デイサービスのおすすめイベント企画を紹介!企画する際の注意点も解説
デイサービスは、利用者の方々にとって貴重なコミュニティと活動の場となっています。特に、デイサービスのイベント企画は、利用者の満足度を高める重要な要素の一つです。
本記事では、デイサービスで喜ばれるおすすめのイベント企画を、季節行事と家族・地域交流の観点から紹介します。新しいアイデアやヒントを得ることで、利用者の満足度を向上させるきっかけとなるため、ぜひ参考にしてください。
1. 【季節行事】デイサービスで喜ばれるおすすめイベント企画
デイサービスにおいて季節のイベントを取り入れることは、季節感を味わいながら、利用者同士の交流や思い出づくりを提供できる意義があります。
以下では、いくつかの季節行事に対応したおすすめのイベント企画を紹介するので、ぜひご覧ください。
■節分
節分は2月頃に行われる行事で、豆まきが定番のイベントです。鬼の仮装をしたスタッフに、利用者が豆をまく様子は盛り上がります。利用者さんと一緒に鬼のお面や節分飾りの制作をすることで、手先の運動の促進にもつながります。
また、恵方巻作りなど節分独特のイベントも楽しめるため、その際に利用者同士で地域の節分の風習について話し合うことも、楽しい交流の一環となるでしょう。
■ひな祭り
デイサービスの施設にお雛様がある場合、利用者と一緒に飾りつけをすることで交流が深まり、思い出づくりのきっかけになるでしょう。
また、華やかなひな祭りの雰囲気を楽しみながら、日本の伝統文化や季節の移り変わりを感じられます。デイサービスのイベントとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。
■花見
花見は、なかなか外出の機会がないデイサービスの利用者にとって、非常に人気のある企画です。しかし、外出を伴うイベントであるため、通常のイベント企画よりも入念な計画を立てましょう。
場合によってはバリアフリーなど、車椅子の利用者や歩行が困難な利用者にも配慮した場所を選ぶ必要があります。とはいえ、散歩や外の刺激が与えるリハビリ効果の影響は大きいため、ぜひ取り入れたい企画の一つです。
■端午の節句
端午の節句では、手作りの鯉のぼり制作や節句豆知識のクイズ、節句料理の試食会など、利用者さんが積極的に参加できる活動が企画できます。
また、端午の節句文化や伝統を体験できるような工夫を取り入れ、その意義や由来に触れる機会を提供しましょう。
■七夕
デイサービスでは、七夕のイベントとして笹を用意し、短冊に願いごとを書いたり飾りつけをしたりすることが一般的です。しかし、利用者によっては七夕を幼い子どもの行事とみなし、参加に抵抗を示す場合もあるため、興味をもってもらえる工夫が必要になります。
利用者の個々のニーズや興味に合わせた工夫を取り入れることで、七夕のイベントに参加してもらえる可能性が高まるかもしれません。楽しく参加してもらえるように、スタッフが適切なサポートをしましょう。
■敬老の日
デイサービスで行う敬老の日の敬老会は、高齢者を敬い、慰安するのが一般的です。日頃の感謝を、プレゼントや歌・演奏などを通じて発表することで、特別な思い出をつくることができるでしょう。
■ハロウィン
高齢の方にあまり知られていないハロウィンは、実は盛り上がりやすいイベントです。日頃馴染みのない珍しい体験として新鮮さがあり、楽しめるでしょう。仮装やデコレーション、トリックオアトリートなどの新しい要素によって、コミュニケーションがより活発になります。
また、利用者の想像力を刺激し、個性的なアイデアを楽しむこともできるため、興味や関心に合わせたプログラムを用意して、新たな驚きと喜びを提供しましょう。
■クリスマス
デイサービスのクリスマス会は、年末の恒例行事であり、特別な時間を過ごせる重要なイベントです。
利用者やスタッフが一堂に集まり、クリスマスの装飾や演出が行われ、クリスマスソングレクリエーションやおいしい食事などを楽しめます。特に、利用者全員で楽しめる合唱やハンドベル演奏などのレクリエーションは、日頃の生活のリフレッシュにつながるため、おすすめです。
2. 【家族・地域交流】デイサービスで喜ばれるおすすめイベント企画
家族や地域との交流を大切にするデイサービスでは、以下のようなイベント企画がおすすめです。
■新年会
新年会は1年の始まりを祝う行事であり、デイサービスでは利用者と家族が集まり、特別な食事やお祝いのプログラムを楽しめます。笑顔で語り合いながら新たな年を迎える喜びを分かち合うことで、利用者と家族が交流を深める機会としても活用できるでしょう。
■バザー
バザー企画は、利用者の創造力を引き出し、作品を通じた交流と自己肯定感の向上を促します。また、作品が評価されることで利用者のやりがいにもつながるため、スタッフが制作段階でうまくサポートしながら楽しいひとときを過ごせるように企画しましょう。
■音楽会
音楽会は多世代交流のイベントで、小さなお子さんや学生、社会人などさまざまな世代とのコミュニケーションが楽しめます。
また、音楽は利用者さんの心身機能の維持・向上や認知症の予防にも効果的です。音楽の力で楽しいひとときを共有し、利用者の生活の質を向上させましょう。
3. デイサービスでイベントを企画する際の注意点
デイサービスでイベントを企画する際には、以下の注意点に留意しましょう。
■利用者全員が楽しめる工夫をする
利用者全員が楽しめる工夫をするためには、利用者の特徴や好みを把握し、それに合わせた配慮やプログラムを提供することが大切です。また、スタッフ自身も楽しむ姿勢をもつことも重要なので、利用者・スタッフともに充実した時間を過ごせるよう、心を込めてイベントを企画しましょう。
■説明時の声のスピード・大きさに注意する
イベントの進行や指示の伝達をスムーズに行うためには、説明時の声のスピードと大きさに注意しましょう。
以下3つのポイントを心がけることが大切です。
- 大きな声で話す
会場全体に声が響くようにすることで、利用者や聴衆が説明を正確に聞き取れます。
- ゆっくりとハキハキ話す
急いで話すと聞き取りづらくなりますので、適切なペースで話すことが重要です。また、言葉の間に適度な休憩を入れることで、利用者が理解しやすくなります。
- ジェスチャーや視覚的なサポートを活用する
手を使った動作や資料の提示など、視覚的な要素を取り入れることで、参加者の理解を促しましょう。
■利用者の状態を常に把握しておく
デイサービスでイベントを企画する際には、利用者の状態を常に把握し、異変や不調を察知した場合は、早めに対応できるように声かけやサポートを行いましょう。また、行事が季節の変わり目や猛暑・厳冬の時期に行われる場合は、適切な温度設定や衣服の調整など、利用者が快適に参加できる環境を用意することが重要です。
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デイサービスのイベント企画では、利用者の興味や特性に合わせた工夫が求められます。利用者のリハビリを主目的としながら、楽しさや充実感を追求するようにしましょう。
また、イベント企画中は、利用者の状態を常に把握して適切なサポートを提供するようにしてください。