高齢者向け脳トレクイズ7選!簡単・面白い問題は認知症予防に効果あり?!
高齢者が楽しんで行える脳トレやクイズは、脳によい刺激を与えるため、認知症を予防する効果が期待でき、ストレス発散やコミュニケーションの促進にも効果的です。
この記事では、高齢者が脳トレ・クイズをすることで得られる効果や、脳を活性化させるための要素について説明します。おすすめの脳トレ・クイズも紹介しているので、参考にしてください。
1. 高齢者向け脳トレ・クイズによる効果
高齢者が脳トレやクイズをすることにはどのような効果があるのか、以下で確認していきましょう。主な効果には以下の3つがあります。
- 認知症予防
- ストレス発散
- コミュニケーションの機会が増える
■認知症予防
脳トレ・クイズは頭を使うことから、脳に適度な刺激を与えて活性化させることで、認知症を予防する効果が期待できます。特に、自分の采配がゲームを左右するようなものであれば、結果によりさらなる刺激を与えることも可能です。
たとえ簡単な脳トレやクイズであっても脳を働かせられるため、定期的に行うことで認知症予防につながるでしょう。
■ストレス発散
脳トレやクイズに集中している時間は、普段ストレスに感じていることを考えないで済むため、ストレス発散や気分転換に効果があります。
高齢者が日頃ストレスと感じる内容は、健康上の問題や仕事を辞めた後の金銭面の不安などさまざまです。また、身体機能の低下により外出する回数が少なくなると、運動や人とのかかわりでストレスを発散する場が少なくなり、余計にストレスが溜まりやすくなります。
脳トレやクイズは外出する必要もなく、仲間とコミュニケーションをとりながら楽しめるため、積極的に取り入れるとよいでしょう。
■コミュニケーションの機会が増える
脳トレやクイズは、勝ち負けを競ったり他の人と協力したりしながら行えるため、コミュニケーションのための機会としても適しています。
高齢になると、会話をする場面が少なくなりがちですが、自宅に1人でこもる時間が増えると、うつ病などの精神疾患になる可能性や認知症の症状が加速しかねません。
脳トレやクイズを行うことで自然にコミュニケーションがとれ、精神を安定させることにもつながります。
2. 脳トレ・クイズで脳を活性化させるための4要素
脳トレ・クイズで脳を活性化させるためには、以下の4要素を満たすことが大切です。
- 心地よい刺激を得られる難易度
- 褒められる喜び
- 愉快なコミュニケーション
- 役割をこなす
■心地よい刺激を得られる難易度
脳トレ・クイズを行うときは、難しすぎず簡単すぎない難易度の問題を用意しましょう。
しっかりと考えて頭を使うことで、答えがわかったときに脳にとって心地よい刺激を得られます。難しすぎるといつまでたっても答えがわからず、脳トレ・クイズ自体がストレスに感じてしまいかねません。
どれくらいの難易度がいいのかわからない場合は、簡単なものから徐々に難易度を上げていくとよいでしょう。あくまで問題が解けたときの刺激を重視し、難しすぎる問題ではヒントを出すなどのフォローをしながら行なってください。
■褒められる喜び
年齢を重ねても、褒められることの喜びは変わりません。褒められることで笑顔になり、次の問題へ取り組む意欲も高まります。
ただし、子どもを褒めるような扱いをすると高齢者のプライドを傷つける可能性があるため、褒め方には注意しましょう。
■愉快なコミュニケーション
高齢者が発言しながら進められる脳トレ・クイズを選んで、コミュニケーションを楽しむことも大切です。相手の話を聞いて考えることや相手にわかるように話すことは、脳のさまざまな部位を使うよい刺激を与えます。
また、やり取りをする中で得られる高揚感や達成感は、さらに脳を活性化させることにつながります。脳トレ・クイズによるコミュニケーションを取り入れる際は、大会形式にするなど工夫をして、全員が発言できるような環境を作りましょう。
■役割をこなす
チームを作り、与えられた役割をこなすことで、責任感や達成感を得られるようにしましょう。役割をこなし他の仲間たちに認められると、おのずと自己肯定感も高まります。
自己肯定感を高める経験は、日常生活をするうえでも考え方を前向きにするため、目標をもって生きることにつながるでしょう。
3. 高齢者におすすめの脳トレ・クイズ7選
ここからは、高齢者におすすめの脳トレ・クイズを7つ紹介します。今回紹介するのは以下の7つです。
- 間違い探し
- お金の計算
- 仲間はずれ探し
- 都道府県当て
- 漢字クイズ
- 後出しジャンケン
- ユニークしりとり
■間違い探し
間違い探しは、2つのよく似た絵の中から間違っている箇所を探す脳トレのひとつ。絵を見つめて行うため、集中力が鍛えられます。また、どこが間違っているのかを見つける観察力も同時に養われるでしょう。
間違い探しは絵柄や難易度など種類が豊富で、高齢者一人ひとりに合った問題を見つけたい場合にもおすすめです。
■お金の計算
お金の計算は、暗算で商品の合計額がいくらになるかを計算する脳トレ。合計額を出す計算力と、他の金額を覚えておく記憶力を鍛えるトレーニングにもつながります。
買いものに出かけることが多い方は、お金の計算をすることで気軽に脳トレができるのでおすすめです。買いものに出かけることが少ない方でも、インターネット上に脳トレ用の問題が無料で配布されているため、利用してみるとよいでしょう。
■仲間はずれ探し
仲間はずれ探しは、複数のイラストや言葉の中から、共通点のないものを探し出すクイズのこと。問題によっては難易度が高く、想像力と集中力を同時に鍛えられます。
共通点を見つけるのが苦手な方には、ヒントを出しながら進めていくとよいでしょう。
■都道府県当て
名産品や地形などに関連する情報から、該当する都道府県を当てるクイズです。都道府県当ては、グループを作って行うとよいでしょう。
正解後に時間を作り、思い出のある都道府県について語り合うと回想のきっかけにもなり、楽しい会話が期待できます。
■漢字クイズ
漢字クイズは、漢字の読み方を当てるクイズです。読み方を思い出すことは、脳を使うトレーニングに適しています。
簡単なものから難しいものまであるため、答える側に合わせて難易度を調整しやすい点もメリット。漢字クイズが好きな高齢者であれば、正解して褒められたり四文字熟語に挑戦したりすることで、さらに楽しめるでしょう。
■後出しジャンケン
後出しジャンケンは、先にジャンケンの手を出した相手に対して、勝ち・負けを決められた後出しのジャンケンをする脳トレです。
手だけでなく、足や口を使って後出しのジャンケンをするなどの工夫をこらすと、難易度が上げられます。たとえば「手で勝つ」「足で負ける」といった決まりであれば、相手が「パー」を出したとき、手は「チョキ」足は「グー」といった形です。
考えることが多いため、若い人でも難しく、全身を使って楽しめます。
■ユニークしりとり
ユニークしりとりは、他の人が思いつかないような言葉を考えて答えるしりとりです。
たとえば、「りんご」というお題に対して「ご」から始まる言葉を、その場の全員で考えて答えを発表し、誰とも被らなければポイントがもらえるといったルールで行います。
言葉を思い出す作業と他の人がどんな言葉を選ぶのか想像する作業が頭の中で行われるため、脳に刺激を与え、活性化できます。
4. まとめ
脳は使わないと、どんどん衰えていきます。加えて、体力的に外へ出ることが難しい高齢者は、コミュニケーションの場から離れてしまいがちです。
脳トレやクイズを通して、コミュニケーションの場を広げ、脳を使うことで認知症を予防しましょう。