風船遊びで感触や変化を知ろう!2歳児でもできる風船遊びを紹介します
風船遊びは、見たり触ったりすることで五感を存分に使うので、子どもたちの発育に大きな影響を与えます。また、風船はやわらかいので2歳児でも安心して遊べます。しかし、子どもたちは風船遊びに熱中して周囲が見えなくなることも多く、ケガに注意が必要です。今回は、風船遊びを楽しく安全に行うために注意すべきことや、2歳児が楽しめる風船遊びを紹介します。
1. 風船遊びの狙い
風船遊びを行う中で、風船に触れて弾む感覚を体感したり多くの色の風船を見たりすることで五感が刺激されます。ここでは、何色もの風船を用いて遊ぶことで得られる発育効果をお伝えしましょう。
■風船の色を使って色彩感覚を養う
日常生活で、一度に何色もの風船に触れられる機会はあまりありません。たくさんの風船を使って遊ぶことは、子どもたちの視覚を働かせ、色を知るチャンスでもあります。
また、小さい頃に多くの色に出会えば、色に対する関心が高まり、新たな発見につながるでしょう。多くの色の風船を用いて遊べば、子どもたちは自然と何色もの色に触れることになり、色彩感覚が身につくきっかけにもなります。
■風船の感触や変化を知る
子どもたちは成長していく段階で、初めはうまく触れなくても、繰り返すことで加減をつかみながら触れるように学んでいきます。自分の手で風船に触ることで「キュッキュッとする」「弾むんだ」といった感覚や感触を知ることができるでしょう。
また、小さい頃から多くのものに触れることは、発育に大きくかかわります。風船遊びに取り組むことで触って楽しめ、風船の形が変化することに気付くといった発見により、脳の発達が促されて、子どもたちの成長へつながります。
■風船遊びで運動能力を身につける
普段ボールを使って行う遊びを風船変えれば、当たっても痛くないので2歳児でも安心です。ボールに見立てて遊ぶことで、遊びながら運動能力も身につくでしょう。
また、運動能力を養う遊びを日々行うことで体力がつき、病気やケガの予防へとつながります。子どもの体はまだまだ発達途中でアンバランスなところも多く、日頃から安心かつ安全に運動ができる環境づくりが大切です。特に、小さな頃から運動習慣を身につけて、摂取エネルギーと消費エネルギーをバランス保つことは、肥満のリスク回避にもつながるでしょう。
2. 風船遊びをする際の注意点
風船遊びを行うときは、子どもたちが夢中になって遊ぶのを考慮し、徹底した安全対策が必須です。風船遊びをする際には、以下のことに気を付けましょう。
■遊ぶスペースは広く確保する
風船を使って遊ぶときは、周囲が散らかっていないか確認して、広い場所で行いましょう。子どもたちは、風船に気を取られて、周囲の状況に気付きません。遊んでいる最中に子ども同士がぶつかったり転倒したりすることもあります。
子どもたちが動きまわっても安全に遊べるように、遊ぶスペースの確保を行い、あらかじめ安全な環境に整えておくことが大切です。
■遊ぶ場所には風船が割れるものを置かない
風船遊びの際は、風船が割れないように注意しなければなりません。割れた拍子に風船が細かく散ると、誤飲につながります。周囲に、風船が割れるきっかけとなりそうなおもちゃなどを置かないようにしましょう。また、遊ぶスペースに残っているおもちゃの破片やゴミも、風船が割れてしまう原因です。遊ぶ前によく確認して拾っておきましょう。その他、洋服のボタンやファスナーが風船にぶつかって割れることもあります。事前に保護者へ活動内容と洋服の選び方を伝えておきましょう。
風船は割れる際に大きな破裂音がするため、びっくりして風船を怖がる子どももいます。怖がる子どもがいたら、大人が声かけをしてサポートしましょう。
■子どもが風船を口に入れないように見守る
膨らませる前の風船をなめたり口の中に入れたりする可能性があるので、誤飲に注意しましょう。子どもたちを注意深く見守るとともに、使っていない風船を子どもたちの手の届かないところへ置くようにしてください。
3. 2歳児でもできる風船遊び5選
以下では、2歳児におすすめの風船遊びを5つ紹介します。
■風船ロケット
ストローに風船をつけてロケットのように飛ばします。どこに飛ぶかわからないので、広いスペースで遊びましょう。
【材料】
● 風船
● ストロー
● 紙
● テープ
● ペン
● ハサミ
【遊び方】
1. ストローの曲がるところを切り、じゃばら部分は捨てる
2. 風船の口を1.2cmほど切り、切った部分にストローをさしてテープで留める
3. 紙にロケットの羽を書いて切ったらストローに貼りつける
4. ストローから空気を入れ、風船が膨らんだら指でストローの口を押さえる
5. ストローから指を離してロケットを発射させる
【ポイント】
● ストローと風船をテープで留める際、外れやすいので何重にも留めるようにします。
● 2歳児にとってハサミを使う作業は危険なので、大人が行うようにしましょう。
■バルーンマット
圧縮袋に風船を敷き詰めて、乗ったり寝転んだり、風船の上で浮いているような感覚が楽しめます。
【材料】
● 圧縮袋(布団圧縮袋や洋服圧縮袋などの大きいサイズ)
● 風船(20個くらい)
● 掃除機
● 空気入れ用のポンプ
【遊び方】
1. 風船を同じ大きさになるように膨らませる
2. 圧縮袋に風船を敷き詰めたあと掃除機で袋の中の空気を抜く
3. 座ったり寝転がったりして楽しむ
【ポイント】
● 風船は隙間を空けないように圧縮袋に入れると割れにくくなります。
■風船タッチ
天井や壁から風船をぶら下げ、タッチして遊びます。
【材料】
● 風船
● すずらんテープ
● ガムテープまたは養生テープ
【遊び方】
1. 風船を膨らませたら結び目にすずらんテープを結びつけて、部屋の天井や壁に貼ってぶら下げる
2. ぶら下がっている風船を手で触って遊ぶ
【ポイント】
● 風船をぶら下げる位置は、子どもたちの手が届くか届かないかの高さにすると、夢中で遊んでくれます。
● 2歳児より下のクラスの子どもたちには、少し低い位置にぶら下げるとよいでしょう。
■風船玉入れ
風船を使って行う玉入れで、動きが予測しづらく通常の玉入れとは違う楽しさが味わえます。
【材料】
● 風船
● 大きめのカゴやダンボール
【遊び方】
1. 膨らませた風船を複数用意する
2. 大人が大きなかごやダンボールを持つ
3. 子どもたちは大人から少し離れたところに立ち、カゴに向かって風船を投げて入れば成功
【ポイント】
● カゴの位置を変えれば難易度の調節が可能です。
● 大人が腕で輪を作ってカゴに見立てると、とても簡単に行えます。
■風船ボール
ビニールテープの重さによって風船が弾むようになるので、室内で思い切りボール遊びが楽しめます。
【材料】● 風船
● ビニールテープ
【遊び方】
1. 風船を膨らませたら、結び目からビニールテープを放射状になるように巻き付ける
2. できあがった風船ボールをバウンドさせたり蹴ったりして遊ぶ
【ポイント】
● 雨が降っている日でも室内で楽しくボール遊びができます。
● 当たっても安全なので、2歳児のボール遊びへの導入におすすめです。
4. まとめ
風船遊びは、多くの色と感触で五感を存分に刺激できる遊びなので、子どもたちの発育によい作用をもたらします。室内でも思い切り体を動かして遊べて、2歳児でも簡単にできるので、ぜひみんなで一緒に楽しんでみてください。
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