デイサービスレクで盛り上がるテーブルゲームを紹介!進め方やルールも詳しく解説
デイサービスのレクリエーションで、身体機能が衰えている方も楽しんでもらえる卓上のゲームを考えているものの、なかなかアイデアが浮かばず悩んでいる方も多いでしょう。そこで今回は、高齢者でも楽しめるテーブルレクリエーションゲームを紹介します。
準備に手間がかからず、簡単なルールで手軽に楽しめるものばかりですので、ぜひ参考にしてください。
1. デイサービスレクで行うテーブルゲームの特徴
テーブルゲームは、体の不自由な方や認知症の方でも楽しめるほか、主催する側の負担も少ないレクリエーションです。
デイサービスで行えるテーブルゲームの主な特徴を挙げると、以下のようなものがあります。
■立つことが難しい方も楽しめる
テーブルゲームは、座った状態で行えるものがほとんどです。足腰が不自由で立つことが難しい方、車いすの方など、身体機能レベルの違う人同士でも楽しめます。
■脳を刺激するようなレクリエーションが多い
テーブルゲームは、指先や手を使い、頭で考えたり言葉を発したりしながら遊びます。認知症予防のほか、普段と違う部分を動かすことで、脳が活性化するメリットも期待できるでしょう。
■馴染みのあるゲームが多い
テーブルゲームは、将棋・麻雀・トランプなど馴染み深いゲームがほとんどです。ルールを新しく覚えるのが難しいという方でも、安心して楽しめます。
無料会員登録はこちら2. デイサービスレクで盛り上がるテーブルゲームネタ
デイサービスレクで盛り上がるテーブルゲームネタを紹介します。
■ピンポン玉カップインゲーム
複数並べられたカップにピンポン玉を投げ入れて、入った個数を競い合うゲームです。
【目的】
● 指先や腕を動かす
● カップに入ったときの達成感を得る
【用意するもの】
● 色の異なるカップ(3色ほど)を10個
● ピンポン玉×3個
【進め方とルール】
1. テーブルの上に色の違うカップを合計10個配置する
2. カップの色によって得点を設定する
3. 3個のピンポン球をゲームの参加者に渡す
4. ピンポン球をカップに向けて1球ずつ投げ(そのまま投げ入れたりバウンドさせたりしても可)合計点を計算する
5. 合計点を記録し、別の参加者にピンポン球を渡す
6. 参加者全員の得点を競い合う
■インディアンポーカー
各プレイヤーが1枚のトランプを、自分だけが見えないように額に貼り付けて、相手の反応を見ながら勝負するゲームです。
【目的】
● 他の利用者さんとの会話・コミュニケーションを促す
● 標的に向かって腕や指先、目を動かす
【用意するもの】
● おもちゃのコイン
● トランプ一式
【進め方とルール】
1. トランプを用意して、参加者全員が輪になるように座る
2. 参加者全員がトランプを引き、自分だけが見えないように自分の額に当てる
3. 周りの人が持っているカードを見て、自分のカードの方が強い、もしくは弱いかを予想する(カードの強さは2から数字順で強くなり、Kの次はAで最後がジョーカー)
4. 30秒~1分ほどの駆け引きを行う時間を設け、参加者同士で声をかけ合う
5. 時間がきたら勝負します。負けそうだと思ったら勝負を降り、勝てそうだと思ったらおもちゃのコインを1つ賭けて勝負に挑む
6. 参加者全員で一斉にカードを下ろし、全員のカードを比較する
7. 1番強いカードを持っていた人が、賭けられたコインすべて獲得する
8. この勝負を3~5回行なって、獲得したコインの枚数を競い合う
■ビー玉ゲートボール
100均やホームセンターに売っている素材で作る、卓上のゲートボールゲームです。
【目的】
● 手首の運動
● 集中力の向上
● 他の利用者さんとのコミュニケーションを促す
【用意するもの】
● 木製の小型ハンマー
● 大きめのビー玉×参加者の人数分
● コの字金具2~3個
● ナット複数
● 足ふき用マット×2~4枚(グリーンカラー推奨)
● ゴール用のフェルト
● ゴールボール用の棒(ストローなど)
【進め方とルール】
1. 初めに2人1組のチーム分けを行う
2. 各チームで打順を決め、じゃんけんなどで先攻・後攻を決める
3. 順番ごとにスタートエリアから、第1ゲートにめがけてビー玉をハンマーで打つ
4. 第2、第3ゲートと打ち続けて得点を獲得していく(ゲート通過ごとに1点)
5. ゴールポールに当てたらあがり
6. 10分を過ぎる、もしくはどちらかのチーム全員が上がりとなったらゲーム終了
7. 総得点の多いチームが勝利となる
■福笑いゲーム
目隠しをした状態で、バラバラになった顔のパーツを並べていき、より正確に並べられた人を競う、日本の伝統的なゲームです。
【目的】
● 認知機能の向上
● 他の利用者さんと笑い合うコミュニケーション
【用意するもの】
● 福笑い用のイラスト・パーツ(厚紙やダンボールがおすすめ)
【進め方とルール】
1. 福笑い用のイラストをテーブルに広げ、目、口、鼻などのパーツを適当な位置に配置する
2. 参加者にテーブルの前に座り、目隠しをする
3. 目隠しをした状態で、顔のパーツを適正な位置になるように並べていく
4. できたと思ったら完成の合図を告げて目隠しを外し、完成したものを確認する
5. 参加者全員で順番に行い、誰が最も適正な位置に置けたかを競い合う
■イントロクイズ
曲のイントロ部分のみを再生し、曲名を当てていくゲームです。
【目的】
● 昔の記憶を辿ることによる脳の活性化
【用意するもの】
● 音楽を再生できる端末(昭和の名曲や歌謡曲を流せるようにしておく)
【進め方とルール】
1. 問題を出題する人(スタッフ)の周りに参加者を集める
2. 出題者は、音楽を再生する端末から1曲選択し、曲のイントロ部分だけを流す
3. 曲名が最も早く答えられた人にポイントを進呈する
4. 10曲ほど同様の工程を繰り返し、1番ポイントが多かった人の勝利
■カップタワーゲーム
紙製のカップを積み上げていき、高さを競い合うゲームです。
【目的】
● 集中力の向上
● 指・腕・手首の運動
【用意するもの】
● 紙製のカップ多数
【進め方とルール】
1. 参加者にカップを10個ずつ渡す
2. 30秒の時間を設け、全員で一斉にカップを積み上げていく
3. 30秒経過したら、作業の手を止めてもらい、積み上がったカップの個数を数える
4. 1番高く積み上げた人の勝利
■卓上テニス
卓球用のラケットと紙風船を用いて、テーブル上で行うテニスです。
【目的】
● 腕・手首の運動
● ペアで組んだ人とのコミュニケーション
【用意するもの】
● 卓球ラケット×4
● 紙風船
【進め方とルール】
1. テーブルを2台並べ、その中央にテニスのネット代わりとなる障害物を設置する
2. 2人1組のペアになる
3. 2対2の状態になるようテーブルの前に座ってもらう
4. サーブを打つ人を決めて、サーブを打ってもらう
5. 自分の陣地内で紙風船が止まったり、うまく返せなかったりしたら相手チームの得点となる
6. 獲得した点数を計算していき、得点数の多かったチームが勝利
3. まとめ
今回は、デイサービスレクで盛り上がるテーブルゲームを紹介しました。テーブルゲームは身体機能に不安のある方でも楽しめるものが多く、準備に手間がかかるものも少ないので、企画をする側にとってもありがたいものです。
ぜひ今回紹介したゲームを行い、利用者さんたちの笑顔があふれる楽しい時間を生み出してください。