高齢者施設でおすすめの集団レクリエーションを紹介!レクリエーションで楽しく健康を維持しよう
高齢者は、日々の生活の中で運動やコミュニケーションをする機会が少ない傾向にあるため、施設での集団レクリエーションは重要な役割を果たしています。
ここでは、高齢者施設でのおすすめの集団レクリエーションを紹介し、楽しみながら健康を維持する方法をお伝えします。
1. 高齢者施設でおすすめの集団レクリエーション5選
高齢者におすすめの、認知機能や運動機能を刺激するゲームを中心に紹介します。
これらのレクリエーションを通して、高齢者同士がコミュニケーションを取り、心身ともに健康を維持するためのサポートをしましょう。
■糸電話伝言ゲーム
【用意するもの】
- 紐や糸
- 紙コップ
【やり方】
- 糸電話をつないで、糸がピンと張るような位置まで間隔を空ける
- 最初の人から伝言を伝えていき、最後の人まで正確に伝われば成功
【ポイント】
- 足腰が弱っている参加者は、椅子に座って行います。
- 聴覚が弱った参加者の場合は、スタッフが補助してあげましょう。
■ボウリング
【用意するもの】
- 軽量のボウリング用ボール
- ボウリングピン(なければペットボトルを使用)
【やり方】
- ボウリングピンを10本、三角形に並べる
- ボウリング用ボールを使ってピンを倒す。1度のプレイで、ボールを3回まで投げられる
- 倒れたピンをすべて取り除く
- 残ったピンを倒す
- 倒したピンの数を集計し、1番多くピンを倒せた人が勝利
【ポイント】
- 参加者の身体能力に合わせて、ボールやピンの重さを変える(ペットボトルを利用する場合は、中に砂や水を入れて重さを調整する)ことができます。
- 1度のプレイで投げられる数をボウリングのルール通り2回に限らず、3回など多めに設定することで、苦手な人でも楽しめるでしょう。
■連想ゲーム
【用意するもの】
- カードや紙
- ホワイトボード
- 黒板
【やり方】
- 単語を1つ決める
- その単語から連想したものを書く
【ポイント】
- 最初に設定する単語は、なるべく具体的なものを選び、難しい言葉を使わないようにしましょう。
- 連想のテーマを「〜から始まる食べもの」「都道府県」など、参加者の興味に合わせることで、より楽しめます。
■うちわリレー
【用意するもの】
- うちわ
- 空き缶
- お手玉
【やり方】
- うちわの上にものを乗せて、最後の人まで落とさないように受け渡していく
- 運ぶものには直接手で触れてはいけない
【ポイント】
- うちわに乗せるものは、参加者に合わせて重さや滑りにくさを調整しましょう。
- 座った状態でも参加してもらうこともできます。
■ひもを引っ張るゲーム
【用意するもの】
- かご
- 紐かロープ
- 紙コップ
【やり方】
- 紙コップに紐かロープを括りつけ、参加者に持ってもらう
- 括りつけた先の紙コップ部分を1か所に集め、スタッフが上から勢いよくかごを被せる
- 参加者は持っている紐を引き、スタッフが被せたかごに紙コップが閉じ込められなかった人の勝ち
【ポイント】
- 音楽などを流し、止まったタイミングでかごを被せるとより緊張感が増し、反射神経も鍛えられるためおすすめです。
2. レクリエーションにはどんな効果がある?
この章では、実際にレクリエーションがどのような効果をもたらすかについて、紹介します。<
■脳機能・身体機能の維持
高齢者施設で行う集団レクリエーションには、身体機能を維持する効果があります。
たとえば、ボウリングやうちわリレーなどのゲームは、手足の運動やバランス感覚の維持に役立つでしょう。また、糸電話伝言ゲームや連想ゲームなどの脳トレゲームには、脳を刺激することで、認知機能を維持する効果が期待されます。
これらのレクリエーションは、生活能力を維持するためのものであり、高齢者の身体機能や脳機能を維持することで、介護の負担を減らすことにもつながるでしょう。
■食欲の増進や安眠
体を動かし適度な疲れを感じることで、食欲が増進するとともに、睡眠の質が向上します。
健康的な食事や良質な睡眠は、身体の健康維持に欠かせない要素であるため、集団レクリエーションの重要性はますます増加傾向にあると言えるでしょう。
■ストレスの緩和や心身のリラックス
集団レクリエーションは、人と交流する場を提供する機会でもあります。
特に高齢者の場合、生活の中で病気や介護などのストレスを抱えがちですが、レクリエーションに参加することで気分転換やリフレッシュが可能。集団レクリエーションを通じて、ストレスを解消することで、健康的な心身を維持することができるでしょう。
3. 高齢者施設で集団レクリエーションを行う際の注意点
高齢者施設で集団レクリエーションを行う際は、参加者それぞれの特徴が異なることに注意し、全員が安全に楽しめるように工夫することが大切です。
■皆が楽しめるレベルにする
高齢者施設で集団レクリエーションを行う際は、参加者全員が楽しめるレベルに合わせることが大切です。
そのためには、まず参加者の特徴をできるだけ把握して、そのレベルに合ったレクリエーションを選びましょう。
ただし、レクリエーションが簡単すぎると、参加者が「子ども扱いされている」と感じることもあるため、難易度を適度に調整する必要があります。
■参加の無理強いはしない
集団レクリエーションへの参加意思は、利用者のその日の健康状態や気分によってさまざまです。
そのため、施設スタッフは参加者に無理を強いることはせず、参加意思が薄い人にはやる気が出るような声かけを行う程度にしましょう。
また、レクリエーションの参加中に体調が悪化した場合は、無理をして続けずに、すぐに適切な措置をとるようにしましょう。
4. まとめ
高齢者施設での集団レクリエーションは、生活の質を高めるために重要な役割を果たしています。
脳機能や身体機能の維持、食欲増進や安眠、ストレス緩和や心身のリラックスなど、多くの効果が期待できるでしょう。
また、利用者全員が楽しめるレクリエーションを行い、参加したくない人には無理強いをしないことも大切です。高齢者が心身ともに健康で幸せな生活を送るために、この記事を参考に適切なレクリエーションを提供しましょう。