アクティビティケアにおすすめの企画は?みんなが楽しめるアクティビティケアを紹介!
アクティビティケアは、要介護高齢者が楽しく過ごせる取り組みとして介護施設でよく取り入れられていますが、その企画内容に悩むケースが多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、アクティビティケアにおすすめのレクリエーションを紹介します。アクティビティケアの種類や効果などがわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
1. アクティビティケアとは
アクティビティケアとは、クオリティオブライフの向上を目的として、要介護高齢者の方が楽しみながら体を動かし、身体機能低下の防止を図るケアのことです。
具体例として、手工芸や音楽、体操のほか、ゲーム、散歩、花見などが挙げられます。アクティビティケアを行うことで、機能訓練だけではなく、精神的な安定を促せるでしょう。
2. アクティビティケアの種類
この章では、アクティビティケアの種類について紹介します。
■体を使うアクティビティケア
体を使うアクティビティケアは、程よく筋肉を動かすため、転倒防止や姿勢の維持、歩行能力のサポートといった効果が期待できるでしょう。
・バトンつなぎ
バトンつなぎは、大勢で楽しみながら行えるレクリエーションです。ルールは、円になって音楽をかけながらバトンを一方向に回し、音楽が止まったときにバトンを持っている方が罰ゲームを受けます。罰ゲームとはいえ、参加者全員が笑える程度のもので、過度なストレスを与えないことがポイントです。レクリエーションの効果として、バトンを受け渡しする際に握力の向上が期待できるでしょう。
・玉蹴り
玉蹴りは円になってボールを相手にパスするゲームです。足の筋肉を使ったりコミュニケーションを取る機会になったりするため、高齢者施設でよく取り入れられています。コツは、ボールをしっかり見て相手のところまで届くよう蹴ることで、当たっても痛くないやわらかい素材のボールを準備しましょう。
■手先を使うアクティビティケア
手先を使うアクティビティケアは、細かな動きを通じて体への伝達力や器用さを維持するのが目的のケアです。
・折り紙・おはじき
折り紙やおはじきは幼少期に遊んでいた方が多く、高齢者施設でも取り入れやすいアクティビティケアです。参加する方に合わせて、サイズや材質は選択する必要があるため、折りやすいように大きめの折り紙や、見つけやすいようにカラフルなおはじきを準備する必要があるでしょう。・塗り絵
塗り絵は、線からはみ出ないように細かく塗ったり色を塗る順番を考えながら作業を進めたりするため、手先や脳を鍛えられるレクリエーションとしておすすめです。塗り終わった作品は施設や自宅に飾ることができ、作品を通じて新たな交流やコミュニケーションを促せるでしょう。■脳を使うアクティビティケア
脳機能の向上・維持を目的としたアクティビティケアを紹介します。
・間違い探し
間違い探しは、似ている2枚の絵の中から異なる箇所を参加者に当ててもらうことで、観察力や集中力を鍛えることができるアクティビティケアです。間違いを見つけることで達成感を得られるため、参加者も楽しんで取り組めるでしょう。最初は簡単なものから挑戦し、慣れてきたら徐々に難易度を上げていきましょう。・指遊び
指遊びには、さまざまな遊び方があります。たとえば、指でカタツムリやキツネなどの動物の形を作ったり、「おちゃらかほい」のようにリズムに合わせて指を動かしたりする遊びが一般的です。注意点としては、参加者の中には器用に指を動かせない方や、リズムに乗るのが苦手な方もいるかもしれないため、難しくならないように難易度を下げ、ゆっくり遊ぶことを心がけましょう。■リフレッシュが目的のアクティビティケア
リフレッシュを目的としたアクティビティケアは、気分転換や精神的な安定につながるため、多くの施設で取り入れられています。
・カラオケ
カラオケは、大きな声で歌うことでストレス発散やリフレッシュの効果が期待できます。懐かしい曲や明るい気分になる曲などを歌って大勢でワイワイ楽しめるほか、歌うことが苦手な方でも、手拍子で参加して楽しい気持ちになれるでしょう。カラオケを導入する際は、本格的な機材でなくても問題ありません。歌詞カードやカラオケ音源、ラジカセなどがあれば気軽に取り入れられます。・玉入れ
玉入れは運動会のイメージがありますが、アクティビティケアにもよく取り入れられています。指先や握力を活用しながら大勢の参加者と楽しむことができ、座ったままでも参加できることから、足腰に負担をかけず楽しめます。ただし、固いボールを使うとケガにつながる恐れがあるため、やわらかいボールを準備しましょう。3. まとめ
本記事では、アクティビティケアにおすすめの企画を紹介しました。アクティビティケアの企画は、体や頭を使ったり気分転換や交流を促したりと、目的は多種多様です。そのため、参加者の状態に合わせたアクティビティケアを取り入れることが重要です。
介護施設で働かれている方や要介護高齢者が身近にいる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。