・仕事内容を変えることがあげられます。
休息やストレス発散のためプライベートの時間を確保したり、介護事務やソーシャルワーカーなど、身体的負担が軽くなる仕事内容を選んだりして、精神面、体力面のどちらかでも軽減できるように対策を行いましょう。
■そもそも、介護職が合っていない
介護職に就いてみてから、そもそも仕事自体が合っていないと感じる人もいます。高齢者や施設利用者のケアをするのが苦手、大変だなと就いてみて初めてわかることもあります。
想像していた現場とのギャップから介護職が合わないと感じることも、辞めたいと思う理由の1つです。
・そもそも、介護職が合っていない場合の解決策
介護職が合わないと感じた場合は、他の職業に転職するのもいいかもしれません。介護職の経験を活かした仕事をしたり、何か資格などをとって全く違う業種に就くのも良いでしょう。
ただし、経験を積むことで慣れる部分もありますし、同じ介護でも施設形態を変えることで環境が変わり、解決できることもあります。そのため、すぐに判断するのではなく、現在の職場、もしくは別の職場で経験を積むこともおすすめです。
■将来性が見込めない
介護職をやっている上では、将来性が見込めないと考える人も多く、このまま働いても出世したり、給料が上がったりすることがないと思う人もいます。
将来性に不安を感じ、辞めたいと思う人や実際に辞めて他の職種に就く人もいます。
・将来性が見込めない場合の解決策
介護職はポジションが少なく出世しにくい、他の業種に比べて給料が上がりにくい仕事ではあります。特に、アルバイトや非正規雇用で働いている場合は、将来性が見込めないと思うかもしれません。しかし、福祉系の資格を取得することで、給料が上がったり、リーダーや管理職になったりと、キャリアアップも見込めます。
福祉系では介護福祉士などの国家資格や、介護支援専門員などの公的資格もあり、優遇される職場も多くあります。
■経営方針が合わない
施設の経営方針が合わないことで退職を考える人もいます。施設によって経営方針は変わり、自分には合わないと感じる人もいいます。例えば、手厚いケアがしたいが、人員削減が厳しく1人1人への対応が疎かになってしまう状況に悩むケースもあります。業務外で施設の催しに参加しなければならなかったりと、仕事以外の負担が多い場合もあります。
・経営方針が合わない場合の解決策
経営方針が合わないと感じる場合の対策としては、違う施設に転職することです。施設方針や経営方針を変えるのは簡単なことではありません。自分の考え方を変えられれば良いですが、そうもいかない場合は苦しいですよね。介護職の場合は資格や経験があれば、比較的転職しやすい業界のため、どうしても合わないと感じたら、事前にしっかりと施設の情報を確認し、転職を検討するのも良いでしょう。
無料会員登録はこちら2. 介護職をやめるべきタイミングとは?
介護職を辞めるべきタイミングとしては、特に決まった時期などはありません。他業種と比べて4月に向けた転職活動などもなく、介護業界は人材不足のため求人は常に出ています。そのため、続けられないと感じた場合、辞めるタイミングは気にせず、施設と相談して辞める時期を決めるのが良いでしょう。
ただし、今の施設を辞めるまでに転職活動を始め、転職先を決めておきましょう。勢いで辞めてしまうと、同僚や利用者さんに迷惑がかかりますし、次の転職先が決まらずに苦労することもあります。
自分に合った転職先を見つけるためにも、施設へ迷惑をかけないためにも、余裕を持って転職活動をしましょう。
介護業界には、介護事務や生活相談員などさまざまな職種があるので、「求人あるある介護」でさまざまな仕事内容の求人をみてみましょう。
3. 介護職をやめる前にやるべきこと
何も考えずに仕事を辞めてしまった場合、後で困ることがあります。
介護職を辞める前には、どのようなことをやっておくべきなのかを説明します。
■実績を作る
まずは、実績を作ることです。実績を作ることで、転職では有利に働きます。また、これまでの実績・経験を活かした仕事をすることができます。特に、他の介護職の現場に転職する場合は、以前の仕事経験が大いに役立つでしょう。
■介護の資格を取る
次に、介護の資格を取ることです。介護系の資格には介護福祉士などの国家資格や、介護支援専門員などの公的資格など、様々な種類の資格があります。資格があることで、知識や技能があることを証明することができ、資格手当がついたり、施設長やチームリーダーなどマネジメント業務に就くことができます。マネジメント業務などは、通常の業務よりも給料が上がるので、将来性が見込めるでしょう。
■活かせるスキルを身につける
介護職では、コミュニケーション能力や体力など様々なスキルが必要となります。コミュニケーション能力や体力があることは、他の職種でも活かせるスキルです。このように、他の仕事で活かせるスキルを身につけることで、転職活動をする時のアピールポイントになります。
無料会員登録はこちら4. 介護職辞めてよかった!介護職に向いていない人
さまざまな理由で介護職を辞めたいと思う人は多くいますが、そもそも介護職が向いていないと感じて、辞めたいと思う人もいます。
そこで、介護職が向いていないと感じる人の特徴を説明します。
■コミュニケーションを取るのが苦手
介護職に向かない人の特徴の1つは、コミュニケーションをとるのが苦手な人です。介護職は、利用者だけでなく、同じ施設の同僚や先輩、他機関の職員などとコミュニケーションをとりながら仕事をします。また、サービス業なので、利用者が不快に思わない態度で接し続けなければなりません。そのため、コミュニケーションをとるのが苦手な人にとっては働きにくいと感じることがあります。
■体力がない
2つ目は体力がない人です。介護職は1日に何人もの利用者さんの介助をしなければならず、体力が必要です。また場合によって、夜勤や早朝の勤務をしなければいけません。そのため、体力的に疲れてしまい、辞めたい、向いていないと感じる人がいます。
■潔癖症・神経質
3つ目は、潔癖症や神経質な人です。介護の職場では、入浴や排泄の介助で、身体を洗ったり、オムツの交換をしたりします。そのため、潔癖症の人や神経質な人にとっては、辛いと感じる可能性がある仕事です。
無料会員登録はこちら5. 介護職は続けたいなら「求人あるある介護」
介護職を辞めたいと感じるさまざまな理由がありますが、それぞれに解決策が存在します。
もし、介護職は続けたいと思っている人は、自分に合った現場・環境を選び転職することをおすすめします。
例えば、介助が苦手な人は、事務系の仕事へ、家事や育児と両立したい場合はシフト制の仕事へ、マネジメント業務に就きたい場合は資格などを取得するなど解決策はたくさんあります。
まずは、さまざまな求人を見てみると良いでしょう。
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