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介護

2022年1月24日

ホームヘルパー(訪問介護員)とは?仕事内容や資格、給料を解説!

ホームヘルパー(訪問介護員)は、介護が必要な人の家を訪れ、介護サービスを提供する仕事です。ホームヘルパーの仕事内容は幅広く、入浴などの介助から家の掃除、買い物の付き添いなども行います。ただし、掃除の中でもやってはいけないことが決まっており、細かいルールのもと、介護サービスを提供しています。

今回は、ホームヘルパーの仕事内容やなる方法、魅力ややりがい、年収、どんな人が向いているのかなど詳しく説明します。

1. ホームヘルパー(訪問介護員)とは


ホームヘルパーとは、介護が必要な方の家を訪問し、介護をするスタッフのことをいいます。介護保険法では、訪問介護員と呼びます。主な介護内容としては、入浴や排泄、食事や移動などの日常生活の援助であり、利用者の要介護の度合いに合わせて介護サービスを提供します。

2. ホームヘルパー(訪問介護員)になるには


ホームヘルパーになるためには、資格の取得が必須条件です。
介護事務や生活相談員など、資格がなくても勤務できる介護職もありますが、ホームヘルパーは違います。
ホームヘルパーになるには、どのような資格を取得すればよいのか説明します。

■ホームヘルパーに必要な資格と資格取得方法

ホームヘルパーになるために必要な資格は、介護職員初任者研修以上です。
介護職員初任者研修の上位として、介護職員実務者研修や介護福祉士などの資格が存在します。
それぞれについて説明します。

・介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)

介護職員初任者研修は、全てのカリキュラムを修了することで、初任者研修の資格を取得することができます。カリキュラムを修了した後は、修了試験があり、合格することで、資格取得となります。

・介護職員実務者研修(旧ホームヘルパー1級)

介護職員実務者研修とは、初任者研修の上位資格で、介護福祉士の国家試験を受験するために必要な資格であり、必ず受講しなければいけない研修です。

介護職員実務者研修は、知識に関する試験に加えて、実務も問われます。
カリキュラムは450時間ですが、初任者研修など保有済みの資格によって免除される項目があります。

・介護福祉士

介護福祉士とは、介護専門職の中で唯一の国家資格です。介護福祉士は国家試験を受けなければならないため、取得することで介護の知識・技術の証明となります。また、国家資格のため、社会的な信頼性も高く、就職時に有利です。

介護福祉士になるには、実務経験ルートや養成施設ルートなど複数のルートがあります。

・生活援助従事者研修

生活援助従事者研修とは、介護の人材育成をするための研修です。
介護人材を確保するため、訪問介護員の生活援助を中心としたサービスを提供できるように研修します。修了すると、調理、掃除といった生活援助を中心に利用者を訪問できます。

研修の内容としては、職場の理解や介護における尊厳の保持、自立支援、介護の基本や介護福祉サービスの理解、医療との連携など幅広く学習します。

■資格取得費用を抑える方法

資格を取得するには、費用がかかります。
しかし、できれば費用を抑えたい人が多いでしょう。そこで、費用を抑える方法を紹介します。費用を抑えることで、資格を取得するときの負担を軽くしましょう。

・自治体や受講先の助成制度の利用

介護人材の不足により、自治体や受講先によっては、介護資格の取得費用の助成制度を設けていることがあります。

自治体の場合、該当する資格や助成の金額が異なるため、調べてみましょう。
受講先の場合、提携先もしくは自社で運営する施設に就職することを条件として助成制度を設けていることが多いです。

・一般教育訓練給付金が対象の講座の選択

一般教育訓練給付金とは、雇用の安定と再就職の促進を目的とした厚生労働省の給付制度です。

これは、雇用保険の一般被保険者、又は高年齢被保険者である方もしくは、だった方(離職者)が対象となります。厚生労働省が指定する講座の受講・修了すれば、費用の20%(上限10万円)が給付されます。

・ハロートレーニング(公的職業訓練)の活用

失業中の方は、ハロートレーニングの活用を検討しましょう。
ハロートレーニングとは、希望する仕事に就くために必要なスキルや知識などを学べる公的制度です。

ハロートレーニングには、公共職業訓練と求職者支援訓練の2つがあります。ハロートレーニングを活用することで就職やスキルアップに繋がり、費用を抑えながら学習が進められるのでおすすめです。

・資格取得の支援制度のある職場に勤める

最後は、資格取得のための支援制度がある職場に勤めることです。

施設によっては、資格取得のための支援制度を設けている場合があり、働きながら勉強することができます。
また、学習に必要なテキストや講座などを職場が用意してくれることもあるため、面接の際に確認してみましょう。

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3. ホームヘルパー(訪問介護員)の仕事内容


これから、ホームヘルパーの仕事内容について詳しく説明します。ホームヘルパーの仕事内容としては、身体介護、生活援助、乗降介助などがあります。また、ホームヘルパーにできないこともあるので、それも併せて説明します。

■身体介護

身体介護とは、食事や入浴、排泄、着替えなどの介助のことを言い、体に直接触れる介護のことをいいます。具体的には、入浴時に着替えを手伝ったり、体位を変えたり、食事のケアをしたりします。

訪問介護では、日常的な介護を必要とする人のために、生活のありとあらゆる場面において介護を行います。

■生活援助

ホームヘルパーが行う生活援助とは、料理を作ったり、家の掃除をしたりなど身の回りの生活に関わる介助です。身体介護と違い、利用者の身体を触れるような介助はしません。

介護が必要な利用者は、入浴や食事などの日常生活の大部分は自分一人でできていても、料理や掃除ができない場合があります。この場合は、ホームヘルパーが家事を行います。

具体的な内容としては、大掃除、草むしり、家具の移動、窓拭き、おせち料理の準備などが含まれます。

■乗降介助

乗降介助は、ホームヘルパーが運転する車に乗る時や降りる時の介助を行います。

具体例として、病院への通院や外出時の付き添いなどです。また、日用品の買い物、選挙活動への参加、通所介護などの外出も含まれます。

■ホームヘルパーにできないこと

ホームヘルパーには、できないことややってはいけないことがあります。日常の生活に支障がでないことは、介護保険法によって制限されています。

ホームヘルパーができないことは、散髪や利用者の自家用車を運転しての送迎などです。日常の家事から逸脱する、来客用の買い物や単なる散歩などもできません。

4. ホームヘルパーの働き方


これから、ホームヘルパーの働き方について説明します。主な労働時間やシフト、1日のスケジュールを紹介するので、転職時の参考にしてください。

■労働時間・シフト

ホームヘルパーは、日中の勤務が基本ですが、緊急時に対応できるように、大まかに4つのシフトに分かれています。シフトは主に次の通りです。

  • ①早番 7:00〜16:00(実働8時間、休憩1時間)
  • ②日勤 9:00〜18:00(実働8時間、休憩1時間)
  • ③遅番 11:00〜20:00(実働8時間、休憩1時間)
  • ④夜勤 16:00〜10:00(実働16時間、休憩2時間)

また、日中のみの施設やサービスの場合は、早番や夜勤がなく、日勤と遅番の2つくらいに分かれることが多いです。
正社員で働いている場合、夜勤以外は8時間労働1時間休憩が多く、アルバイトやパートの場合は数時間ごとのシフトになっていることもあります。

■1日スケジュール例

ホームヘルパーの主な1日のスケジュール例を紹介します。

  • 8:30        出勤
  • 9:00〜9:30      移動
  • 9:30〜10:30     Aさんに介護サービスをする
  • 10:30〜11:00    次の場所へ移動する
  • 11:00〜12:00    Bさんに介護サービスをする
  • 12:00        1時間の休憩
  • 13:00〜14:00    Cさんに介護サービスをする
  • 14:00〜14:30    次の場所へ移動する
  • 14:30〜16:30    Dさんに介護サービスをする
  • 16:30〜17:00    記録や引き継ぎ、帰宅

このように、ホームヘルパーは、1日に数人程度の自宅へ行って介護をします。

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5. ホームヘルパー(訪問介護員)の給料(年収、月収)


ホームヘルパーの給料は、厚生労働省によると、常勤の場合は平均30万円程度です。年収に換算すると、360万円となります。他の正社員の仕事と比べると低い傾向にあります。

ホームヘルパーの場合、地域や施設、介助サービスの内容によっても給料や時給は変わり、事業所が受け取る介護報酬の金額の違いが影響しています。

参考: https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02gaiyou.pdf

6. ホームヘルパー(訪問介護員)の主な職場・就職


ホームヘルパーの主な就職先は、ヘルパーステーションです。
ヘルパーステーションは、訪問介護事務所であり、介護保険の要介護(1~5)または要支援(1や2)の認定を受けている人が利用できるサービスです。

ヘルパーステーションは、利用者からの依頼で自宅などへ訪問し介助を行います。その依頼内容に基づいてサービスの内容を説明し、同意が得られた後に、実際にサービスに移ります。

実際にどのような就職先があるか見てみましょう。 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02gaiyou.pdf

7. ホームヘルパー(訪問介護員)の魅力・やりがい


ホームヘルパーには、施設で利用者に介護サービスを提供するのではなく、利用者宅を訪れ、サービスを提供するため、一般の介護職とは違った魅力・やりがいがあります。

ホームヘルパーとして働くやりがいと魅力を紹介するので、転職時の参考にしてください。

■働く時間の融通が利く

働く時間の融通が利くことは魅力の1つです。ホームヘルパーは、シフト制になっているため、自分が働きたい時間に合わせて働くことができます。働く時間の融通が利くことで、家事や育児との両立がしやすい職種です。

■さまざまな職場で働ける

ホームヘルパーは、さまざまな職場で働くことができます。ホームヘルパーは、多くの家庭に訪問し、いろいろな場所で働きます。そのため、1つの場所にいるのが苦手な人や、環境を変えることで働きやすくなる人にとっておすすめの職業です。

■マンツーマンの個別ケアが可能

ホームヘルパーは1対1でケアをすることが多く、マンツーマンでのケアが可能です。個別のケアは、相手の話をよく聞いたり、コミュニケーションを取ったりすることで、より良い介助をすることができます。そのため、一人一人にしっかり向き合いケアができる魅力があります。

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8. ホームヘルパー(訪問介護員)が向いている人


ホームヘルパーは、身体介護を行うため体力が必要だったり、マンツーマンでの介護のため負担が大きいこともあります。

そんなホームヘルパーに向いている人はどのような人なのでしょうか。

■責任感が強い人

まずは、責任感が強い人です。ホームヘルパーはマンツーマンでのケアのため、一人ひとりが責任感を持って取り組まなければいけません。スタッフが大勢いる場合は、他の人に任せられる部分もありますが、一人の場合、全てが自分の責任となります。そのため、責任感が強い人におすすめでしょう。

■体力に自信がある人

ホームヘルパーの仕事は、体力が必要な仕事であり、入浴中の介護や着替えの手伝いなどさまざまな面で力が必要になります。
また、ホームヘルパーは1日で数人の利用者を担当するため、何人もの介護を行った夕方には、疲れてしまうこともあります。そのため、利用者に疲れを見せない、体力がある人に向いている職種です。

■失敗しても成功に繋げられる人

ホームヘルパーの仕事は、毎回現場が変わるため、慣れないうちに失敗することがあります。そのため、先輩に注意されたり、利用者に注意されることもあります。経験を積むことで慣れることが多いため、失敗を成功に繋げられるような精神的な強さを持っている人に向いています。

9. ホームヘルパー(訪問介護員)のまとめ


ホームヘルパーは、介護が必要な方の家を訪問し、介護をするスタッフのことをいいます。現場の介護スタッフと違い、時間に融通が利いたり、マンツーマンで一人一人に向き合いながらケアができたりと魅力的な職種です。

ホームヘルパーとして働くためには、介護職員初任者研修以上の資格が必要とされています。資格取得の費用を負担してくれる職場もあるため、検討してみましょう。

どのようなヘルパーの求人が出ているか確認し、あなたに合った職場を見つけましょう。

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求人あるあるお役立ち情報編集部

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