デイサービスで人気のホワイトボードのレク5選!高齢者向けの脳トレ・ゲームを紹介!
デイサービスでのレクリエーションは、利用者にとって楽しみな時間の一つです。しかし、毎日行なっても飽きないレクリエーションを考えるのは容易ではありません。
今回は簡単に皆が楽しめる、ホワイトボードを使用したレクリエーションを紹介します。デイサービスで行う際のポイントや、おすすめの脳トレゲームを併せて解説するので、ぜひ参考にしてください。
1. デイサービスでホワイトボードを使ったレクが人気!
デイサービスで行われるレクリエーションには、体を使うものやカラオケ、脳トレゲームなどがありますが、ホワイトボードを使ったレクリエーションは、手軽に行うことができるので人気です。
理由としては以下の3つが挙げられます。
- 大勢でのレクに向いている
- 参加者の表情を確認しやすい
- レクの準備が容易
■大勢でのレクに向いている
ホワイトボードを使ったレクリエーションは、大人数で行う際に向いています。参加者がホワイトボードに書きながら進行していくため、内容が伝わりやすく、ルールを理解しやすいのが理由です。
また座った状態でも参加できるため、転倒などの危険性も少なく安全に参加できます。大勢で集まって取り組むことができるので、にぎやかで一体感を生みだしやすくなるでしょう。
■参加者の表情を確認しやすい
視線がホワイトボードに集中するので、スタッフは参加者の表情を見ながらレクリエーションを進行できます。そのため、参加者の反応がわかりやすく、人気があるレクリエーションの判別や、次回の参考にもなるでしょう。
小さい文字が見づらい方や耳が聞こえづらくなった方も、ボードを見ながら内容を確認できるため、わからないまま進行する懸念も回避できます。
■レクの準備が容易
ホワイトボードを使用したレクリエーションは、基本的にホワイトボードとマーカー、イレーサーだけで実施が可能です。
普段はホワイトボードを隅に置いておいて、レクリエーションの時間になったら移動するだけで整います。スタッフの負担が減り、準備や道具などの手間もかかりません。
2. ホワイトボードを使ったレクを成功させるポイント
この章では、ホワイトボードを使ったレクリエーションを成功させるポイントを紹介します。主なポイントは以下の4つです。
- 配置する場所を考える
- 答えやヒントの多い問題にする
- 笑いを誘う雰囲気作りを意識する
- コミュニケーションをサポートする
■配置する場所を考える
ホワイトボードは、参加者全員が見えやすい場所に配置するのがポイントです。参加する人数に合わせて、椅子を置く位置も確認しましょう。
■答えやヒントの多い問題にする
ホワイトボードを使ったレクリエーションにはさまざまなものがありますが、答えの数が多い問題にすることをおすすめします。
答えが1つの場合は、たくさんヒントを用意するなど、工夫が必要です。皆で盛り上がって楽しめるような問題を用意することを心がけましょう。
■笑いを誘う雰囲気作りを意識する
大人数が参加する場合、笑いを誘うと場の雰囲気が和みます。スタッフが率先して間違って見せるなど、リードして盛り上げましょう。
答えが間違っていても、恥ずかしいと思わせない雰囲気作りを意識するのが大切です。
■コミュニケーションをサポートする
複数人で行うレクリエーションは、利用者がコミュニケーションを作るきっかけの場でもあります。孤立感を生まないよう一人ひとりに問いかけるなど配慮しましょう。
たとえ答えることが難しくても、参加しているだけで楽しい雰囲気を感じられるようなレクリエーションにすることがポイントです。
3. ホワイトボードを使った盛り上がる脳トレゲーム5選!
この章では、ホワイトボードを使った盛り上がる脳トレゲームを5つ紹介します。
- ある・なしクイズ
- 福笑い
- 連想ゲーム
- クイズ「何を表しているでしょう」
- オノマトペクイズ
■ある・なしクイズ
ある・なしクイズは、単語をもとに「ある」のほうだけに共通する点を見つけるクイズです。
【進め方】
- ホワイトボードの真ん中に縦線を1本引き、左側に「ある」、右側に「ない」と書く
- 「〇〇にあって、〇〇にはない」と言いながら、単語を書いていく
- 答えがわかった人は、手を挙げて答える
ある:親指、白雪、家具屋、おと、人魚
なし:小指、ボタン雪、服屋、こえ、ヒトデ
<答え>
語尾に「ひめ」を足すと童話のお姫様の名前になる
【盛り上げるポイント】
- 答えがわかっても、他の参加者に聞こえないように答えてもらうと、皆が最後までクイズに参加できます。
- 単語はすべて最初に書くのではなく、難しいものからだんだんわかるようにしていくのがおすすめです。
■福笑い
お正月でおなじみの福笑いは、ホワイトボードでも実践できます。
【進め方】
- ホワイトボードに顔の輪郭を書いておき、裏にマグネットを貼った福笑い用の目、鼻、口などのパーツを作る
- 顔を作る役の人は、タオルなどで目隠しをする
- 参加者の声を頼りに、マグネット付きのパーツをホワイトボードに貼って顔を完成させる
- すべてできたら、目隠しをはずして確認する
- 顔を作っている人は前が見えていないので、「もう少し右、下」など声を出すと盛り上がるでしょう。
- 利用者が目隠し役をする場合は、ケガをしないように注意してください。
■連想ゲーム
連想ゲームとは、前の人が言った言葉から連想する言葉をつなげていくゲームです。
【進め方】
- スタッフがお題を決めて「〇〇と言えば〇〇」と言いながら、ホワイトボードに言葉を書く
- 参加者が言った言葉を順に書いていく
- 最後の単語につながるよう、ヒントとなる言葉を挙げながら答えを導く
「赤いものと言えば〇〇」→「〇〇と言えば〇〇」など、単語を連想していきます。
【盛り上げるポイント】
- 言葉のゲームは、想像力や発想力を高めるため、なじみのあるものなど、興味のもてるテーマを出題しましょう。
- ゲームを進行するだけでなく、参加者の回答に反応して質問を投げかけるなど、会話が盛り上がるよう意識して進めます。
■クイズ「何を表しているでしょう」
「何を表しているでしょう」クイズは、絵とひらがなを使ったクイズで、文字が書かれている絵を見て何なのかを当てるゲームです。頭文字や色、形から推理して答えを導き出すので、カラーマーカーを用意しましょう。
【進め方】
- ホワイトボードに簡単な絵と、絵の正体の頭文字をひらがなで書く
- イラストと頭文字から何を表しているのか考え、わかった人から答えてもらう
川と桃、おじいさんのイラストを書き「か」「も」「お」など頭文字を書きます。
<答え>
桃太郎
【盛り上げるポイント】
- テーマはなじみのある童話などがおすすめです。
- 応用編として、歌詞からキーワードをピックアップして、何の歌か答える歌当てクイズも盛り上がります。
■オノマトペクイズ
オノマトペとは、擬音語・擬態語・擬声語のことで、鳴き声、ものや動きの音を使ったクイズです。
【進め方】
- ホワイトボードにテーマを書き、それにまつわるものと思いつくオノマトペを考えてもらう
- テーマとオノマトペの部分を残して消し、単語を思い出しながら答えてもらう
<例>
犬→「ワンワン」
カエル→「ゲロゲロ」
雨→「しとしと」
【盛り上げるポイント】
- 状況を思い浮かべやすいテーマを選び、リズムよくつなげていきましょう。
- 実際に口に出して言ってみることで、脳の活性化に役立ちます。
4. まとめ
ホワイトボードを使用したレクリエーションは、準備の手間がかからず、利用者も参加しやすく、大人数で楽しめるなどのメリットがあります。実施する際には、一人ひとりに問いかけるなど、配慮しながら皆で楽しめるようにしましょう。