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介護

2023年7月18日

車椅子の方でもできる高齢者施設のレクリエーションとは?注意点についても紹介

高齢者施設では、入居者の健康のためにさまざまなレクリエーションが行われています。しかし、車椅子の方も参加するとなると、どのようなレクリエーションを選べばよいか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、車椅子に座った状態でも安全にできる高齢者施設におすすめのレクリエーションを紹介します。車椅子の方とレクリエーションを行う際の注意点もお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。

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1. 車いすの方でもできる高齢者施設のレクリエーション


車椅子の方も参加できるおすすめのレクリエーションを紹介します。

■風船バレー

風船バレーは数人で輪になって座り、風船を使ってバレーボールのようにラリーを続けていくゲームで、座ったままできるため、車椅子の方にもおすすめのレクリエーションです。
やわらかく軽い風船を使うことで年齢に関係なく誰でも安全に楽しむことができ、風船の数を増やしたり打ち返しにくいラケット使ったりすることで、簡単に難易度を上げることもできます。

■魚釣りゲーム

魚釣りゲームは、車椅子の方におすすめのレクリエーションです。
魚のイラストにクリップを取り付け、竿には紐と磁石を取り付けて釣り上げましょう。紙でできたイラストのため、力を使う必要がなく誰でも楽しく行えるほか、S字フックを使ったり魚の大きさを変えたりすれば難易度を変えることもできます。
みんなで楽しく魚のイラストを描いて釣り上げれば、一層レクリエーションが盛り上がるでしょう。

■玉入れ

玉入れは運動会でお馴染みですが、座ったまま行うことで車椅子の方も楽しく参加でき、上半身の運動にもなるレクリエーションです。
玉入れの玉は、新聞紙を丸めてテープなどで固定するだけで簡単に作れ、色分けしてチーム戦にするなどさまざまなアレンジを加えられます。ただし、座った状態でも無理なく入れられるように、箱の高さに注意して調整しましょう。

■旗揚げゲーム

旗揚げゲームは、2色の旗を手に持ち指定された通りに上げたり下げたりするゲームです。
座ったままできるため、車椅子の方でも楽しくできるのはもちろん、指定された通りに正しく旗を動かすには、集中力や反射神経が必要になり、脳の働きを活性化する効果が期待できます。指定する際の言い方を変えて指示を出すことで、さまざまな遊び方が楽しめるでしょう。

■輪投げ

輪投げは、高齢者や車椅子の方でも楽しく参加できるゲームです。
飛距離を考えて程よい力で輪を投げるのは意外と難しく、力加減を考えなければならないため、頭への刺激にもなるレクリエーションです。輪は新聞紙を丸くして色テープなどで補整して作り、ピンはペットボトルに水を入れたりラップの芯を土台に固定したりして作りましょう。<

■タワーゲーム

タワーゲームは、牛乳パックやお菓子の空箱など軽いもので作ったブロックを高く積み上げていくゲームです。
バランスよく積み上げるには手先の器用さが必要になるため、手や指先のトレーニングにもつながります。車椅子の方でも安全にできるレクリエーションですが、座ったままの姿勢でも手が届く範囲で無理なく行えるよう調整しましょう。

■クイズ大会

頭の体操になり、脳のトレーニングに効果的なクイズ大会は、車椅子の方でも気軽に参加できます。
正解できなかったとしても、頭を使って考えることや問題に関心をもつことが脳の活性化につながり、認知症予防の効果が期待できるでしょう。〇×クイズや三択クイズなど種類も豊富で、賞品を用意すれば、みんなで楽しみながら達成感を得られることも魅力的です。

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2. 車いすの方とレクリエーションを行う際の注意点


ここからは、車椅子の方とレクリエーションを行う際に注意すべきことをお伝えします。

■安全への配慮をきちんとする

レクリエーションは、参加者一人ひとりの身体機能を把握したうえで、しっかりと安全を確保し、常に危険予測をしながらルールに従って行う必要があります。
特に、レクリエーションの最中に転倒したり車椅子からずり落ちたりすることがないように、スタッフを数名配置して安全面に十分に気を配りましょう。また、必要なスペースの確保や車椅子のブレーキロックなどの事前準備を怠らないことも大切です。
スタッフの人数が少ない場合は、動きが少なく目の行き届きやすいレクリエーションを選択するとよいでしょう。

■「できない」と決めつけない

車椅子だからといって、下半身のレクリエーションができないということはありません。立てない方や歩けない方であっても、積極的に足を動かすことで下半身の機能の維持・向上が期待できます。
その際は、参加者の身体機能に応じて難易度を下げるなど、無理のない範囲で簡単なことから挑戦してみることが大切です。ただし、できないと決めつけたり無理強いしたりすることは避けましょう。

■利用者間のトラブルを想定しておく

レクリエーションは数名で集まって行う場合が多いため、参加者の間でトラブルが起こり得ることを想定しておく必要があります。また、認知症によりルールを理解しにくい方はスタッフが手助けして一緒に行うなど、個々に合わせたサポートも必要です。
レクリエーションの準備段階で盛り上げ方を考えておくことで、トラブルなく全員が楽しめる場を提供するようにしましょう。

3. まとめ

車椅子に座った状態でも楽しく安全にできるレクリエーションはたくさんあり、身体機能の維持・向上や認知症の予防などさまざまな効果が期待できます。
車椅子の方はレクリエーションに参加することが難しいと決めつけず、この記事を参考に、安全に配慮しながら楽しめるレクリエーションをぜひ取り入れてみてください。

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栖原大輔

求人あるあるの求人作成・記事執筆を担当。介護福祉士。福祉業界の実務経験に裏付けられた豊富な業界知識による現場目線での記事作成が得意。

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