おやつレクのおすすめレシピを紹介!企画書の作り方についても解説
デイサービスでのおやつレクの企画を任されてはいるものの、具体的な内容が決まらずに悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回の記事では、デイサービスのおやつレクで行いたいおすすめレシピのほか、企画書の書き方を例文も交えながら詳しく紹介します。簡単に作れるおやつのレシピが知りたい方や、企画書の書き方がよくわからないという方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
1. おやつレクをする狙いとは?
デイサービスでおやつレクをする狙いは、日常に刺激を与えることです。コミュニケーションを促して入居者同士の親睦を深められることや、非日常的な体験を通して脳や筋肉に刺激を与えたり発声を促したりする効果もあります。
また、食欲の刺激にもつながるため、「食べたい」という意欲を引き出す「補食」の効果も得られるでしょう。
■栄養価の高いおやつを作成することが理想
おやつレクでは単に作ることを楽しむだけではなく、高齢者でも食べやすく栄養価の高いおやつを作ることが望ましいでしょう。素材の特性や栄養価などを考慮したうえで、作るものを考えてみてください。
【さつまいもやデーツなどの食物繊維を含むおやつの効果】
● 便通を整えて腸内環境を改善する
● 大腸がんなど腸に関する疾患の予防
【牛乳やヨーグルトなどのカルシウムを含むおやつの効果】
● 骨密度を増やして骨を強化する
● 転倒時の骨折を予防する
【くるみやカシューナッツのビタミンB1を含むおやつの効果】
● 糖質をエネルギーに変換して疲労回復を促す
● 神経伝達の働きを助ける
【プルーンやレーズン、ココアなど鉄分を多く含むおやつの効果】
● 免疫力を高める
● 思考力や記憶力、運動能力を向上させる
【いちごやキウイ、オレンジなどのビタミンCを含むおやつの効果】
● 抗酸化作用でがんや動脈硬化を防ぐ
2. おやつレクでおすすめのレシピ
デイサービスでのおやつレクでは、作る工程が簡単なものや短時間でできるものを作るとよいでしょう。ここからは、高齢者でも作りやすいおやつレクにおすすめのレシピを紹介しますので、ぜひ企画の参考にしてみてください。
■ゼリー
【材料】
● 粉ゼラチン5g
● 缶詰みかん
● お湯50cc
【手順】
1. ボウルに粉ゼラチンとお湯を入れてよく溶かす(お湯が足りないようであれば適宜足す)
2. 別容器に移しておいた缶詰みかんに溶かしたゼラチンを入れて混ぜる
3. 人数分に分けて冷蔵庫で冷やす
粉ゼラチンは、最初の工程でしっかり溶かしておきましょう。
■プリン
【材料】
● グラニュー糖60g(カラメルソース用)、80g(プリン用)
● お湯大さじ1
● 卵2個
● 牛乳400cc
【手順】
1. グラニュー糖60gを中火で茶色くなるまで煮詰めて火からおろし、お湯を加えてカラメルソースを作る
2. 容器の底に均等に流し入れる
3. ボウルに卵とグラニュー糖80gを入れて混ぜる
4. 鍋に牛乳400ccを入れて熱し、沸騰する前に火を止める
5. 3に牛乳を少しずつ加えながら混ぜる
6. こしながら2に流し入れる
7. 鍋に薄い布巾を敷いて容器を入れ、容器の半分くらいまで水を入れる
8. 布巾を被せた上から蓋をして弱火で20〜30分蒸す
カラメルソースを作る際は、焦がさないよう注意しましょう。色が茶色に変わったらすぐに火からおろすことで、焦げを防げます。
■牛乳寒天
【材料】
● 牛乳500ml
● コンデンスミルク大さじ3
● 粉寒天2g
● 缶詰みかん
【手順】
1. 缶詰みかんを容器に入れる(シロップは入れない)
2. 鍋に牛乳、コンデンスミルク、寒天を加えて混ぜながら中火で加熱する
3. 沸騰したら弱火にして2分加熱する
4. 少し冷ましてから容器に流し入れる
5. 冷蔵庫で冷やす
トッピングにドライフルーツなどを加えるのもおすすめです。
■アイスクリーム
【材料】
● バナナ3本
● ココナッツミルク1缶
● バニラエッセンス小さじ4分の1
● 塩1つまみ
● 抹茶パウダー大さじ1
● 好みのトッピング
【手順】
1. バナナを輪切りにしてあらかじめ冷凍しておく
2. 冷凍バナナ、ココナッツミルク、バニラエッセンス、塩、抹茶パウダーをミキサーに入れて10秒ほどかける(かけすぎるとスムージーになるので注意)
3. 冷蔵庫で2時間ほど冷やし、トッピングをかける
輪切りのバナナをあらかじめ冷凍しておくと、当日の作業をスムーズに行えます。
■クッキー
【材料】
● 砂糖50g
● 無塩バター100g
● 薄力粉150g
【手順】
1. バターは常温に戻しておく(電子レンジで少しやわらかくなるまで温めるのも可)
2. バターに砂糖を加えて混ぜる
3. 薄力粉を加えて混ぜる
4. 生地が固まってきたら手で混ぜてまとめる
5. 冷蔵庫で1時間寝かせる
6. 生地を伸ばす(ラップを乗せるとやりやすい)
7. 型抜きをする
8. 170度に予熱したオーブンで20〜25分焼く
分量を増やしたい場合は、砂糖1:無塩バター2:薄力粉3の割合で増量してください。
■大福
【材料】
● いちご10個
● こしあん200g
● 白玉粉150g
● 水200cc
● かたくり粉適量
【手順】
1. いちごのへたを取ってキッチンペーパーで拭く
2. いちごをこし餡で包む
3. 耐熱容器に白玉粉と砂糖を入れ、水を少しずつ足しながら混ぜる
4. ラップをしてレンジで2分加熱
5. 混ぜ合わせてもう一度2分加熱し餅状になるまで繰り返す
6. かたくり粉を敷いた上に、生地を取り出していちごを包んだあんを包んでいく
食べる際は、のどに詰まらないよう目を配っておきましょう。
■焼き芋
【材料】
● さつま芋
【手順】
1. 芋をアルミホイルで包む
2. オーブンやたき火などで焼く
焼き芋は作る工程が簡単ですが、高齢者に人気のおやつです。外でたき火をしながら焼くなど、季節を感じる雰囲気の中で焼き芋を作ると、さらにレクリエーションを盛り上げられます。
3. おやつレクの企画書の作り方
おやつレクを行うためには、当日の流れが詳細に書かれた企画書が欠かせません。この章で紹介している企画書の書き方や文例を参考にしながら、わかりやすい企画書を作成してみましょう。
■高齢者向けレクリエーション企画書の書き方
わかりやすい企画書を作るためには、当日スムーズに進行できるよう内容を細かく記入しましょう。具体的な内容は、以下の通りです。
・おやつレクの内容を選定
参加者のケアプランに沿った内容を選定します。アセスメントシートも参考にしながら、おやつレクの目的を決めるとよいでしょう。数回前までの企画書を見直すなどして、内容が被らないようにすることも大切です。
・フォーマットに沿って書き込む
企画書のフォーマットには、記入すべき項目があらかじめ決められていることが多いため、フォーマットに沿って、具体的な内容を記入してください。
● 企画名
● 日時やタイムスケジュール
● 対象者
● おやつレクの狙い
● 準備物
● 参加者や職員の配置図
● 注意事項
さらに参加者の健康状態や趣味、経歴などを書き加えておくと、個人に合わせた対応がしやすくなるでしょう。
■企画書の文例
企画書を作成する際に、特に筆が止まりがちな項目は「目的・効果・狙い」などです。以下の例文を参考にしながら、目的に合った内容を考えましょう。
● 準備を行う中で、行事への期待感をもって楽しむ
● 仲間との共同作業で親睦を深め、共感性を高める
● おやつを手作りすることで、食への意欲を高める
● 手先を使った作業を行い、脳の働きを活性化させる
● 目的意識をもった作業で、達成感を味わう
● 積極的にコミュニケーションをとりながら、自己表現する
4. まとめ
おやつレクは食への関心や意欲を高めるだけでなく、さまざまな刺激による健康効果も期待できます。高齢者の味の好みや食べやすさ、食材の栄養価や手軽さなどにも留意しながら、みんなで楽しめる内容の企画書を作成しましょう。