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介護

2022年12月15日

グループホームに転職したい!転職のポイントとは?

高齢者を支えるグループホームは求人募集が多く、転職先によく選ばれます。ただし、未経験者はどうしたら就職できるのか不安に思うのではないでしょうか。
そこで本記事では、転職のポイントを紹介します。グループホームで働きたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1. グループホームとは


グループホームの詳細を紹介します。

■グループホームとは?

グループホームとは、認知症の方が入居する施設のことです。なるべく家庭に近い環境で、少人数での共同生活を送ります。専門のケアスタッフによる住居や食事、日常生活などの援助を受けられるのが特徴です。
グループホームでは入居者に合わせたサポートを行なっており 、動ける方は一緒に家事を分担します。よって、スタッフはすべてサポートするわけではありません。できることは自身で行い、認知症の症状を遅らせる手助けをしています。

■グループホームの入居条件

グループホームの入居条件は、認知症の診断書が発行されていることに加え、要支援2または要介護1~5の認定を受けている必要があります。ただし、診断や認定があっても、基本的に65歳以上でなければ入居できません。他にも、施設と同じ市区町村に住民票があることや、共同生活に不都合はないかなども条件があります。まずは希望しているホームで説明を聞いて確認しましょう。

■他の介護施設との違い

他の介護施設との違いを紹介します。

・有料老人ホームとの違い

グループホームは人員の配置義務がないため、医療ケアの体制が万全の状態でない可能性もあります。また、施設は小規模であることがほとんどです。
その点、有料老人ホームは常勤の看護師を1人以上配置する義務があり、医療体制が整っています。

・特別養護老人ホームとの違い

グループホームの運営は営利法人中心で、要支援2または要介護1~5の方が入居できます。日常生活の世話や訓練を行うのが特徴です。
特別養護老人ホームは地方公共団体と社会福祉法人が設置主体で、要介護3から入居でき、入居者を介護することが目的です。
特別養護老人ホームとグループホームでは、対象と目的が異なります。

・介護老人保健施設との違い

グループホームは認知症高齢者のための施設で入浴や排泄、食事などの援助や訓練を行います。
一方、介護老人保健施設は要介護高齢者が自宅に戻れるよう、リハビリやサポートを行うのが特徴です。地方公共団体医療法人が設置の主体で、看護や医学的管理のもと世話を行います。
双方の違いは目的であり、グループホームは「認知症を遅らせる」こと、介護老人保健施設は「在宅復帰を目指す」ことです。

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2. グループホームでの仕事内容


グループホームでの仕事内容を紹介します。

■生活介助

介護職員のサポート内容は、入居者自身の部屋の掃除や洗濯、調理などです。一緒に行うことで認知症を遅らせるだけでなく、「生活への不安の軽減」や「精神状態の安定」なども期待できます。そのため、日常会話を交わしながらアットホームな雰囲気で行うことが大切です。また、利用者の就労先や日中活動サービスなどの連絡調整も行います。

■身体介護

入居者の入浴介助や排泄介助などの身体介護を行います。他にも歩行や移乗、移動などのサポートが必要です。ただし、グループホームは寝たきりの方が少ないので、部分的な支援や見守りになるでしょう。このように全面的な支援であることが少ないため、スタッフの負担はそこまで多くはないと言えます。

■健康管理

入居者のバイタルチェックや服薬管理を行います。バイタルチェックは脈拍や呼吸、体温や血圧などの確認です。日々確認することで異常に気付きやすくなります。
入居者の中には服薬している方も多く、薬の飲み忘れや飲み間違いのないよう、スタッフが管理します。
健康管理をする際は、ささいな変化に気付けるようこまめな声かけを心がけましょう。

■認知症の進行緩和ケア

日常の動作やリハビリ、レクリエーションを通して認知症の進行を防ぎます。リハビリは生活内の訓練だけではなく、散歩や体操なども含まれるのが特徴です。他にも、福祉用具や装具を活用するケースもあります。また、レクリエーションの内容はパズルやパターゴルフ、歌などがあり、脳や体を動かしながら、楽しめるでしょう。

■夜勤の見回り

グループホームの仕事には夜勤もあります。就寝準備では更衣や排泄介助を行い、安心して眠れるための準備をします。夜間の巡回は、徘徊してしまう入居者の安全のために行わなければなりません。徘徊後部屋に戻れなかったりケガをしたりする恐れがあるため、大切な業務です。また、入居者の中には体を自由に動かせない方もいるので、睡眠中床ずれにならないよう定期的に体位変換を行いましょう。

3. グループホームに転職する際のポイント


グループホームに転職する際のポイントを紹介します。

■資格は必須?

グループホームに転職する際、特に必要な資格は必要ありません。未経験でも採用している施設は多くあります。必須の資格はありませんが、有資格者や介護経験者の場合、待遇がよくなる可能性はあります。より待遇のよい職場で働きたいと考えている方は、資格の取得を検討しましょう。

■あると有利になる資格

グループホームの転職にあると有利になる資格について紹介します。

・介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、基礎的な介護の知識・技術を保証してくれる介護職の入門的な資格です。介護職員初任者研修の資格を持っていると「身体介護」ができます。身体介護は食事や排泄、入浴など入居者の体に直接触れる仕事で、専門的な知識やスキルが必要です。受験資格は特になく、約130時間の研修の修了後、試験に合格できれば資格を取得できます。

・介護福祉士実務者研修

介護福祉実務者研修は、介護職員初任者研修よりもやや専門性の高い資格です。介護福祉実務者研修の資格があるとサービス提供責任者になれたり痰(たん)吸引や経管栄養が学べたりします。受験資格は特にないので、「より質の高い介護サービスを提供したい」と考えている方におすすめです。また、介護福祉士国家試験の受験には介護福祉士実務者研修の資格が必須なので、将来キャリアアップを考えている人は取得しておきましょう。

・介護福祉士

介護福祉士は国家資格であり、取得すれば専門的な知識や技能の証明ができます。そのため、資格を持っていると利用者やその家族に安心感を与えられるでしょう。また、専門性の高さからリーダー的役割を任せられることが多くなります。
介護福祉士になるには複数の方法がありますが、専門機関で教育を受けない場合は平成28年度から介護福祉士実務者研修を取得していることと、実務経験3年以上が受験条件で必須になりました。「専門性を身につけたい」「キャリアアップを図りたい」という方におすすめの資格です。

■コミュニケーション能力が求められる

グループホームで働くには、コミュニケーション能力が求められます。なぜなら入居者と接する機会が多く、さまざまな交流が必要だからです。積極的に声をかけたり笑顔で会話したりすることもケアに含まれます。初めは自信がなくても「人とかかわることが好き」「サポートがしたい」という気持ちがあれば、自然と身につくでしょう。

■尊重する気持ちを忘れない

認知症の方の中には、暴言や暴力のある方がいるかもしれません。自身がその場に居合わせたら、悲しい気持ちになったりショックを受けたりするでしょう。しかし、このような行動は認知症からの不安な気持ちが原因で起こっていることがほとんどです。相手への尊重を忘れずに、ネガティブな感情に押し流されず、適正な対応を行いましょう。

■夜勤ができると有利

グループホームには、22〜5時までの夜勤があります。夜勤に対応できるほうが需要もあり、転職できる可能性が高まるでしょう。シフト制なので、月に数回程度あります。グループホームの夜勤は、主に入居者の見守りです。日頃から入居者の様子に気を配り、異変にすぐ気が付けるようにしましょう。

4. まとめ

本記事では、グループホームの転職について紹介しました。グループホームは認知症の方が入居する施設のことで、少人数での共同生活を送る施設です。働くスタッフは生活や体、健康管理などを日々行います。転職するのに必要な資格はありませんが、取得しておくと待遇が有利になるのでキャリアアップを図る方にはおすすめです。グループホームの転職を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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