高齢者施設で喜ばれるゲームを7つ紹介!ゲームを盛り上げるコツとは?
高齢者の運動不足や認知症のリスク軽減のために、ゲームを通じた脳トレや運動が近年注目されていますが、高齢者に人気のあるゲームはどのようなものなのでしょうか。
この記事では、高齢者向けにおすすめのゲームを7つ紹介しています。高齢者施設でのレクリエーションや、家族や友人との時間を有意義に過ごしたい方には特におすすめの記事なので、ぜひご覧ください。
1. 高齢者施設で喜ばれるゲーム7選!
高齢者施設でのレクリエーションは近年高い注目を浴びていますが、ルールが複雑で身体的負担の大きいゲームは、高齢にとって難しく導入しづらいものです。
高齢者施設で取り入れたいゲームのポイントには、以下のようなものが挙げられます。
- 簡単なルールで遊べること
- 身体的な負担が少ないこと
- 認知機能を刺激すること
- コミュニケーションが取りやすいこと
そこでこの章では、施設に導入しやすく利用者が喜ぶゲームを7つ紹介します。
■ペットボトル立てゲーム
こちらはペットボトルを立てていくゲームで、倒れたペットボトルを足や手で正しい状態に立てる早さを競う遊びです。
ペットボトルに水を入れることで難易度が上がり、手先の動きや筋力を鍛えることもできます。また、逆さまに置いたペットボトルを片手で立てる遊び方もあり、ペットボトルの数を調整して難易度を変えることも可能です。
■ペットボトルボウリング
ペットボトル10本に水やビー玉を入れて並べ、利用者にボールを投げてもらいボウリングのように倒すゲームです。
軽量なボールを使うため、比較的安全に行えるほか、手先の動きを意識することで、高齢者にも楽しんでもらいながら認知機能を刺激できます。また、ペットボトルの数を増やしたりボトルを倒す位置を変えたりすることで、難易度の調整も可能。
■連想ゲーム
1つの言葉から次の言葉を連想していくゲームです。
たとえば、「りんご」から「赤」「果物」「ジュース」など、さまざまな言葉を連想していくことで、語彙力や記憶力を刺激します。考えることは、高齢者にとってよいトレーニングになるでしょう。
■イントロクイズ
曲のイントロを聴いて、曲名を当てるクイズです。
高齢者にとって懐かしい世代の曲を選定することで、昔を思い出しながら楽しんでもらえるでしょう。
■伝言ゲーム
言葉を順番に隣の人へ伝えていくゲームで、最後の人に伝えられた言葉が最初に言った言葉と合っていれば成功です。
しかし、失敗した場合でも盛り上がるため、高齢者同士のコミュニケーションを深めることができるでしょう。
■風船おくりゲーム
参加者で協力して風船を後ろに渡していくゲームで、風船を落とさないように協力して行います。
ボールではなく軽い風船を使うことで、難易度の調節も可能です。協力するためにコミュニケーションが必須なので、参加者全員が会話をしながら楽しむことができるでしょう。
■トランプ
トランプは簡単なルールで遊べるカードゲームのため、高齢者にとっても遊びやすいゲームです。
以下に高齢者施設に導入しやすいトランプのゲーム例を紹介します。
・七並べ
数字の7を基準とし、同マークの隣り合った数字を並べていくゲーム。先に手札をなくしたプレイヤーが勝利となるルールですが、手元に出せる手札がない場合は、あらかじめ決めた回数まで「パス」ができます。ジョーカーを使ったルールもあるため、参加者でルールを決めてから始めましょう。
・ババ抜き
同じ数字のカードを組み合わせてペアを作り、自分の手札を減らしていきます。最後にジョーカーを持っている人が負けのゲームです。これらのゲームはルールが簡単で覚えやすく、楽しみながら認知機能のトレーニングができます。ただし、個人差がありますので、参加者の体力や興味に合わせて調整することが重要です。 無料会員登録はこちら
2. 高齢者施設でのゲームを盛り上げるコツとは?
ゲームを盛り上げるためには、以下のような工夫が大切です。
■挨拶やルール説明をしっかり行う
まずは、最初に挨拶やルール説明をしっかり行いましょう。
ルール説明では、参加者全員にわかりやすいように伝えることが大切です。特に、高齢者は聴力が低下している傾向にあるため、大きな声で話しましょう。
ルールが複雑な場合は、実演や図を用いて説明することをおすすめします。挨拶やルール説明をしっかり行うことで、参加者が不安なくゲームに集中できるようになり、ゲームの楽しさが増すでしょう。
■声をかける
ゲームを楽しんでもらうためには、参加者に適宜声かけをしましょう。
声をかけることで、参加者のモチベーションを上げることができ、ゲームの盛り上がりも増します。
たとえ参加者がゲームに失敗した場合でも、参加者のよい部分を見つけて褒めることでモチベーションを下げることがなくなり、結果的にレクリエーションの成功につながりやすくなるでしょう。
■楽器を鳴らす
ゲームの最中に、楽器を使って場を盛り上げることも有効です。
タンバリンやマラカスなどの楽器を参加者または施設のスタッフが使うことで、ゲームの雰囲気を盛り上げることができます。
また、リズムやメロディーを奏でることによって、参加者の感情を豊かにしたり脳に刺激を与えられたりするため、認知症予防などにも役立つでしょう。
■小道具や装飾などを工夫する
場合によっては、小道具や装飾などを工夫することも大切です。
たとえば、ゲームで使用する小道具に色や飾りをつけるとより華やかな雰囲気になり、ゲームを盛り上げられます。
また、季節やイベントに合わせた装飾を施し季節感を出すことで、参加者のモチベーションを高めることができるでしょう。小道具にこだわることで、参加者がよりゲームに没頭できる環境を作ることができるため、おすすめです。
3. ゲームを実施する際の注意点
高齢者施設でのゲーム実施時には、以下の点に注意することが大切です。
■参加者に合わせたゲームを選ぶ
高齢者施設でのゲーム実施時には、参加者の状態に合わせたゲームを選ぶことが重要。
たとえば、車いすの利用者が多い場合は、車いすでもプレイできるテーブルゲームを選ぶ、足が不自由な参加者には動かずに座ったままできるルールを適用するなど、参加者の身体的特徴や状態に配慮したゲームを選びましょう。
■安全対策をしっかりと行う
高齢者施設でのゲーム実施時には、安全対策をしっかりと行うことが大切です。
ゲームを行う前には、当日使用する道具などの設備に危険な箇所がないか、しっかりと点検しておきましょう。また、ゲーム中にケガや事故が起こらないように、施設スタッフが目を配り、安全面に十分な配慮を行う必要があります。
■参加を強要しない
高齢者の中にはゲームが苦手な方もいるため、強制的に参加させてはいけません。
参加を強制すると、ストレスを感じたりゲームに対する嫌悪感を抱いてしまったりする場合があります。自由に参加できるようにすることで、自分自身のペースで楽しむことができるでしょう。
■子ども扱いしない
力や知能が衰えている場合であっても、高齢者を子ども扱いはせず、プライドを守りながら楽しむことが大切。
参加者が自分自身のペースで楽しめるように、穏やかな口調で話し、優しく接しましょう。高齢者にとって、レクリエーションのゲームの時間を楽しく過ごすことは大切なことなので、常に丁寧な対応を心がけてください。
4. まとめ
高齢者施設でのゲームは日々の生活に活気を与え、利用者同士の交流を深めるために大切な要素の一つです。
しかし、実施にあたっていくつかのコツやポイントがあり、これらに気を付けることで、参加者が安心してゲームを楽しめる環境を作ることができます。
高齢者施設のスタッフやボランティアの方は、ぜひ本記事を参考に、参加者が楽しめるゲームを提供し、よりよい施設生活をサポートしていくことを目指してください。