デイケアのレクリエーションをする際のポイントを解説!人気のレクリエーションも紹介!
デイケアで行うレクリエーションにはさまざまな種類があるため、何を実施すればよいか悩む方も多いでしょう。
この記事では、企画のポイントや準備の仕方について詳しく紹介しています。さらに、当日の流れや代表的な例にも触れているので、レクリエーションの企画に悩んでいる方は参考にしてみてください。
1. デイサービスのレクリエーションを実施するまでの流れ
レクリエーションの目的は、高齢者の心身の健康を保つことです。どのような内容にすればいよいか、企画や準備のポイントについて解説します。
■企画するときのポイント
デイケアのレクリエーションには、体を動かすものや他者との交流を深めるもの、脳トレなどがあります。ここでは、企画するときのポイントを紹介します。
・情報はネットや本を参考にする
レクリエーションの企画は、介護情報を発信するネットや本を参考にするとよいでしょう。レクリエーション専門の本には、印刷して使えるイラスト付きの本もあり、とても便利です。また、動画ならレクリエーションの手順を見ることができます。
・参加者が楽しめる内容を考える
企画を立てる際は、参加者全員が無理なく楽しめる内容を考えましょう。介護度や認知機能レベルによっては、レクリエーションが負担になってしまう場合もあります。難易度を調整したり参加の仕方を工夫したりして、参加者の状態に合わせたものにしましょう。
・シミュレーションをする
企画ができたら、本番前にシミュレーションをしてみましょう。本番と同じように進行や動きを確認することで、問題や改善点が見つかることもあります。よりよいレクリエーションにするためには、当日参加するスタッフで一連の流れを確認しながらシミュレーションすることが大切です。
■実施のための準備
デイケアでレクリエーションを実施する前に、しっかり準備をしておくことが大切です。どのような準備が必要か、以下でポイントをチェックしていきましょう。
・参加者を把握する
レクリエーションを安心して楽しんでもらえるよう、参加者の身体状況はもちろん、趣味や特技、苦手なことを確認しておきましょう。事前に確認することで、参加者の興味を引く企画ができます。また、当日の話題作りにもなるのでおすすめです。
・会場内の配置を考える
会場のスペースがわかったら、テーブルや椅子、道具の位置を考えます。参加者の身体状態や好みをふまえて、座る順番とスタッフの立ち位置を決めましょう。同時にスタッフの役割も決めておくと、当日の進行がスムーズにできます。
・必要な道具を準備する
実施前に、レクリエーションで使用する小道具を用意します。使ったことのあるものは、破損していないか状態をしっかり確認しておきましょう。人数より少し多めに準備しておくと安心です。用意した道具は、壊れないよう注意して保管しておきます。 無料会員登録はこちら
2. レクリエーション当日の流れ
レクリエーションの企画と準備が整ったら、当日の流れについて確認しておきましょう。
■最終チェックと誘導
会場の設営ができたら、配置が合っているか、道具が揃っているかなどの最終チェックをしましょう。確認が終わったら、利用者にプログラムを伝えて会場へ誘導します。誘導中に音楽をかけるなどの工夫をすると、開始までの待ち時間も楽しめるのでおすすめです。
■全体の説明
参加者全員が会場に揃ったら、レクリエーションの内容や目的、終了時刻などを説明します。はじめに全体の流れを説明することで、安心してレクリエーションに取り組んでもらえるでしょう。また、サポート係のスタッフを紹介し、困ったことがあればいつでも声をかけられることも伝えておきます。
■ルールの説明
ルールの説明は、大きな声でゆっくり行いましょう。身ぶり手ぶりをつけて説明したり実践して見せたりすると、内容が伝わりやすくなります。参加者が緊張しているようなら、わざと失敗例を披露して笑いを誘うのもおすすめです。ルール説明が長くなりそうなときは、1ステップごとや前半と後半で区切ると理解しやすくなります。
説明中は参加者の表情確認も行い、不安そうな利用者にはわかるまで丁寧に説明をしましょう。
3. デイケアのレクリエーションの代表例
レクリエーションはただ楽しむだけでなく、脳の活性化や身体機能の維持・向上、ストレス解消など、さまざまな目的があります。
ここでは、デイケアで行われる代表的なレクリエーションを紹介します。
■お手玉
お手玉は、利用者にとって馴染み深い遊び道具と言えます。幼少期を思い出しながら楽しめるだけでなく、座ったまま参加できるので、ケガのリスクも少ないでしょう。夢中になってお手玉を投げたり受け止めたりすれば、適度に体も動かせます。
また、お手玉を使ったレクリエーションは、アレンジしやすいのも魅力です。五目並べやお手玉積みなど、楽しみながら脳の活性化を促すことができます。
■健康体操
健康体操の目的は、体を動かして、身体機能の維持・向上を図ることです。ラジオ体操や各部位ごとに行う体操など、さまざまなものがあります。
他の方と一緒に運動をすることは、孤立感の解消にもつながるでしょう。
健康体操を行う際は、足腰に負担をかけないように座りながら行うのがポイントです。音楽に合わせたりかけ声をしたりと、みんなで楽しめるよう工夫するとよいでしょう。
■脳トレ
脳トレは、認知症の予防や進行の抑制に効果があるレクリエーションです。計算クイズやなぞなぞなどがありますが、どれも正解することが目的ではありません。思考したり記憶したりと、脳に刺激を与えることが重要です。毎回違ったゲームにすることで、参加者の考える力を養い、飽きることなく楽しむことができるでしょう。
また、脳トレを通して利用者同士のコミュニケーションを促すこともできるので、おすすめです。
■歌
歌は最も人気の高いレクリエーションです。歌うときに肺を使うので、心肺機能の維持・向上が期待できます。
レクリエーションで歌う曲は、参加者の世代に合わせて選ぶのがおすすめです。懐かしい歌を歌うことで、当時の気持ちを思い出したり精神が安定したりします。また、回想による脳の活性化も期待できるでしょう。
カラオケや合唱のほか、歌いながら体操やゲームと組み合わせるなどバリエーションも豊富なので、飽きずに楽しめるでしょう。
4. デイケアのレクリエーションを盛り上げるコツ
デイケアでのレクリエーションを盛り上げるためには、明るい挨拶や楽しい会話を積極的に行い、スタッフも参加者と一緒に楽しんで会場を和ませることが大切です。また、上手にできたときは「すごいですね!」「上手ですね!」などと声をかけて褒めましょう。参加者は褒められることで意欲が向上し、レクリエーションをより楽しく感じられます。
5. まとめ
レクリエーションはただ楽しむものではなく、脳の活性化や身体機能の維持・向上、ストレス解消など、参加者の心身の健康を保つことが目的です。
デイケアでレクリエーションを実施する際は、企画や準備をしっかり行い、参加者全員が、楽しみながら意欲的に取り組める内容を考えてみましょう。